表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を服従して征く俺の物語!!  作者: ネコのうた
― 第三期・この世界の歴史と未来 ―
101/350

第101話 凶事

「配下どもがオレ様に従わないのは、お前たちの仕業(しわざ)か?」


と尋ねてきたオークロードに、


(いや、その容姿で〝オレ様〟って…、“ジャイ○ン”かよッ!)


と、心の中でツッコミを入れた俺が、


「ああ、そうだ。」


と返す。


「どこの集団か知らんが、んッ?!」

「出来損ないの北方領主と補佐役に、(カビ)臭いエルフ族ではないか。」


と、気付いた剛○武、(いな)、[豚の王]が、


「オレ様の弟である“オークウォリアー”はどうした?」


と睨みを()かしてきた。


俺が簡潔に、


「倒した。」


と、述べ、ミノタウロス元帥が、


「なかなか美味であったぞ、あの焼豚は。」


と続いたところ、


「!!」

「生きては帰さんぞおッ!雑魚(ざこ)どもめがあッ!!」


と、ロードが怒りを(あら)わにしたのである。


しかし、ウィザードローブを纏っている方のオークに、


「落ち着け、兄者よ。」

「四将軍のなかでも屈強なアイツを負かし、こうして堂々と乗り込んでくるぐらいだ、相当な手練れ揃いであろうぞ。」


と諭され、〝フゥ――――ンッ!〟鼻で息を放出したオークロードが、


「確かに、な。」


と、冷静さを取り戻した。


俺の【可視化】によれば、弟豚は“オークソーサラー”で、LV.132の[HP792/MP1320/攻撃力624(武器装備によって30UP↑)/防御力558(防具装備によって30UP↑)/素早さ630(装備品の重さで30DW↓)]である。


豚の王は、LV.138で、[HP1880/MP740/攻撃力1342(武器装備によって100UP↑)/防御力1254(防具装備によって150UP↑)/素早さ313(装備品の重さで100DW↓)]だった。


ステータスを詳しく確認していこうとしていたら、オークロードが、


「弟よ。」


と声を掛け、


「承知。」


と、応じたオークソーサラーの全身が〝カッ!〟と白く光ったのである。


次の瞬間、俺たちの体に“黒い(もや)”がまとわりついた。


その途端に、可視化が使えなくなってしまったのだ。


「これは??」


との疑問を呈した俺に、魔人の姉が、


「おそらく、魔導士(魔導師)のなかでもレベル120を超えた者が収得できる“封止(ふうし)”ではないかと推測されます。」


と答え、魔人妹が、


「これを発動されてしまうと、〝10分間、スキル並びに魔法を封じ込められてしまう〟と書物に記載されていました。」


と、補足したのである。


これに、【魔術師】のハーフオークが、


「そのような能力があるとは…、初めて知りました。」


と目を丸くし、オーク族の姫が、


「私もです。」


と、軽く頷いた。


状況を理解した眷属らがザワつきだしたところ、ロードが〝ニヤァ~ッ〟と陰険な笑みを浮かべて、


「すぐに、終わらせてやろう。」


と告げたのである。


(これは、結構ヤバイんじゃねぇか?)


と、背中に冷や汗が伝う俺だった―。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ