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日本の伝統色  作者: ひいらぎ
茶系
23/46

鳶色(とびいろ)

挿絵(By みてみん)


鳶色は、鳶の羽色のような赤褐色です。ただ、実際の色より濃い色です。古名をひはだいろと言われており、昔はここまで暗い色ではなかった様子。次第に濃さを増していき、今に至るようです。

別名、鳶茶(とびちゃ)飛色(とびいろ)などと呼ばれていました。

また鳶は、トンビとも呼ばれます。

ワシタカ科の猛禽類で、昔から親しまれている鳥です。ピーヒョロロと、わかりやすい鳴き声を上げます。

しかし色名になったのは近世で、江戸時代前期、庶民が色名に採用し、定着しました。男性の反物の色として流行し、黒鳶や紅鳶、藍鳶など様々なバリエーションが展開。安永から天明(1772~89)の頃には、紫鳶が小袖の色として流行しました。

このように流行した背景には、「奢侈(しゃし)禁止令」があります。藍色、茶色、鼠色の3色のみが許された色だったので、その中でのバリエーションが増えたのです。

今は瞳の色などで使われることが多いです。

英名だと、チョコレートが近いかなと思いました。チョコレートは茶色や白やピンクなど様々な色がありますが、色名だとチョコレートは焦茶色(こげちゃいろ)です。

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