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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
145/350

第145話 ダンジョン攻略へ・其之陸

第九層への階段を下りながら、一年生書記が、


「さっきはミスリルからのオリハルコンだったので…、次は“アダマンタイト”かもしれませんね。」


と予想していた。


B9に到着してみたところ、八層までの造りとは異なって、そこは、高さ10Mのドーム状になっており、床も含めて全部が“白い石”で出来ていたのである。


あたかも、ドラゴ○ボールの“精神と○の部屋”みたいに。


二千人ぐらいを収容できそうな空間の中央に、一体だけ佇んでいたのは、背丈が4Mの“黒銀のゴーレム”だった。


「あれって“ゴリラ”だよな?」


と、誰ともなく訊ねる俺に、生徒会長が、


「間違いなさそうです。」


と頷く。


俺や二年生書記が【可視化】を使ってみたところ、LV.200である事が判明した。


どうやら、一年の生徒会書記が正しかったようで、“アダマンタイト”のようだ。


ミスリルにオリハルコンもそうだったが、攻撃力と防御力が高い。


また、B8までのゴーレムらがスキルや魔法を所持していなかったのに対して、コイツ(・・・)は違っていた。


何かしらのスキルを有している“アダマンタイトのゴーレム”が、


ズシリ!ズシリ!


と近づいてくる。


勇者と聖女に魔女が、炎/光線(ビーム)/氷を放つ。


それらが、敵の顔や胴体にヒットするも、無傷だった。


「マジか!」


と、眉間にシワを寄せた俺の頭上を、


ビュンッ!


と[爆裂の弭槍(はずやり)]による矢が飛んでいき、ゴーレムの右肩を、


ボンッ!


と、爆破したのである。


それなりに距離があったので、直径10㎝×深さ5㎝ほどの陥没でしかなかったが、ダメージを負わせられることが分かっただけでも収穫だった。


クレリックランサーが【抑制】を展開しようとする。


しかし、それよりも早く、ゴリラ型が、拳を握った両腕を上げるなり、その側部(小指の方)を、床に、


ドンッ!!


と叩き付けた。


これによって、床が横二列に、


ズドドドドドドドドッ!!


と、隆起しながら迫ってきたのである。


位置的に、向かって左側をジャイアントアント参謀役が【突抜(とつばつ)】で、右側をラミアのリーダー格が【硬変】で薙ぎ払い、


ドッゴォンッ!!


と砕いた。


この【硬変】は、ラミアの尾が、5秒だけ、竜の鱗のように硬くなるらしい。


LV.100未満は1日4回が限度で、LV.100以上は1日8回となり、消費MPは1回100ポイントとの事だった。


ラミアのリーダー格は、ここまでの積み重ねによって収得したみたいだ。


話しを戻そう。


隆起していた床が粉々になっていくなかで、“アダマンタイト”が次のアクションへと移行する構えになった。


嫌な予感がした俺の、


「逃げろぉッ!!」


という号令で、全員が散らばっていく。


そこに跳躍して来た“黒銀”が、


ズドォオンッ!!!!


と、着地して、直径5M×深さ1Mのクレーターを作り出した。


間一髪で避けていた(みな)の背筋が〝ゾクッ!〟とするなか、一年生書記が少し怯えながらも“白銀かつ半透明の鎖”で、ゴーレムの腕と脚を一本ずつ拘束したのである。


一年の生徒会書記が、


「おそらく、もって30秒です!」


と告げた次の瞬間に、〝グッ〟と屈伸してから真上にジャンプした敵によって、


バギィインッ!!


と、鎖が断裂されてしまった。


ものの2秒で。


クレリックランサーが、


「嘘…。」


と目を丸くするのと同時に、誰もが驚愕したのであった―。




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