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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
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第156話 蘇生

どの(いくさ)においても〝勝利を得た〟との報告を受けた俺は、それぞれをトーキーの王都へと帰還させた。


その後、[MP回復ポーション]を飲んで、グーマの女王と別れの挨拶を交わし、ヤーナ王国へと飛び立ったのである。


ここからは、ヤーナ → ギーフー → チーア → ズーカ → カナーガ → バーチの順で、【絶対服従】していった。


各国の王城に宿泊しながら…。



バーチからバラーキを経由して、トーキーに到着した頃には、一ヶ月近くが経っており、冬が到来していたのである。


聖女こと“姫殿下”を筆頭に、(みな)が、


「お帰りなさいませ、主様!」


「ご苦労さまです、ご主君!」


などと出迎えてくれたのである。


城のエントランスにて、


「外は、すっかり寒くなっていましたでしょう?」

「なので、主様の為に用意させました!」


姫が、自分のメイドに何やら持ってこさせたようだ。


それは、白色のロングコート&黒色の革手袋であった。


これらを身に着けてみた俺は、


「なかなか良いじゃねぇか。」


と、満足したのである。



俺は、会議室に主だった者たちを集めた。


例の宝玉を使って生き返らせる面子を決める為に。


[ミノタウロスの国]や、[オークの国]などの、前ロードに、大幹部たちは、論外である。


反乱を起こしかねないので。


当然、[ゴブリンの国]と、[スライムの国]に、[兎の国]も、同じ条件にするつもりだった。


そのため、現ロードたちに【念話】したのだが…、“ゴブリン女王”からは〝四将軍も復活させて(たも)れ〟〝あの者らは、妾と最も苦楽を共にしてきた故、ぜひに〟〝お前様への復讐などせぬよう、きちんと言い聞かせるでの〟と頼まれたのである。


また、“スライム女王”からも、〝前ロードが蘇れば、貴重な戦力になりますので〟と、お願いされてしまった。


どちらも、かつての“ミノタウロスロード”とのバトルの折に助けてもらったし、現在の魔王と俺が激突した際には中立を保つと約束してくれたので、無碍(むげ)に断れず、受け入れることにしたのである。


とは言え。


ゴブリンの方は大丈夫だろうが、メタルスライムは知能が低いので心配しなかい。


しかし、


「我々が直に指示を出せば問題ないでしょう。」


「アーティファクトを模した魔石を作り、それを組み込んだのは私たちですので。」


と魔人姉妹が述べたので、そっちは任せることにした。


なんでも、永らく空いている“上将軍”の地位に就かせるそうだ…。



経緯(いきさつ)を国の代表たちに【伝言】で説明し、現場に迎えに行くよう伝えた俺は、一時間後に、トーキー王/宰相/三将軍/賢者/高校の生徒たち&教師陣と、“チヨーダ森林”に訪れた。


サータ・バラーキ・グーマと、元反連合の国々は、王や女王などが将軍らを伴い、魔術師の【瞬間転移】にて、現地へと赴いたみたいだ。


以前、[サータ]と[グーマ]は俺によって、[バラーキ]はスライム達に攻め込まれ、それなりの死者が出ていたので、向かわせたのである。



「よろしいでしょうか?」


窺う賢者に、


「ああ、やってくれ。」


俺が頷く。


「では…。」


賢者が〝ブツブツ〟と呪文を唱えていき、宝玉から四方八方に光が放たれた。


全員が眩しさに目を閉じたところ、


「うわああ―ッ!!」


「いやぁッ!!」


「助けてぇッ!!」


「……えッ?!」


といった複数の声が聞こえてきたのである。


瞼を開けてみると、そこには、この森林で亡くなっていた生徒や教師の姿があった。


更には、他の国々から〝兵士たちが復活しました〟といった知らせが次々に届いたのである。


見事に死者を蘇らせた宝玉は砕け散ってしまったが、成功したことを誰もが喜んでいた―。




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