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ヘルプさん一生ついていきます!の話と厄介事の匂い

止まらない予約投稿ラッシュ。

ダンジョンポイントの貯め方も分かったけどどうしようか。

方法的に誰か人間が来ないと貯まらない。

しかしこんな広い森のど真ん中に来るような物好きはいないだろう。

そうなるとどこかから連れてくるしかないのだが……

人間を攫って閉じ込める。

そうすればダンジョンポイントを定期的に獲得することができる。

まぁとはいえ俺の中身は人間である。

何となく同じ人間を奴隷のように扱うのは色々と抵抗がある。

しかし彼女達は違う。

彼女達、つまり俺の娘や他の部下達は人間に対して特に思い入れは無い。

それどころか俺をこんな場所に縛り付ける原因である人間達が憎いと公言するやつだっている。

まぁ俺はそれを止めるつもりは無い。

彼らには彼らの考え方がある。

俺が口を出すべき問題ではないのだ。


それに今はヘルプで分かったことを検証することに忙しい。


【ステータス】


・自身の持つ生命力やスキルなどの様々な情報を記載したもの。

閲覧するには“ステータスオープン“と唱える必要がある。


ここで一番気になったのはスキル。

まぁこれは予想はしていたがこれがあればもっと面白くなると思う。


【スキル】


・自身の持つ特殊な技能、発動条件のあるものや常時発動しているものなど様々。


・特定の種族が持つ固有のスキルがある。そのスキルのことを種族スキルという。


スキル。

魔法もこれに入るのだろうか。

というか俺の使ってる魔法は魔法だと言えるのか?

俺は魔力を変換して衣類を作った。

かなりの魔力を使うことになったがそれでも奇跡と言える類の技だった。

でも魔法って言えば炎とか水を出したりしてもっとド派手なものをイメージするのだが……

まぁ今はいいや。

それよりもまずは俺のステータスが見てみたい。


「“ステータスオープン“!」


ブォンという音を立てて青白いディスプレイのようなものが浮かび上がる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【名前】 ジン・カミサト


【年齢】 ??? 【種族】 リッチ


【生命力】 ∞/∞

【魔力】 75,173/75,173


【スキル】


不老不死Lv10

闇魔法Lv10

炎魔法Lv10

死霊魔法Lv10


【種族スキル】


死の軍隊(デッドアーミー)Lv10

死のオーラLv10

物理攻撃無効Lv8

魔法攻撃弱体化Lv8


【称号】


神の眷属 死の支配者 ダンジョンマスター


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……色々と突っ込ませてくれ。

生命力が∞になってるのはなんとなく分かるんだ。

不老不死にしてくれって言ったからな。

問題は魔法。

何これ? 俺ですら知らないんだけど……

そして知らないはずなのに使()()()()()()()()()()()()()()()()

種族スキルに関しても同様。

どういうものかは分かる。

……もうそういうものだと納得しよう。

それはまだいいんだ。

だが神の眷属ってどういうことだ!?

確かに駄女神のお願いでこの世界に来たけどさ!

はぁ……はぁ……

よし落ち着こう。

他にも見るものはたくさんあるんだから。


ヘルプをもう少し下にスライドするとまた気になる項目があった。


【進化ツリー】


進化ツリーなんて随分面白そうに聞こえる。

とても興味が湧くが一つ気になることがある。

進化ツリーなんてものがあるってことは進化する種族が必要になるってことだ。

そしてこれが昔からあるのならそれはつまり人間に進化があるっていうことになる。

まぁ正直問題にはならないとは思う。

もしも問題があっても魔物の軍勢を投入すれば何も問題はないだろう。

それはさておき見てみよう。

俺もとても楽しみである。


いざ進化ツリーを開いて見ると無数の進化の系統樹がかなりの数伸びていた。

そしてその中でもいくつか気になるものがあった。


スケルトン→スケルトンメイジ→リッチ


俺の種族であるリッチはどうやらスケルトンの進化種らしい。

最初からリッチになってるのは魔法が使えるように頼んだから?

だったらスケルトンメイジからスタートでもよかったと思うんだけど……


それよりも気になるのは吸血鬼について書かれた系統樹。

そこには


真祖(トゥルーヴァンパイア)


ゾンビ→屍鬼→下位吸血鬼(レッサーヴァンパイア)吸血鬼(ヴァンパイア)上位吸血鬼(アークヴァンパイア)


と書かれていた。

真祖(トゥルーヴァンパイア)が進化ツリーから完全に外れている。

恐らくシアとフロンが真祖(トゥルーヴァンパイア)なのだろうな。

進化ツリーから外れているのはシアもフロンも俺が作った最初の吸血鬼だから?

まぁ他に吸血鬼がいないから予想でしかないが。

そして見る限る吸血鬼はアンデッドの進化種なのか。

しかしシアとフロンはどう見ても死んでない。

ここら辺も調査が必要だな。


そして気になる系統樹は他にもある。


スライム→レッドスライム

→ブルースライム

→グリーンスライム

→イエロースライム

→ホワイトスライム

→ブラックスライム

etc……


俺が一番最初に作ったスライムだが進化の数がとんでもなかった。

スライムの可能性を垣間見た……


そして人間の系統樹だがそこには人間しかいなかった。

つまりこれは人間はこれ以上進化しないということだろう。

まぁ人間という種族が既にかなりの進化を経て生まれているはずだからなぁ。


……よし、ついでだし新種族作っちゃうか。

進化ツリーなんていう面白いものを見つけたんだ。

ぜひとも実験しておきたい。


容姿は……そうだな、魔物と人間の姿を切り替えられるようにしよう。

なんの魔物にしようか……そうだ、ドラゴンにしよう。

作ったはいいけどあまりに強すぎて99階層に放置している。

外に出して暴れさせたら地上が焦土と化す。

しかも気性の荒いやつらばっかりだから制御にはかなり気を使う。

だから制御するためにドラゴンの司令塔になる存在が欲しい。

つまり今回作るのは竜人。

ドラゴンの支配者たる竜人を作る。


そしてその姿を思い浮かべた瞬間、魔力がごっそりと身体から魔力が抜けていく。

この感覚はいつまで経ってもなれないな。


そこには好戦的に黒い瞳を輝かせ、黒い髪でその瞳を隠した全裸の男がいた。

そしてすぐに魔力を集めて服を作り出した。

するとそこには黒いコートを着込んだ男がいた。


「……お前が俺の王か……まぁいいだろう。従おう。せいぜい上手く使ってくれ」


「お、おう……まぁよろしく」


「それで俺は何をすればいい?」


「ドラゴン達の統率で。あいつら言うこと聞かなくてさぁ」


「了解した。俺は仕事をまっとうしよう」


「よろしく。あぁそういえばあいつら俺が名前付けたやつじゃないと従わないから今名前付けちゃうね? そうだな……じゃあ『グレヴィル』で!」


「承った」


そう言うとグレヴィルは早速99階層に向かって行った。

なんというか今までとは違うタイプだなぁ。


そして俺の魔力にはまだ余裕がある。

あと1人くらい作ってみるか……

……そういえば獣人とか作ってなかったな。

よし作ろう。

ケモ耳は正義!


だが獣人って色々と種類があるからな。

猫耳に兎耳に狼耳。

他にも多種多様なケモ耳がある。

……思いつく限りの種類の獣人を男女のペアで作ってみるか。


ここからの作業は地獄だった。

せっかく多種多様なケモ耳を作るんだからそれぞれの特徴を作ろうと頑張ってみたり。

例えば猫人族は素早く、落下に耐性を付けたり。

狼人族は力も強く、鼻もかなり利く。

狐人族は魔力の扱いに優れ、獣人で唯一の魔法が使える種族にしてみたり。

それはそれは大変な作業だった。


流石に疲れたので名前を付けるのは一旦保留にしてのんびり休もうとしたその時だった。

ちょうどシアがやってきた。

それも深刻な顔に確かな怒りを滲ませて。

ついでに全く知らない可愛らしい少女を連れて。


ジンは面倒事であることを察して思わず膝から崩れ落ちるのだった。








主人公の種族が判明しました。

ようやくこれでタイトル回収かな?w

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