プロローグ 2
本日2話目~
「で? どういうことか説明してもらおうか」
目の前には洞窟の中で正座する銀髪の幼女。
はたから見たら通報ものだが幸いと言っていいのかこの場に俺とアテルナ以外にはいなかった。
「その身体についてはまぁなんて言うか魂は身体にピッタリと収まるように作られてるんだよね。だからいきなり身体を変えると動けなくなっちゃうんだよ。まぁ私なら君の魂に合う身体を作るのは簡単だったんだけど不老不死も加えたら流石に厳しくてね。じゃあ元々死んでる君の身体を使えばなにも問題ないじゃないかと。もう死んでるからこれ以上は死なないし」
へぇ、思ったよりまともな理由だな。
「なるほどね。じゃあダンジョンマスターについては?」
「魔物を作り出してその魔物を操るってダンジョンマスターっぽくない?」
「……それだけか?」
「まぁね! あと君が作る魔物は君のイメージが大切だからね? そこら辺を忘れないように!」
「約束だぞ!」ととても殴りたくなる素敵な笑顔でそう言われた。
というか実際殴ってやろうか。
「まぁまぁ、その身体じゃ迂闊に人間の前に出れないでしょ? だから住処として用意してあげたっていうのもあるんだよ?」
まぁ確かにこんな骨だけの身体が現れたら俺だったら全力で逃げ出す。
それは少し傷付くのでその気遣いはありがたい。
「住処って言われてもな……こんな洞窟でどうしろと?」
その洞窟には全く物がなかった。
あるのは宙に浮かぶ青白い水晶のみ。
というか食事とかどうするんだよ。
「その身体じゃ食事は必要ないよ。というか摂れない。まぁそれは置いといて」
置いておかないで欲しい。
今更っと大事な情報が流れたぞ。
「置いておきなさい。まぁこの水晶はね、ダンジョンコアっていうの。ついさっき頑張って作りました! 使い方は触れたら分かるようにしてあるよ!」
本当だろうか?
作るだけ作ってハリボテとかいう残念すぎるオチはやめて欲しい。
「大丈夫大丈夫! とにかく触れてみてよ!」
あまりにうるさく騒ぎ立てるので触ってみることにした。
正直俺もドキドキしている。
初めての異世界要素だからね。
興奮するなというのは無理だろう。
そして恐る恐る触れてみると水晶と同じ青白いディスプレイが浮かび上がる。
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最果ての迷宮:ダンジョンマスター(ジン・カミサト)
ダンジョンポイント:10000
ヘルプ
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なぁにこれ。
まぁ予想はつくけどな。
「最果ての迷宮はこの洞窟の名前だよ~ここがあなたの住処になるから覚えておいてね! このダンジョンコアで対応するダンジョンの拡張と改造することができるよ! 魔物もこのダンジョンコアから作れるよ!」
「ダンジョンポイントっていうのは?」
「ダンジョンの拡張と改蔵にも使うし、魔物を作るのにも使うし、1000ポイントで10連ガチャが引けるよ!」
「ガチャって……ソシャゲかよ……」
「面白そうだったから追加してみました! まぁ頑張ってね! ガチャからは結構便利アイテムが出ることがあるよ! 分からないことがあったらヘルプを押してみてね!」
そこまで言うと唐突に女神らしい真面目な顔を作ると。
「別世界の事情を押し付けてしまい申し訳ありません。あなたには感謝しかございません」
なんだよ急に……
こういうのを見れば女神だと納得できるけどなぁ。
何故普段から真面目にやらないのか。
「別に気にしなくていいよ。俺も2度目の人生が貰えたし、なんか人じゃ無くなってるけどさ」
「あはははは……まぁそれはごめんなさい」
「まぁしょうがない。これから頑張るさ」
「はい! 楽しんでね! あと1度作ったことのある魔物はポイントを消費すれば簡単に作れるよ! じゃああとはよろしくね!」
そう言うとアテルナはその姿を徐々に黄金の光へと変えていった。
それを見届けてから再度ダンジョンコアに触れる。
まぁとにかくやってみますか!