桑の実色(くわのみいろ)
桑の実色は、熟した桑の実のような暗い紫色です。
別名を桑色、桑染、桑と言います。
「日本書紀」が書かれた、かなり昔から人間は蚕を飼っていました。桑は、その蚕が食べる葉「食葉」から語源が来ている植物です。
中国原産で、クワ科クワ属の落葉高木です。花期は4月~6月。初夏に甘くて美味しい実を付けます。
古くは桑染は浅い黄褐色でした。樹皮や木の根を使って染めるのですが、かなり薄い色しか染まらなかったそう。そのため、何度も繰り返し染めたり、代用として楊梅で染めたりもしていました。
江戸時代になると、桑茶という色名ができ、呼ばれるようになります。四十八茶百鼠のうちの1つです。
またこの頃、桑染は2つありました。古くからの黄褐色と、実を使った暗い紫色です。やはり混乱を懸念してか、後者を「桑の実色」と呼ぶことにしたようです。こちらは摺染をすることができましたが、色素が薄く、耐久性はありませんでした。
このように分けたものの、桑茶は桑色と同じという説があるようです。色票を見ると、桑染、桑茶は別の色に見えます。桑茶の方が茶色みが出ていますね。
英名では、マルベリーです。別名ではマーリーとも呼ばれます。
マーリーは1番期限が古く、1403年に出てきています。マルベリーが色名で出てくるのは、1776年。マルベリー・パープル、マルベリー・フルーツという色名も現れました。




