第349話 クライマックス・結
まるで暗闇に包まれているみたいだ。
そんな俺を、無数の雨粒が叩く。
意識が遠のいてゆくなか、
『人の子よ。』
ふと声をかけてくる者がいた。
(まさか??)
(厄災のキマイラ?)
こう尋ねてみたところ、
『これはまた懐かしい呼び名じゃのう。』
[旧魔王]が反応を示す。
(なんで??)
(お前、俺と融合していたんじゃ?)
『うむ。』
『お主が息絶えようとしている事で、一時的に解離されたのであろう。』
『詳しくは分からんが…。』
『そんなことよりも。』
『ステータスを確認するがよい。』
『新たなスキルを得ておる故。』
『それを用いた後に、すぐさま傷を癒せ。』
『さすれば、汝の勝利は間違いなかろう。』
[厄災のキマイラ]に誘導された俺は、現状をチェックする。
(!!)
(これは……。)
(そうか。)
(気づかないうちにレベルが上がっていたんだな。)
そのように思っていたら、
『さぁ、急げ。』
『命の灯火が消え失せてしまわぬうちに。』
[旧魔王]が促してきたのだった。
これによって、
(ブースト。)
心の中で唱えた俺である…。
宙では、[蛇神]による“直径2Mの火炎”を浴びた[鳥の王]が、
「なかなか、だな。」
「しかし、俺の全力には及ばん。」
不敵な笑みを浮かべた。
「強がりを」と言おうとする[ナーガラージャ]を遮るかのように、
「インクリース。」
ステータスを四倍にした[ガルーダ]が、
「金色の獄炎!」
“左の掌”より[金炎の渦]を発動する。
それによって、[蛇神]は、灰と化していく……。
【ブースト】の効果で、俺のステータスが五倍となった。
いや、正確には、もともと[クレリック]に施されていた【加護】も相まって、十倍となっている。
おかげで、体が動くようになった俺は、“HP回復デラックスポーション”を摂取して、全治できた。
こうして立ち上がった俺の目に映ったのは、[地球召喚組]の亡骸である。
どうやら、[天地晦冥の主]によって、六割ぐらいが殺されてしまったみたいだ。
そこには、[生徒会長]を始めとした面々が含まれていた。
なおも果敢に攻めてゆこうとする者らがいるなかで、遥か上空に“直径3Mの魔法陣”を構築した俺は、右腕を振り下ろす。
「むッ??」
[ラスボス]が俺に気づいたところで、風を切る音が聞こえてきたのである。
俺と[天地晦冥の主]が揃って見上げたら、魔法陣と同じ規模の“隕石”が現れていた。
(おおッ?!!)
(いつもより早いな、落ちてくんのが。)
(ステータスが倍増しまくったからか??)
このように推測した俺が、MPのほうの[DXポーション]を飲みだしたところ、
「猪口才なッ!」
[ラスボス]が隕石めがけて飛びだしたのである。
【メテオ】との距離およそ20Mあたりで、[天地晦冥の主]が武器を真横に払う。
そのタイミングで、“常闇の剣”を右手で拾った俺も、翔んだのである。
一方、“空絶の長剣”に破壊された隕石が、爆発を起こした。
これによって突風が生じるなか、俺は、[ラスボス]の背後から斬り掛かる。
「ぬッ?!!」
察知したらしい[天地晦冥の主]が回避しようとするも、俺のほうがスピードがあったので、逃れきれなかった。
そのため、[ラスボス]は、右腕が切断されたのである。
“アーティファクト”ごと。
焦った様子で振り向く[天地晦冥の主]に、【闇光線のドラゴンブレス】を放つ。
躱しきれなかった[ラスボス]の〝胸の中央やや左〟を【ビーム】が貫いた。
「ぐはッ!」
吐血した[天地晦冥の主]に、
「逆転したな。」
俺が静かに述べる。
こうした流れにて、
「死んでろ。」
[ラスボス]の首を“常闇”で刎ねるのであった―。
〖主人公の詳細〗
【種族】:魔人
【ジョブ】:大魔王
【タイプ】:進化系
【レベル】:140
【HP】:2800(初期形態)/5600(最終形態)
【MP】:1400(初期形態)/4900(最終形態)
【基本攻撃力】:1120(初期形態)/4200(最終形態)
【基本防御力】:840(初期形態)/3500(最終形態)
【基本素早さ】:840(初期形態)/2800(最終形態)
【攻撃魔法】:炎/水/氷/風/地/雷/爆発/猛毒
※消費MPはどれも1~上限
【回復魔法】:なし
【補助魔法】:なし
【特殊魔法】:メテオ
※消費MPは1~上限
【基本スキル】:可視化/ズーム(視力と聴力が10倍になる)/伝言/念話/チャーム
※チャーム以外の消費MPはどれも3
※チャームの消費MPは1~上限
【ユニークスキル】:飛行/咆哮(自分より弱い者たちを30分間行動不能にできる)
※飛行の消費MPは0
※咆哮の消費MPは1~上限
【レアスキル】:全ての武器を装備できる
【激レアスキル】:絶対服従
※消費MPは1~上限
(全種族を一生涯支配できるが、自分と同等以上のレベルの者には不可)
【超激レアスキル】:多重魔法陣/リストア
※魔法陣に関しては5つ同時に構築できる
(その際の組み合わせは自由)
※リストアの消費MPは500
(切断された部位を元に戻せる・ただしHPは回復しない)
(首を斬り落とされたり脳や心臓を大損傷された場合は不可)
【進化に伴う新スキル】:闇光線のドラゴンブレス/ブースト
※闇光線のドラゴンブレスの消費MPは1~上限
※ブーストの消費MPは1000
(全ステータスが5倍になる)
※[初期形態]や[最終形態]への変身が可能(消費MPは0)




