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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 最終期・全身にて全霊を賭けて ―
343/350

第343話 最後の戦い・其之捌

陸地にて、[ウェンディゴ女王・猿の女王・狐の王]が突進してゆく。


[オーディン]は“グングニル”を左から右に払い上げる。


これによって、三者が吹き飛ばされた。


そこに、空中のロード達が、総大将へと迫る。


オーディンは、両手で握り直した“槍”を、今度は右から左に振るう。


「シールドスゥイング!」


総大将の一撃を、盾で〝ガシンッ!!〟と防いだ[半天馬の女王]ではあったが、パワー負けして弾かれた。


この間に、 [ダークロード]がオーディンに接近する。


[女魔王]は、スピードに乗ったまま、“永夢(えいむ)の鎌”を、総大将の左肩に突き刺した。


〝ニィ〟と笑みを浮かべた[ダークロード]の腹部に、オーディンが“左のアッパーパンチ”を見舞う。


「ぐふッ!」


痛みに表情を歪めながら、後方に離された[女魔王]が、〝ピタッ〟と止まる。


一方の総大将は、肩を軸に鎖骨と腕が、石と化していきつつあった。


〝ほぉう〟と軽く反応を示したオーディンが、


ディスオーダー(異常)リカバリー(回復)。」


落ち着いて唱える。


そうして、


「“アーティファクト”の1つか…。」

「タナトスが手に入れていた。」

「……、ふむ。」

「あれから、だいぶ時が経ったものだな。」


独り呟く総大将だった。


平然としているオーディンに、


「何故だ?!!」

「あの魔法で石化を解くのは無理であろうに??!」


驚きを隠せないのは、当然、[ダークロード]だ。


「愚かな…。」

「お前らと神とでは偉力(・・)が異なるに決まっておろう。」

「ましてや我は“三将軍の筆頭”である。」

魔法の質(・・・・)が違うのだ。」

「ここまで多くの神々を倒してきたからといって、思い上がるなよ、下等生物どもめが。」


このように述べた総大将が、左手を出して、再び“直径8Mの魔法陣”を3つ(・・)展開していく。


だが、


「挑発!!」


機転を利かした[猿の女王]によって、オーディンが魔法陣の構築を中断する。


その流れで、総大将は、武器を振るいだす。


これらの攻撃を、[モンキーロード]が〝ヒラリ ヒラリ〟と(かわ)してゆく。


そこへ、“吹雪みたいな息”を吐いた[ウェンディゴ女王]によって、オーディンの下半身が凍り付いた。


この足元に、すかさず直径2ぐらいの魔法陣を出現させたのは、[狐の王]だ。


“魔法剣士”である[フォックスロード]が、【爆発】を生じさせる。


氷が砕けるのと共にダメージを負って、ふらついた総大将は、


「成程。」

「考えを改めねばなるまいな。」

「何事も侮ってはならん、と。」

「……、慢心なく、皆殺しにしてくれよう。」


そう告げるのであった。


これに、


「ふんッ!」

「ここが墓場となるのは、そっちのほうだわい!!」


[女魔王]が威勢よく返す。


「面白い冗談だ…。」

「やってみろ!」


受けて立った総大将と、ロードらが、新たに対峙する。


ほんの数秒を置いて、先に動いたのは、オーディンだった。


総大将が、おもいっきり“グングニル”を投げる。


しかし、それ(・・)は、[女魔王]と[ペガサスロード]の上を過ぎていく。


顔だけ後ろを向いた五者が、“槍”を目で追う。


「損じたのか?」


[女魔王]が怪訝そうにしたところで、オーディンが魔法陣を2つだけ(・・・・)縦一列に築いた。


〝!!〟と気づいたロードたちではあったが、少し遅かったようだ。


下からは【猛毒】が噴射たれ、上からは“最大直径8M×長さ15Mあたりで(いびつ)なクリスタル系の【土】が放たれる。


陸で、[ウェンディゴ女王/猿の女王/狐の王]が、苦しみながら膝を着く。


宙では、[ダークロード]が“鎌”を払う。


刃が当たった【土の塊】が、砕け散る。


(あやつらを解毒してやらねばの。)


下を見た[女魔王]の“右の背中”に、何かが〝ドシュッ!〟と刺さった。


これは、戻って来た“グングニル”である。


先端が胸から出たところで、槍そのものが停止するなか、


「がはッ!!」


血を吐く[ダークロード]であった―。


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