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鳶色(とびいろ)
鳶色は、鳶の羽色のような赤褐色です。ただ、実際の色より濃い色です。古名をひはだいろと言われており、昔はここまで暗い色ではなかった様子。次第に濃さを増していき、今に至るようです。
別名、鳶茶、飛色などと呼ばれていました。
また鳶は、トンビとも呼ばれます。
ワシタカ科の猛禽類で、昔から親しまれている鳥です。ピーヒョロロと、わかりやすい鳴き声を上げます。
しかし色名になったのは近世で、江戸時代前期、庶民が色名に採用し、定着しました。男性の反物の色として流行し、黒鳶や紅鳶、藍鳶など様々なバリエーションが展開。安永から天明(1772~89)の頃には、紫鳶が小袖の色として流行しました。
このように流行した背景には、「奢侈禁止令」があります。藍色、茶色、鼠色の3色のみが許された色だったので、その中でのバリエーションが増えたのです。
今は瞳の色などで使われることが多いです。
英名だと、チョコレートが近いかなと思いました。チョコレートは茶色や白やピンクなど様々な色がありますが、色名だとチョコレートは焦茶色です。




