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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
180/350

第180話 広がる輪

連合軍が、


「船?」


「まさか?!」


「船が空を飛ぶものか!」


「いや…、間違いなさそうだぞ!!」


各々に騒ぎ出した。


そう。


近づいて来ていたのは、“飛行艇”である。


俺達から100Mほど離れた南側に着陸した船に、


「おお―ッ!」

「なんじゃ、あれは―ッ!!」


アンデッドソーサラーのテンションが爆上がりになった。



俺を先頭に、全員が、飛行艇へと向かう。


あちらから降りてきた連中に気付いた俺は、いささか驚いたのである。


トーキーの賢者は別として、エルフの国主と補佐官に冒険者だったメンバーや、ドワーフの国主と部下に、スライムの女王と家来や、兎の王子と側近ら、といった面子だったからだ。


「お前たち……、なんで、ここに??」


訊ねる俺に、


「新たな未来を見ました。」


[森人族の長]が説明していく。


「現在、魔王軍が南下しており、三日後に激突します。」

「皆さんは奮闘していらっしゃいましたが、残念ながら全滅しておりました。」

「我々エルフは、ドワーフ・スライム・兎の国々に使者を送り、先日、トーキー王国に集まったのです。」

「未来を変えるために。」


彼女が一通り喋ったところで、


「つまり?」


俺は質問してみた。


これに、賢者が、


「会議の結果、主だった者たちで、一度、“(しかばね)の国”に訪れようとの話しになったのです。」


と、答えたのである。


「んん~?」


意味を理解できないでいたら、


「それぞれに、“瞬間転移”を収得している魔術士を伴っておるからな。」

「魔王の動きに合わせて、各国から、待機中の軍勢を連れて来られるというわけだ、魔人殿よ!」


[小人族の長]が、そのように述べたのだ。


「なにせ、あちらの兵数は、“4臆”なので。」


エルフの国主による補足に、


「よ…。」


俺達は絶句した。


「ふむ。」

「それほどの数を動員しているとなると、前々から準備しておったのであろう。」

「狙いは、我が国やもしれん。」


人狼たるロードの表情が険しくなる。


重たい空気が流れたところ、


「あの船は、一体全体、なんなのじゃあ―ッ?!」

「他にも、魔法を発射していた武器は、どういう代物じゃ!?」


我慢しきれなくなったリッチが、場の沈黙を破った…。



俺たちが地球から召喚されたことや、こちらでの出来事を、教えたら、


「なんと……、そっちの娘っ子が現代の勇者で、お前さんの方は“旧魔王”と同化しているのか…。」

「うぅ~む。」


と唸った。


魔人の女王が、


「それで??」

「魔王軍への対応策として、何か具体的な案はあるのですか?」


もともとの話題に戻し、


「いえ。」

「私の予知夢になかった事を行っていけば、未来が少しでも変わっていきますので…、これに賭けるしかありません。」


エルフの国主が告げたのである―。




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