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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
150/350

第150話 進展

俺は、持ち帰った“宝玉”を、賢者と魔人姉妹に見せながら、起こった出来事を話した。


これに、トーキーの賢者が、


「ふぅ…む。」

これ(・・)も“アーティファクト”でしょうが……、一体どのような代物なのかは分かり兼ねますなぁ。」


と頭を悩ませる。


魔人の姉と妹も、


「私も存じ上げません。」


「すみません、私もです。」


と、首を横に振った。


「ですが、まぁ、調べてみましょう。」

「“魔道機関車”と“飛行艇”に用いる魔石の選別が終われば、暇になりますので。」


と述べる賢者に、宝玉を渡したのである。



それからは、王城の庭園で朝夕に鍛錬を積む日々となった。


ここでザクッと現在のレベルを確認しておこう。


クレリックランサーの一年生書記がLV.45で、アサシンの二年生書記はLV.52の、ウィッチの三年留学生がLV.43になっている。


一年生の武術士はLV.46で、二年生の弓士(きゅうし)はLV.48となった。


聖女(姫殿下)がLV.58の、勇者(生徒会長)はLV.65だ。


小将軍はLV.62で、中将軍がLV.66の、大将軍はLV.75である。


トロールがLV.79で、ミノタウロス元帥はLV.87になっていた。


ジャイアントアント参謀役はLV.63の、魔法剣士がLV.100だ。


アラクネのリーダー格がLV.55で、ラミアのリーダー格はLV.56となり、ハーピーのリーダー格がLV.57の、ヘルハウンドのリーダー格はLV.60である。


他の面子も2つぐらいレベルアップしていた。


俺は【LV.123/HP:2460/MP:1230/基本攻撃力:984/基本防御力:738/基本素早さ:492】となっている。



そんなこんなで一ヶ月程が過ぎ、作物の刈り入れ時を迎えた。


品種改良に成功した薬草なども、枯れることなく育ったようだ。


これで、大量のポーションや、上位互換の回復薬を生産できるようになるだろう。


そこで俺は、このプロジェクトにおける担当責任者の女教師に褒美を与えることにしたのである。


いつもニコニコしている穏やかな性格であり、おっとりした印象でもある50代の彼女は、そういうの(・・・・・)を求めてきたので、俺の部屋で連結したのだった…。



遂に、[魔道機関車]と[飛行艇]が完成した。


魔道機関車は、“鉄オタ”に、“電○でGO!!”をやり込んでいるという、教師や生徒らが、運転士に立候補したのである。


飛行艇の方は、この世界の住人で、かつて他国で大型船を操縦した経験があるという4名が引き受けてくれた。


現在は、どちらも試運転にて練習を重ねている。


駅や空港の職員も採用が済み、研修中なので、本格的に始動するのは、もう少し後になりそうだ。


ちなみに、王都の北・西・南にも設置していく予定のようだが、それらはノウハウを積んだ人間たちが作業していくらしい。


なので、ドワーフチームは、浴場の準備に奔走していた。


それら以外にも、[相談部]のアイディアによって、[科学開発班]が“ファンヒーター”みたいな物を製造しているそうだ。


こっちの世界の家屋には暖炉が有るが、一緒に稼働させれば効果は倍増するだろう。



朝食後に、トーキーの賢者が、俺の部屋に訪れた。


互いに円卓の席に着いたところで、賢者が自身の[アイテムBOX]から宝玉を取り出す。


ゴーレムのダンジョンにあった例のヤツだ。


「何かしら分かったか?」


「はい。」

「解析の結果によりますと、この宝玉で死者を生き返らせられることが判明しました。」

「元々は、そういうアイテムだったのでしょうが…、およそ千年前に、魔術を用いて、ゴーレムを何度でも復活させる型式に変えていた模様です。」


「なるほど。」

「状況は理解できたが…、今すぐにでも蘇りを実行できるのか?」


「いえ、まずは、ある程度の魔力を宝玉に蓄えさせねばなりません。」

「そこで…、私や、魔人の姉妹殿に、魔法剣士殿と、ご主君の力が必要です。」


「よし! だったら、呼び寄せよう!」


と、俺は、この面子に【伝言】したのである。



約10分が経ち、魔人姉妹と魔法剣士が揃い踏みした。


一人ずつ宝玉に手を添える度に、トーキーの賢者が何やら〝ブツブツ〟と呪文を唱える。


全てが終わったタイミングで、宝玉から白い光が四方八方に放たれた。


そして…、宝玉の色が赤から青に変わったのである。


「成功か?」


と訊ねる俺に、


「ええ、間違いなく。」


と、賢者が頷く。


魔法剣士が、


「早速、使ってみますか?」


と窺ってきたが、トーキーの賢者によれば、


「残念ながら、一回しか発動できない可能性がありますので、慎重になるのが宜しいでしょう。」


との事だった。


これに、魔人の姉が、


「もし、魔王と戦うことになったら全滅するかもしれませんので、その時まで保留しておくのが良いかもしれません。」


と、述べ、


「一理ありますね。」


と妹が同意したのである。


俺が、


「んー、確かに、そうだが…、結局、蘇生したところで勝てなければ意味ねぇしなぁ。」

「だったら魔王と相見(あいまみ)える前に活用するのが一番いい気がするんだが。」


と、考えていたら、エルフの国主から緊急の連絡が入ったのであった―。




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