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異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
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第104話 オークロードの本領発揮

矢を放ったのは、弓道部のエースである二年生女子だった。


背丈は165㎝くらいだろう。


“ダン○ち”に登場する[サンジョ○ノ・春○]の髪と瞳が黒くなった印象だ。


しかし、こちらは人間なので、狐の耳などは生えていない。


当然ながら。


ちなみに、武闘家の“ボクっ娘”は一年生である。



弟豚が〝ピクッ!ピクッ!〟と痙攣し、皆に(まと)わりついていた黒い(もや)が〝フッ〟と消える。


「お?死んだか?」


と窺う俺に、一年の武闘家が、


「いや、まだ微かに動いてるみたいだから、気を失っただけじゃないッスかね?」

「いずれにせよ、(とど)めを刺すなら、今のうちッスよ、主様。」


と、述べた。


「ああ、そうだな。」


と頷いた俺が、敵に近づこうとしたところ、右斜め前に居たヘルハウンド達のリーダーメスが、


「ぜひ、焼豚(・・)で、お願いします!主様!!」


と、声を掛けてきたのである。


そちらを見てみたら、10体ほどのヘルハウンドが“犬座り”して、尻尾しっぽを〝パタパタ〟させていた。


「しょうがねぇな~。」


と苦笑いした俺が、


「まだ一匹残ってっから、そっちも片付けてからな。」


と、諭したら、


「了解です!」


と揃って敬礼したのである。


俺は、


「取り敢えず…、鮮度が落ちないようにしといてやるよ。」


と、オークソーサラーの真下に、直径5Mの青い魔法陣を出現させたのだった。



ミノタウロス元帥らと攻防を繰り広げていたオークロードが異変に気付き、


「まさか?!」


と、弟の方に視線を送る。


それは丁度、俺が魔法を発動している最中だった。


ロードが、


「やめろおおーツ!!」


と怒鳴るも、時すでに遅しで、俺は、オークソーサラーを“氷漬け”にしてしまったのである。


「ん? なんか言ったか?」


と、俺が振り向いたところ、


「許さんぞぉお~ッ!」

「必ず、あの世で後悔させてくれるわッ!!」


と凄まじい形相になった[豚の王]の巨体が、白い光に包まれていった。


どうやら、通常のスキルとは違うようだ。


北方領主と補佐役が、


「そんな…。」


「まさか…。」


と、息を呑む。


「何だ?」


と俺が首を傾げたところ、その光が〝スッ〟と消えて、オークロードが、ゴールデンイエロー(オレンジ色)の()型になっていたのである。


オーク族の姫が、


「それは、お父様の能力では?」


と、尋ね、


「王になった者は引き継げるんだよッ。」

「まぁ、純血のみ(・・・・)、だがな。」


とロードが答えた。


領主補佐役が、


「先王の場合は、金色だった筈ですが?」


との疑問を呈したら、


「……、オレ様は、まだ完璧に使いこなせていない…。」

「それでも、お前たちを(しかばね)にするには充分だッ!」


と、告げたのである。


俺の“可視化”によれば、【グレードアップ】というスキルであり、1日1回の限度で、1時間だけ全てのスキルを(・・・・・・・)2倍にする(・・・・・)らしい。


北方領主によると、前ロードは、2時間に亘って3倍になれたそうだ。


ともあれ、現在の“豚の王”は、[HP3760/MP1480/攻撃力2684(武器装備によって100UP↑)/防御力2508(防具装備によって150UP↑)/素早さ626(装備品の重さで100DW↓)]になっている。


しかも、HPとMPが回復していた。


俺は、急ぎ、クレリック達に【加護】を展開させる。


それとほぼ同じタイミングで、【咆哮】を用いた“豚の王”ならぬ[猪の王]であった―。


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