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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
181/350

第181話 勝手にシンパシー

[飛行艇]は、大型・中型・小型が、一隻ずつ造られている。


今回、[(しかばね)の国]に着陸したのは、中型船だ。


ちなみに、[魔道機関車]は、5両編成の物が、二つ存在している。


どちらも、数を増やすべく、トーキーの職人たちが作業を続けているのが現状だ。


さて。


飛行艇には、聖女や賢者に、エルフ/ドワーフ/スライム/兎/魔人/狼/馬のトップらと、俺に勇者や、ミノタウロス元帥とジャイアントアント参謀役であったり、リッチが、新たに乗り込んでいる。


会議を開くために。


アンデッドソーサラーは、「どぉ――しても!」と言って引き下がらなかったので、仕方なく乗船させてやったのだ。


船内では、狼・魔人・馬のロード達が、


「う~む、これは…。」


「船が空を飛ぶのは不思議ですが……、割と快適そうですね。」


「ええ、確かに。」


それぞれに驚いていた。


魔霊にいたっては、


「おお―!」

「素晴らしいではないかぁー!!」

「そもそも、どのような原理で動いておるのじゃ?!」

「誰か、儂に教えてくれぇいッ!!」


大はしゃぎしている。


俺の右側から“トーキーの賢者”が、


「ご主君、あのスケルトン(骸骨)は?」


と、聞いてきたので、


「ああ、なんでも、千年前の大帝国で“天才魔導士”と称えられていた元人間だったそうだぞ。」


説明してやったら、


「なんと!?」

「“キマイラ”や“異世界召喚魔法”を完成させたという、あの(・・)??」


目を丸くした。


「知っているのか?」


俺が賢者に訊ねていたところ、


「ん??」

「儂を呼んだかの?」


おそらく“天才(・・)”に反応したのであろうリッチが、近づいてきたのである。


「私は、かつて、あなた様に関する文献を読んでからというもの、魔術を極めんと切磋してきました。」

「お蔭さまで、召喚魔法が成功できた事を、感謝いたします。」


会釈するトーキーの賢者に、


「ほぉう。」

「あの魔法は、なかなか難しいというのに…、どうやら、かなり優秀な魔術師のようじゃな。」


アンデッドソーサラーが感心した。


「いえいえ、私など、あなた様に比べれば、まだまだですよ。」


賢者が謙遜したら、


「ふむ。」

「いろいろと見所のある奴じゃわい!」

「ふははははッ!!」


反り返って高笑いしたのである。


明らかに、調子に乗りやすいタイプのようだ。


「ところで……、この“飛行艇”について解説いたしましょうか??」


伺うトーキーの賢者に、


「うむ!」

「ぜひ、そうしてくれ!!」

「できれば…、魔法を放つ武器のこともな!」


上機嫌な魔霊だった……。



二人は意気投合してしまったようだ。


この結果、


「儂も、トーキー王城で暮らす事にしたぞ!!」


とリッチが告げてきたのだ。


「え??」

「マジか…。」


俺が、やや引いたところ、


「なんじゃ、その反応は。」


アンデッドソーサラーが不満そうにした。


「恐れながら、ご主君。」

「この方と共に研究できれば、魔法も科学も、より発展しますので、どうか、お願い致します。」


賢者に頭を下げられたので、


「んん~、じゃあ、ま、いいけど……。」


俺は許可しつつも、


「お前…、裏切ったりしねぇだろうな?」


と、確認してみたのである。


それを受け、


「寧ろ、魔王軍との戦いに参加して、大暴れしてくれるわ!」

「弟子であった“義眼の魔人”を懲らしめねばならんからなぁッ!!」


魔霊が宣言した。


俺の左隣に並んだ[エルフの国主]が、


「もともとの未来になかった流れなので、よろしいかと。」


同意したのである。


更に、


「それと……、別の手も打っておきましょう。」


策を講じる[森人族の長]であった―。




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