表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
132/350

第132話 未来を変えるために。

大きめの広間にて、(みな)が、料理や美酒に酔いしれている。


ガルーダが、


「トーキーの魔人よ、今回の礼に同盟を結ぼうと思うのだが、どうだろうか?」


と尋ねてきた。


これに、誰よりも早く、うちの大将軍が、


「おお、いいですな!」

「この際、他の国々とも連なるは如何です?ご主君!」


と、提案し、多くの面子が、


「それは素晴らしい!」


「ぜひ、そう致しましょう!」


と後押しする。


だが、森人族の長に、


「お待ちください。」

(わたくし)が見た元々の未来では、それが原因で魔王に全滅させられていました。」


と、言われ、その場が静まりかえってしまった。


彼女によれば、トーキー王国/バラーキ王国/サータ王国/グーマ王国/スライム国/兎の国による連合が成されたらしい。


一見、何の問題もなさそうではあるが…、人族と魔族が提携しているのだから、それを危険視する者たちが出てきたそうだ。


そして、東の大陸における連合国の噂が瞬く間に世界中に知れ渡り、魔王の耳にも入ってしまうらしい。


その結果、「ゆくゆく脅威になるかもしれないので、無視できない」と判断した魔王が軍勢を率いて乗り込んでくるとの事だった。


聖女が、


「それは、何処かしらから情報が漏洩するということですよね?」


と確認する。


「ええ、この大陸の南側に在る人間の国々からです。」


と、エルフの国主が答えた。


「それは?」


と首を傾げる俺に、トーキーの中将軍が、


「東の大陸の南側には、バーチ、カナーガ、ヤーナ、ズーカ、ギーフー、チーア、という、人が統べる王国が存在しています。」


と、教えてくれたのである。


「では、それらを直ぐにでも制圧してしまいましょう!」


と息巻いたのは、ミノタウロス元帥だ。


これには、トーキーの小将軍が、


「いや、まだ何も起きていないのに攻め込んでしまっては、ただの侵略戦争になってしまいます。」

「それだと、世界の全ての国から敵視されかねないので、()めておくべきでしょう。」


と、警告した。


俺が、


「んん~、その国々を“服従”していったとしても、MPを消費する関係上、数日は掛かるから、その期間中に話しを広められてしまうだろうし…。」

「冒険者や行商などの旅人たちは、あちらこちらに移動してっから、俺のスキルから逃れる可能性もあるしなー。」


と頭を悩ませたところ、森人族の長が、


「少しずつ未来は変わってきていますので、南に位置する国々は暫く無視しておいても大丈夫でしょう。」

「肝心なのは、限りなき御方が、どことも表立って手を組まないことです。」

「それに…、ゴブリン、ミノタウロス、オークの、現ロードたちは、服従しておらず、状況次第では魔王に従ってしまいますので、せめて中立を保つよう交渉する必要があります。」

「あとは、そもそも起きていなかった行動をとれば良いでしょう。」


と、述べたのである。


そこで、ガルーダが、


「ふむ。」

「では、国としてではなく、個人的に盟友になるのであれば差し支えなかろう。」


との見解を示し、


「困ったことがあったら、“念話”してくるといい。」

「即座に駆け付けようぞ。」


と約束してくれた。


ジャイアントアント参謀役が、


「それ以外にも、何かしら行うべきかもしれませんね。」


と、窺う。


「では、合宿しましょう!」

「夏ですから、海で!!」


と声をあげたのは、一年生書記だった―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ