第139話 男のロマン
4日目は、筋肉痛の三年生ウィッチを休ませてやった。
流石に、リヴァイアサンによって皆殺しにされかねない事態を招いたことや、ボクっ娘とのトレーニングを、猛烈に反省&後悔していたので。
この期間で、俺と魔人姉妹に魔法剣士以外は、平均で2つぐらいレベルがアップしている。
残念ながらジョブが“クレリックランサー”に進化しなかった一年生書記は、
「ぬぅわぜだぁ――ッ!!」
と、叫んでいた。
しかし、【騎士】であるハーフエルフ兄に、
「あとは実戦次第でしょう。」
「おそらく、ですが。」
とアドバイスされて、
「そうですよね!」
「現段階で結論付けるのは尚早に違いありません!」
「私の尊敬する監督も言ってましたし、〝諦めたらそこで試合終了ですよ〟って。」
と、前向きになったようである。
俺は、
(あれは、お前じゃなく、○ッチーを励ましたんだけどな。)
(でも、安○先生に鼓舞された地球人は多いだろうから、ま、いいか。)
とスルーしておいた。
「明日は、トーキーの王都に帰って、のんびりしよう」との話しでまとまったので、合宿の締め括りとして、夜にキャンプファイヤーを催したのである。
(アオハルかよ。)
と、心の中でツッコミつつも、悪い気はしなかった。
俺たちは、翌朝の09:00頃に、エルフの国主らに礼を述べてから、勇者の【瞬間転移】でトーキー王城へと向かったのである。
庭園で解散した後に、なんとなく城内を見て回ってみたところ、閑散かつ粛々としていた。
宮廷料理人やメイドに城兵たちはシフトで休日を分けたそうで、いつもの半分ほどしか居なかったようだ。
暇を持て余した俺は、取り敢えず、ベッドでゴロゴロしていた。
〝旅先よりも我が家が一番〟とばかりに。
いや、決して本当の自宅ではないのだが…。
それでも、まぁ、住み慣れてきた感は否めない。
このまま〝ボーッ〟としていても良かったのだが、合宿中に日焼けした女性陣を思い出したらムラムラしてきたので、勇者/クレリック/アサシン/魔女/武術士/弓士を、【念話】で呼び集めたのである。
それぞれを脱がせてみたところ…、生徒会長・一年生書記・弓道部エースはスク水っぽい感じに、三年の留学生はビキニで、二年生書記・ボクっ娘はノースリーブに短パンといったフィットネス水着の、跡がついていた。
どの肌も、白色と小麦色のコントラストが眩しいばかりである。
夏の太陽よ、グッジョブ!!
彼女たちも火照るカラダを持て余していたようで、俺とのエロ三昧に興じていったのだ―。