第338話 最後の戦い・其之参
[獅子王・蛇の女王・蜂の女王・エルフの国主]は、いわゆる【行動不能】に陥った。
そうしたなかで、パズズが、自身に【治癒魔法】を用いる。
ほぼ同時に、連合のクレリックたちが改めて【ディスオーダー・リカバリー】を施す。
軽く〝ふぅ〟と息を吐いて冷静になった[キャットロード]が、
「振り出しに戻ってしまったか。」
少なからず忌々しそうにした。
ここへ、[三将軍の一柱]が、
「横断!!」
下向きにした“ハンティング・ソード”を払う。
王と女王に国主が、ダメージを負いながら弾かれる。
なお、パズズの【咆哮】によって、地面に落下していた[クイーンビー]も巻き込まれた。
倒れてしまった[各ロード&長]が、片膝立ちになっていくなか、
「健闘は褒めてやる。」
「だが、お前らに勝利はない。」
そう告げたパズズが、左手で“魔法陣”を構築する。
急ぎ、[エルフの国主]が弦を引き、[獅子王]が口を開け、[蜂の女王]が上昇した。
総大将が放った直径8Mの【火炎玉】に、[森人族の長]が伝導による【爆発の矢】を、[キャットロード]が【光線】を、飛ばす。
これらがぶつかり合い、大きな音と共に爆風が生じる。
周囲の者らがバランスを崩すなか、平然としていたパズズが[獅子王]に狙いを定めて剣を振りかぶった。
今度こそ【縦断】を以ってして[キャットロード]を斬るつもりのだろう。
そこへ、宙に浮いていた[インセクトロード]が、
「疾風の一打!」
かなりの速度で詰めて、総大将の左目を“ダガー”で刺しに掛かる。
ただでさえクレリックらの【加護】でステータスが増加しているところを、[クイーンビー]は【スキル】によって“素早さ”のみ更に5倍にしていた。
さすがに反応しきれなかったパズズは、
「ぃぎッ?!!」
目から流血する。
この機に、総大将の見えなくなっている死角より、[エルフの国主]が【雷】を纏わせた矢を射った。
それが、鼻の左側に刺さったパズズは、感電しながら、うつ伏せとなる。
一回目より痙攣しているものの、[三将軍]としての意地か誇りか、敵は起きようとした。
しかし、地面に“ロングソード”を突き刺した[バジリスク]が、右の掌にて“紫色の霧”である【猛毒】を扱う。
もろに浴びたパズズが、
「ぐはッ!」
吐血して、再び倒れる。
総大将が咳き込むなか、[各ロード&森人族の長]が“MP回復DXポーション”を摂取してゆく。
ひと呼吸おき、
「今のうちに、できるだけ削るとしよう。」
「死滅させられるなら、尚良し。」
こう伝える[獅子王]だった―。




