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滅紫(けしむらさき)
滅紫は、くすんで灰色がかった紫色です。
他の読み方で、「めっし」とも読みます。
滅とは、枯れる、滅びる、色味を落とした、消す、などという意味です。
紫根は低温で染めると鮮やかになり、高温で染めると黒く鈍い色になります。そのため、滅紫を染めるときは、高温で染めるとのことです。逆の説もあったため問い合せたところ、こちらの説が正しいという言葉を頂きました。
別の染め方もあるようで、紫色を染めたあと、染液を一昼夜放置すると、色素が分解して鼠色がかるらしいです。それで染めると滅紫の色合いになるとのことです。
平安時代、この色は紫色につぐ高位の色とされ、宰相以上の参議に外出着に許されました。
英名では、マルベリーが近いかなと思いました。こちらの色の方が、少し赤みがあります。
マルベリーとは桑の木やその実のことで、実は食用になります。熟すと暗い赤紫色になり、その色をマルベリーと言います。ベリー系だと甘酸っぱい印象がありますが、桑の実は甘く美味しいです。
別名に、マーリーと呼ばれることも。
また日本にも、桑の実色という色名があります。




