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日本の伝統色  作者: ひいらぎ
緑系
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緑青色(ろくしょういろ)

挿絵(By みてみん)


緑青色の元になったのは、2つあります。

1つ目は、銅の(さび)の色。2つ目は、孔雀石からできた顔料の色です。

色はパステル調の淡い緑から、濃くくすんだ緑まで幅広くあります。どちらも同じくらい事典に採用され、僅差でパステル調が多かったので、ここではパステル調を使います。

緑青色の元となったのは2つありますが、どちらが正しいかということではなく、どちらも正しいです。

6世紀の終わり頃、飛鳥時代に中国から仏教が伝わるとともにこの顔料が伝わりました。最古の顔料で、寺院の装飾や彫刻に使われています。のちに日本でも作られ、安芸、長門の二国から献上されました。

錆の色の顔料は古代から知られていたらしく、銅、青銅などを酸化させ、その表面に生じるくすんだ緑色の錆から人工的に作られていたそう。古来から人体に有害とされていましたが、近年になってほとんど無害ということがわかっています。

孔雀石からできた顔料は、その粉末に水を加えてすり、下にたまったものを緑青と呼び顔料として使っていました。また孔雀石の別名を岩緑青といい、天然のものを石緑(せきりょく)といいます。孔雀石は炭酸銅と水酸化銅からなり、岩絵具として使用。また自然界で唯一とれる緑色でもありました。

さて、ここから考え方の違いがおこります。

青丹(あおに)は岩緑青の古名という方と、青丹はまた別の色で鈍い色だという方です。たしかに色票を見ると青丹は濃い鶯色(うぐいすいろ)のように思えます。

青丹は青埴(あおに)とも書き、古くは青土と考えられていたとのこと。丹や埴には土の意味があり、その青土は緑青や孔雀石であると言われています。

「青丹よし」は奈良の枕詞(まくらことば)になっていますが、奈良で青丹が産出されたかららしいです。ただ、証拠はないとのこと。平安京の建物の青や丹色の美しさをたたえたものではないかという意見もあります。

英名だと、近い色名は見当たりませんでした。アップルグリーンを少し濃くした感じかもしれません。

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