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短編小説 ●●会社に訪問してみました

短編小説 株式会社ASCⅱ 

作者: 猫田蛍雪

 みなさん、こんにちは。

 私は、大熊書籍の『企業訪問』という雑誌の記者です。

 今回は、株式会社ASCⅱ(アスクツー)会社を訪問しました。

 ここで基本情報を書いておきます。


 ----ASCⅱの会社 基本情報----


 会社名:株式会社ASCⅱ(アスクツー)


 事業 :パソコン総合雑誌(『LOGON』『NSXマガジン』『ビジネスASCⅱ』)

     パソコンゲーム(AZシリーズ、PC89版、NSX版、FN7版、X6800版)

     ソフト(ビジネス用、個人用、PC89版、NSX版、FN版、X6800版)

     パソコン通信(『ASCⅱネットワーク』)

     通信販売(パソコン部品、電子書籍 など)


 番組スポンサー:『ヤス刑事のオホーツクサスペンス劇場』『95競馬中継』『魔法使いたちシリーズ』


 ----基本情報  終わり----


 基本情報から分かるように、パソコンに関する事業を行っている会社ということがお分かりでしょう。

 本日は、社員の方にインタビューをする予定でしたが、忙しいということであったので、今回は会社見学と新商品の紹介のみというお話をいただいたのでご了承ください。

 さあ、さっそく入りましょう。

 私は、ワクワクしながら、会社の玄関から入る。

 「わあ!すごい! 」

 まず、私が驚いたのは歴代の『LOGON』という雑誌が、受付のホールに飾られていることに驚いた。

 しかし、私は取材という目的を思い出し受け付けの人にあいさつをした。

「どうも、私は、大熊書籍の企業訪問という雑誌の編集者です」

「どうも、ASCⅱのフロアは7階となっておりますので、あとこの通行許可書をお使いください」

 私は、通行許可書を受け取り、エレベーターで7階のボタンを押した。

 ウイーン・・・・・・ 。

 チ-ン。

 エレベーターは7階で止まった。

 いよいよ、ASCⅱの会社訪問がはじまる。

 ここからは、カセットテープに録音した会話を書いていきます。

 また、カセットテープの容量の都合上、短い内容となっています。

 もっと詳しい内容を知りたい方は、大熊書籍の『企業訪問』を560円で好評発売中なので、買ってください。


「私は、大熊書籍の企業訪問という雑誌を編集している編集者です」

「どうも、案内をする遠藤です」

 私たちは名刺交換を行い、会社訪問がはじまった。

「まずは、この慌ただしくパソコンとにらめっこしている人たちが編集者です」

「へえ、今はログオンの編集中ですね」

「そうです。雑誌の締め切りには遅れてはいけないので、いつもにらめっこしているので、倒れる人もたまにいますね」

「なるほど。雑誌の数が多いと思いますが、限られた社員でどんな風に編集を行っていますか? 」

「忙しいときは、社員全員で編集を行うときもあります。しかし普通は、編集担当の人が行っていますね。あと、この表紙はデザインが得意な専門学校生にアルバイトで頼んでいますね」

「おお、そうなのですか」

「次へ参りましょう。続いては、ゲーム部門です」

 私たちは、ゲーム部門へ移動することにした。


「さて次に、ゲーム部門ですが、他社の移植を行ったり、新作のソフトを開発しています」 

「おお!これはエレ研の『COSMOS』を移植中ですね」

「そうですね。私が言うことではありませんが今現在、エレ研は最新作を使える人材を総動員して作っているようなので、私たちに移植の依頼が来たのです」

「あのエレ研から移植の依頼が来たことはすごいことなのではないですか? 」

「いいや、あのエレ研も新しいコンピュータの移植に苦しんでいる様子でしたね」

「チープX6800版への移植ですか? 」

「ええ、エレ研も他機種のゲームで、満足できる売上があったそうなんだが・・・・・・ 」

「長期休みが問題があったのですね? 」

「普通の会社ならば、ゲーム開発がすべて終わると、短期間であるが休みが与えられる。しかしエレ研は、長期休みを設定してしまい、大きな売上をもとに海外旅行に行ったらしい・・・・・・ 」

「莫大な売上があったから、長期休みで海外旅行へ行ってみたかったのでしょうね」

「しかし、長期休みのうちにパソコンは大きく変化していたと・・・・・・ 」

「だから、現在のエレ研は、新しいパソコンの使い方を教育し、新しいゲームを開発しているということですね」

「まあ、我々からすると、技術的な勉強になって助かっているよ」

「ところで、ASCⅱが現在、開発しているソフトは何ですか? 」

「現在、我々が開発しているソフトと言えば、表計算ソフトだな」

「表計算ソフト? 」

「聞き慣れない言葉だと思うが、コンピュータに計算させる方法では、どうしても遅いのだ」

「今までにそのようなソフトはなかったのですか? 」

「皆、アメリカのモノマネばかりで、肝心のビジネスを重視していなかったのだ」

「この表計算ソフトがあれば、ビジネスが大きく変わるということですね」

「そうだ。使い方は、売上の計算をしたり、データをもとにこのようにグラフを作成できる」

「おお!これが、表計算ソフトですか」

「そう。完成は6ヶ月先となる予定で広告を出すつもりですよ」

「分かりました。今日はありがとうございました」


 こうして、今回の取材は終了したのであった。


 終わり

 

 





 

 

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