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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
198/350

第198話 VS.ダークロード

リッチに、


『覇王よ。』

『ダークロードは、お主よりレベルが高いサキュパスである故に、“チャーム”が効かんじゃろうから、念頭に置いておくがよい。』


そう促されて、


『ああ、分かった。』


頷いた俺は、余裕綽々(しゃくしゃく)な女魔王の頭上に、直径10Mの“黒い球体”を出現させたのである。


「ぬおッ?!」


球体の圧に押されたダークロードが墜ちていき、うつ伏せで地面に倒れた。


俺は、一気にケリをつけるべく、[常闇(とこやみ)(つるぎ)]を下に向けたのである。


下降した球体が、現魔王の1Mほど上で〝ピタッ!〟と、止まった。


「うぬぬッ……、ぐぅうッ。」


苦しむダークロードに、新連合軍の多くが、


「おおッ!!」


「いける! いけるぞッ!!」


といった感じで活気だつ。


俺も勝利を確信した。


のだが…。


“黒い球体”の真下から、直径25㎝ぐらいの[ピンク色のビーム]が発せられたのである。


俺の位置からは死角になっていたので、よく見えなかったが、魔王が左手で魔法陣を構築して、“桃色の光線”を放ったようだ。


いずれにせよ、予想だにしていなかった反撃を、


「うおッ?!」


慌てて左へと躱した俺が、軽くバランスを崩した結果、球体が消滅してしまった。


〝スクッ!〟と立ち上がって、


「やってくれたではないかぁ~ッ。」

「この屈辱、ただでは済まさんゆえ、覚悟するがよいッ!!」


宣言したダークロードが、〝ビュンッ!〟と、飛んできたのである。


かなりのスピードで間合いを詰めた魔王が、左の(てのひら)で直径1Mの魔法陣を展開するなり、幅5㎝×長さ50㎝の[ピンク色のビーム]を100数くらい発射した。


「くッ!」


俺が右へと逃れたところ、


ズブシュッ!!


左太腿に“鎌”を刺してきたのである。


この箇所から、


ピキピキピキピキィ―ッ!


と、石化が始まっていく。


「!!」


焦った俺は、ダークロードの腹部(左寄り)を、


ズシュッ!


剣で突いた。


「むぅ~ッ。」


眉間にシワを寄せた魔王ではあったが、


「諦めよ!!」


勧告してくる。


「誰が……ッ!」


俺は抗おうとしたものの、顔と右腕以外が石になっていき、ほぼ、どうする事も出来ない。


「ぅおりゃッ!!」


悪あがきで、常闇の剣を右へと払い、ダークロードの腹を三割ほど切った。


「ぬぐッ!」


魔王が表情を歪めるも、次の瞬間には、


「…、終わりだ。」

「観念せぇい。」


勝ち誇ったかのように、口元を緩めたのである……。



“東の覇王”は、完全に石化してしまった。


彼が右手に握っている常闇の剣身(・・)が〝フッ〟と消える。


ダークロードが[永夢(えいむ)の鎌]を太腿から抜いたところ、覇王が仰向けで〝ヒュ――ッ〟と落下していき、〝ドサッ!!〟と背中を地面に叩き付けられた。


味方陣営の、あちらこちらから、〝あ――ッ!〟という悲痛な声があがる。


自分の“アイテムBOX”から取り出した[HP回復ハイポーション]を飲んで、傷を治した魔王は、


(さて…、総大将を打ち負かして兵どもの心を折るつもりだったが、どやつもこやつも〝絶対に降伏するものか〟といった目つきをしておるわ。)

(徹底抗戦となれば、“リヴァイアサン”と“ガルーダ”が厄介よな。)

(……ふむ。)

(先に、あ奴ら(・・・)から“経験値”を吸収して、レベルアップを図るとするか。)

(我の“アルティメット(究極)・ドレインタッチ”でのぉう。)


新連合軍…、なかでも特に、ロード達に視線を送って、冷酷な笑みを浮かべた―。




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