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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
113/350

第113話 逼る軍勢

PM13:50を過ぎた頃に、敵の大軍が見えてきた。


「結構な数だな。」


と口を開いた俺に、森人族の長が、


「およそ800万です。」


と、告げる。


「そんなに?!」

「あいつら、ほぼ総出なんじゃないか?」


と俺は少なからず驚いた。


その間にも、近づいて来る群れのなかに、数体のトロールがいることが確認できたので、


「そういや、先祖がどうのこうのって、言ってなかったけ?」


と、うちのトロールに訊ねてみたら、


「はい。」

「我らの国は“西の大陸”に在るそうですが…、約千年前に、一部が“東の大陸”に渡ってきたそうでして。」

「旧魔王が封印された後に、逃れた地が、現在の“バード国”だそうです。」

「それから数十年が経ち、反りが合わなかったのか、自分の高祖父が家族を連れて出ていき、腰を据えたのが、“オーク国”でございます。」

「そこから更に、次男だった曾祖父が “トーキー王国”に移住したのですが…、それぞれに寿命や病などで他界してしまい、私だけが生き残っておりました。」


と説明したのである。


つまり、オークの所に居た東方領主が本家で、こっちのトロールは分家との事だ。


そんな話しをしていたところ、互いの距離が500Mぐらいになったので、俺は【絶対服従】を発動し、眷属になった連中を左右に広がらせた。


ま、お約束である。


なので…、「また、そのパターンかよ!」だとか、「いい加減、飽きたわ、それ!」だのと、ツッコまないでもらえると有り難い。


ん?


俺は、誰に頼んでいるんだ??


…………。


さて!


7体のモンスターがこちらに向かってくる。


「奴らは?」


と、窺う俺に、エルフの国主が、


「三将軍と、四領主のようです。」


と答えた。


俺は、


「幹部たちが勢揃いしてんのかよ…。」


と、目を丸くしたが、


「ま、全員ブッ倒せば、かなりレベルを上げられるから、〝ラッキー〟と思うことにするか。」


と気を取り直したのである。


しかし、森人族の長に、


「いいえ、今回は、お止めください。」

「あの者たちには事情があるという光景を、新たに予見しましたので…、致命傷を与えて捕獲するのが良いでしょう。」


と、告げられたのだ。


「どんな?」


と俺が質問したタイミングで、半獣のメスである1体の鳥が、


「我らの配下が、あのようになっているのは、お前たちの仕業か?!!」


と、怒鳴ってきた。


これまた、いつも通りのリアクションだが…、深く追求せず、そっとしておいてくれ。


それはさて置き。


「んんー??」


と首を傾げていた一年生書記が、


「あ! ひょっとして、“グリフォン”の亜種もしくは混血ですか?!」


と、瞳を輝かせる。


これに対して、さっきの半獣が、


「私は進化系だッ!」


と返してきたのだった―。


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