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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
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第126話 魔人族に関して

魔人の姉が、


「それは、左のみが義眼で、それなりに年老いている魔人ですか?」


と尋ね、妹が、


「髪の毛や、眉に、顎髭が、白くありませんでしたか?」


と、続いた。


これに、中将軍のサンダーバードが、


「ソイツは、黒いウィザードローブのフードを被っていたから、よくは分からなかったが…、確かに髭は白かった。」


と返す。


「もしや、仲間か?!」


と、睨み付ける大将軍のグリフォンに、


「いいえ。」


と否定した姉が、


「ただ…、おそらくは、(わたくし)どもの大叔父であろうと思われます。」


と、述べたのである。


「ん?」


と首を傾げた俺に、妹が、


「祖父の弟です。」


と、教えてくれた。


二人によると…、その大叔父とやらは、もともと【アサシン】だったものの、とある戦闘で左目を失ってしまったらしい。


その後、沢山の書物を読み漁り、魔力を込めた義眼を自分で完成させたそうだ。


かなり出来が良かったことに自信を持った本人は、そこから、アーティファクトを超えるアイテムを作れないかと、研究に没頭するようになった。


歴史に名を残したいという承認欲求で。


何十年も失敗を重ねてばかりで、なかなか上手(うま)くいかない状況に苛立った大叔父は、危険な実験を反復するようになったらしい。


その過程で数人の死者を出してしまい、激怒した“魔人の王”によって国外追放されたのだそうだ。


今から約10年前に…。


俺の、


「そういや、お前たちの国って何処(どこ)にあるんだ?」


との疑問に、姉が、


「東の大陸と、北の大陸の、中間に在る、大きな島国が、私たちの出身地です。」


と答えた。


更に妹が、


「風を操ることに長けているジン族が治めています。」

「風以外の魔法も扱えますが…。」


と、補足したのである。


これも一年生書記と三年生ウィッチの受け売りになるが…、ジンとは、アラジンの魔法のランプで有名なジーニーであり、女性版をジンニーヤと呼ぶらしい。


イフリートの女性型は、イフリータとのことだ。


ジンもイフリートも、魔人や、魔神に、精霊とされており、伝承によって異なる。


また、魔獣もしくは妖怪との説もあり、定まっていない。


イスラム教では、ジンたちは魔神であり、その(かしら)が“堕天使イフリート”なのだそうだ。


そんなイフリートは、俺たちの世界におけるファンタジーものにおいて、四大精霊として登場している。


しかし、火を司る精霊は、本来であれば“サラマンダー”らしい。


それがいつしか、イフリートに()を奪われてしまったとの事だ。


これは、あくまで、俺らの世界のファンタジー系での話しだが…。


それはそれとして。


エルフの国主によれば、この異世界でのイフリートは、かつて封印された邪神の一員らしい。


ジン族は、その邪悪なる神々によって生産された魔人である。


そこから派生した魔人たちの種族というか、分家みたいなものが、軽く100数はあるそうだ。


魔人姉妹たちの先祖も、ジン族から枝分かれしたらしい。


なにはともあれ。


“鳥の王”であるガルーダの状態異常を解いてやろうと決めた俺だった―。


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