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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
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第144話 ダンジョン攻略へ・其之伍

B8は、高さが10Mくらいで、1500人程を収容できそうな空間となっている。


そこに居たゴーレムは一体だけで、レベルが175だった。


“白金の鳥”といった印象で、縦の長さは3Mぐらいだ。


おそらくフクロウをモチーフにしているのであろう。


地面で待ち構えていたソイツが、俺たちを認識するなり、翼を広げて、〝スーッ〟と浮いていく。


その横幅は優に6Mを超えている。


途中で〝ピタッ〟と止まった“梟のゴーレム”が、俺達めがけて


ギュンッ!!


と突撃してきた。


俺らが慌ててしゃがんで避けたところ、敵は、最後列に居るミノタウロス元帥&トロールの眼前で急上昇したようだ。


そして、俺達と距離を取るべく、後ろ向きで下がっていった。


「降りてくる気はないみてぇだな。」


と、理解した俺は、背中からドラゴンの翼を出現させて、飛行する。


これにハーピーが続いた。



俺とハーピーに、“白金の鳥”が、エアーバトル(ドッグファイト)で旋回していく。


相手が高度を下げた際には、ミノタウロスが戦斧で、トロールが鉄製の棍棒で、それぞれに叩くも、かすり傷しか負わせられない。


また、ほんの1~2秒ほど動きをストップさせるだけでしかなかった。


俺とハーピーも、[大地の槍]を振るったり、【尾羽(おは)】を放ってみたが、結果は同じである。


これといった決め手がないまま、それぞれが逆に体当たりをくらって、HPを削られていった。


ま、その都度、回復ポーションを使ったり、仲間が【ヒール(治癒)】を発動してくれたので、問題は無かなったのだが…、どちらにも限りがあるので出来れば控えたいのが本音だ。


そんな俺たちの様子を地上で観察していた聖女が、一年生書記に、


「どうにかして、あの鳥を捕まえられませんの?」


と質問を投げかけてみたら、


「あそこまで飛び回れたら、さすがに無理ですよ。」


と、首を横に振られたらしい。


弓士(きゅうし)にしても、矢を(かわ)されてしまい俺らに誤爆する危険性があるとの事で、()るのを躊躇(ためら)っていたそうだ。


アレ(・・)ッテェ、“オリハルコン”デショウカァ~?」


と疑問を呈した三年生ウィッチに、クレリックランサーが、


「おそらく…。」


と、頷き、


「!」

「だとしたら、もしかして!」


と何かしら閃いた。


そして、


「主様!」

「物理ではなく、魔法に変えてみてください!!」


と、声を掛けてきたのである。


「ん?」


俺は、その考えを理解できなかったものの、


「分かった。」


と了承し、ハーピー・元帥・トロールに、とある作戦を【伝言】した。


それを受けて、まずはハーピーが、ゴーレムの上から、足の爪で襲う。


これを逃れた先で、トロールが[棘付きの棍棒]を右から左へと払うも、下へと躱され、空振りしてしまった。


だが、近くに居たミノタウロス元帥がバトルアックスを上から叩き付けた事によって、一瞬だけ動きが止まったのである。


既に直径4Mの魔法陣を構築していた俺は、10㎝の“氷の(つぶて)”を、200発、一斉に飛ばした。


それらが、


ズババババババババンッ!!


と、直撃して、あちらこちらに(ひび)が入った“梟型”がヨロめく。


魔法剣士が、すかさず、直径2Mで槍のように尖った“風”を放ったところ、


右の翼に、


バッゴォンッ!!


とヒットして、亀裂を生じさせた。


体勢を立て直そうとする“オリハルコンのゴーレム”の真上に、直径1Mの魔法陣を展開した勇者が、20本の雷を、


ズバァーンッ!!


と、当てる。


これによって、地面まで約2Mという所まで墜落してきた敵を、一年の生徒会書記が【抑制】で拘束した。


そこからは、魔法を軸に、スキルも用いて、全員でフルボッコにしたのである。


一年生書記と三年生魔女によれば、「オリハルコンへの物理攻撃は殆ど無意味だけど、魔法であれば割と効く」らしい。


()くして、第八層をクリアーした俺達は、連戦の疲れが溜まっていたので、その場で50分ぐらい休憩してから、B9へと進んだのだった―。


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