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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第四期・大陸を越えて ―
140/350

第140話 ダンジョン攻略へ・其之壱

人族の“先祖礼拝”期間が終わり、城の会議室に、俺を始めとして、国王/姫/宰相/賢者/各将軍/生徒会長/生徒会の二人組/魔人姉妹/ミノタウロス元帥/ジャイアントアント参謀役が、揃い踏みしていた。


俺は、トーキーの国王らに、森人族の長が見た未来を説明する。


やがて魔王が軍勢を率いて東の大陸に襲来するかもしれないし、それが起きない歴史に変わったかもしれない、という内容だ。


王が、


「ふぅむ。」

「用心するに越したことはありますまい。」


と、口を開く。


それに対して、宰相が、


「事が起きた場合、防ぎようがないのでは?」


と述べる。


俺は、


「まぁ、そうだな。」

「なので…、久しぶりに“ゴーレムのダンジョン”に潜ろうと思う。」

「今回は、レベル上げは元より、完全制覇を目指して。」


と、告げた。



俺は少数精鋭で、かつて倒せなかった“ミスリルの獅子型”に挑むことにした。


メンバーは、勇者・聖女・魔法剣士・トーキー三将軍・一年生クレリック・二年生アサシン・三年生ウィッチ・武術士・弓士(きゅうし)・元帥・参謀役・トロール・魔物の各リーダーである。


それ以外は、第一層~第六層でのレベルアップに励んでもらう。


魔人姉妹は、[魔道機関車]と[飛行艇]の魔石選びが大詰めのため、王城に残っている。


第七層に辿り着くまでの間、後衛の一年生書記が、ちょくちょく最前線に飛び出してきて、杖でゴーレムを殴ったり刺したりしていた。


よっぽど“クレリックランサー”に進化したいらしい。


危ない場面も幾らかあったが、合宿中に、何名かの【武闘家】や【アサシン】から体捌きを教わっていたので、どうにか躱していたようだ。


やばそうな時には、本人も後列に控えていたので、大事には至らなかった。



さて。


そんなこんなで、俺たちは、地下7階へと足を踏み入れたのである。


全長5Mで“輝く灰色”の獅子型ゴーレムが、二体とも、こちらとの距離を詰めるべく動き出す。


どちらのレベルも150ぐらいだ。


そのうちの一体が結構な速度で、俺めがけて突進してくる。


すかさず、最前列の、右端から二番目に居る二年生書記が【挑発】を用いた。


しかし、ゴーレムには知能が殆ど無いので、釣られなかったようだ。


俺は急ぎ、[大地の槍]の切っ先で、床に横線ラインを引き、幅2M×高さ4M×厚さ50㎝の“壁”を、


ズドォオーンッ!!


と隆起させるも、下から1Mくらいの位置を、


ズバンッ!!


と、貫通してきたのである。


まさかの事態に、俺が、


「うおッ!」


と驚く。


勢い止まらず、両方の前足で、俺の胸辺りを、


ドンッ!!


と、押した敵によって、仰向けで倒されてしまう。


そのまま乗っかってきた“獅子型”が、俺の顔を狙って牙を剥く。


相手は“ミスリル”なので、かなりの重量だ。


こっちは特殊な鎧のお陰で潰されずに済んでいるものの、自由には動けず反撃が難しい。


割とピンチな状況で、俺の右斜めに控えている弓道部エースが矢を放つ。


[爆裂の弭槍(はずやり)]の効果にて、


ボォオーンッ!!


と左目付近に直撃したゴーレムが、2Mくらい弾き飛ばされた。


いや、ひょっとしたら、バックステップしたのかもしれない。


IQは低いのに、戦闘に関しては機敏だ。


B6までの連中とは違うプログラミングが成されているのだろうか?


ともかく、矢の当たった部位が直径30㎝×深さ20㎝ほど陥没しており、その周囲に(ひび)が入っていたので、俺は立ち上がりながら、


(いける!)


と、確信したのである。


だが、ついついそっち(・・・)に気を取られていた俺に、もう一体が襲い掛かってきたのであった―。




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