連続失踪事件捜査 七日目
前回から大分飛びます。グロテスクな描写があります。注意お願いします。
金曜日。調査開始日から六日が経過した今日は七日目だ。
学校も終わり集合場所へとやってきていた。勿論私服に着替えてからだ。学校がある平日の調査はずっとそうしてきた。
「何故だ」
そして成果はというと、やはりというか何というか、俺たちの包囲網に誰一人怪しい人物が引っかからなかった。そうしている間も事態は俺たちを嘲笑うようにどんどんと人は消える。
人が消え時間が消え報酬は減り。何もプラスになっていない。プラスになっているものがあるとすれば発生予想位置が減少したくらい。それも膨大にあるうちの一つが消えたとか。雀の涙もいいところなのが泣けてくる。
ついに山城も苛立ちが募りに募ったのか。不快そうに顔を歪めている。
「すみません体調が悪いので今日はお休みします。」
待ち合わせ場所に着くとそう切り出し山城と別れる。
「直接訪問するか。」
いつものハンバーガーショップのトイレに入る。上着の内ポケットからマスクと伊達メガネとニット帽を取り出すとそれを装備する。
一応服も今日だけは変えてある。いやニット帽は怪しいか。伊達メガネとマスクだけにする。
「ありがとうございましたー」
そう言う店員の言葉を背に聞きながら店をあとにする。向かうは一ノ瀬が消えたと見られている1角
「学生が来る場所じゃねぇなこれ」
踏み入れた途端そう口に出す。風俗街だ。いつぞやの一角とはまた違うが。
知らずに入ったのか知ってて踏み入ったのか。一人で来たのか複数人できたのか。どちらでもいいか。
さて、どれに入ったのか。
見回すがどれも同じに見える。分からん。
今日に至って俺たちは思い違いをしていたのではないかと思い始めてきた。事件は外で発生しているのではなく中で発生しているのではないかと。
人一人全く叫び声を上げさせず拉致する方法とは何だろうか。考えてもわからん。だが眠らせる事ではないだろうか。誰も叫び声を聞いていないと言っているが、何人かは口裏を合わせているだけかもしれない。だがそれも少なくとも全員が全員口裏を合わせているとも考えにくい。ならばそもそも叫び声を上げていないのではないかと思う。
そして学生でも入りやすそうなリーズナブルなお店。
「破格だな。候補に入れよう」
周りと比較しても安い店舗があった。普通の店舗かもしれないが入店する価値はあるかもしれない。いや、その前に可能性を高めておこう。
「となると、とりあえず彼の家か」
「いつぞやの警察の方ですか。どうぞ」
違うのだが。まぁいい。さして問題にはならない。
「失礼します。一ノ瀬君の使用していたパソコンを少し見させて頂きたいのですが」
「どうぞどうぞ」
まるで歓迎と言わんばかりに中へ入れてくれる。
母親が後ろで見ている、一ノ瀬のであろう椅子に腰掛けパソコンを起動する。
「他の方が調べて何も出なかったらしいですが」
そんな訳はない。俺の考えが正しければ出るはずだ。とはいっても賭けではあったが。
ネットのブラウザを立ち上げる
「ブックマーク…はだめか。なら履歴…あった」
スクロールする。あの一角の風俗店を何店舗か調べていたらしい。
「何がですか?」
母親も覗き込んでくる。
「何を見てるんですか!辞めてください!」
が激怒した。
「ただの入浴料の高い風呂ですよ」
悪いが見る必要があるのだ。
中でも何度もアクセスしているページがあった。あの店だ。女は
「ココという女か…」
呟く。中々悪くない身体をしていると思う。写真はな。実物は知らないが
「出勤日は…今日来ているな。付いている。」
空振りかも知れないが行く価値は充分にある。
「パソコンありがとうございました。」
他の者が見た時は若いなら当然かと流したのかもしれない。だが俺はこれに賭ける。無駄に歩き回るより少しでも可能性の高い方へ動くまで。
「ココちゃんいますか?」
「丁度空いてますよ」
「一時間で」
「はい。ありがとうございます」
特に年齢確認されることも無く中に入る。少しくらい待たされるかとも思ったがそうでもないらしい。
「ご指名ありがとうございます。ココです。本日は宜しくお願いします。」
「宜しくお願いします」
こちらも挨拶をする。顔は悪くない。好みではないが
「どうぞこちらへ」
それに続きエレベーターに乗り込む。操作するココを横目で眺める
「着きましたよ。こちらへ」
やがて俺たちを載せたエレベーターは音もなく目的の階に到着する。先導されるままに歩く。今のところ特に不審な点はなかった。
入室すると右手側にシャワーと湯船、左手側にベッドと机それに衣服入れがある。
「どうぞ。座ってくださいね」
言われた通りベッドに腰掛ける
彼女が机の上に置いてあったコップに茶を注ぎ手渡してくる
「喉乾いたよね?」
「はい。」
これか。これの可能性が高い。
傾けると氷がカランと音を立てる。あらゆる感覚を強化し口に茶を含む。
「…」
思わず顔を顰めた。異物が混ざっているな。味がおかしい、何も入っていないように見えるが、恐らく粉末状の薬でも混ぜられたか。薬は睡眠薬か。
「どうしたの?」
「いえ、茶を飲むのは久しぶりで」
「そっか。水の方が良かったかな?」
「いえ、お茶美味しかったですよ」
笑顔で答える。
「お名前は?私のことはココって呼んでね」
「ハルトと呼んでください」
咄嗟に思いついた名前を口にする。
「分かったハルト。高校生くらいだよね?あんまりこういうとこきちゃだめだよ」
笑いながら話す目の前の女。
「成人済みですよ。」
と答えた方が良いだろうか。
「うっそー。別にどっちでもいいけどね」
人懐っこい笑みを浮かべるココ。
少し眠たそうな様子を見せておく。
「眠たいの?」
「えぇ、まぁ。今日が楽しみすぎて昨日は余り寝れなかったのです。何度も何度も出勤表をチェックしてしまいました」
まるっきりの嘘でもない。
「そうなの?嬉しいな。じゃいっぱい可愛がってもらおっかな。男の子だよね?」
「よく言われますけど男ですよ。」
目を細め、少しウトウトとする様子を見せる。
「眠いなら少し目でも瞑る?結構変わるよ。少ししたら起こしてあげるから」
「そうします」
言われた通りベッドに横になり目を閉じる。今の間に薬を抜こう。術式を発動させる。本来自分の体に混ざっていないその成分を分解する。完了。
自然に寝息を立てているように演技する。
「ハルト?」
そう呟く声が聞こえた。
「寝てるかな…。いいよ。入ってきて」
薄らと瞼を開くと、その声を合図に大柄な男が二人大股で部屋に入ってきていた
そいつらはすぐ側までやってくると担架に俺を移し部屋の外へと運び始める
「ご苦労二人とも。その鉄格子の中にでも入れておいてくれ。にしてもまだ起きないのか。呑気なものだな」
また別の声が聞こえてきた。俺の体はまだ揺れている。まだ担架の上に乗っているのだ。
「いや、そちらこそご苦労だよ。ミスター」
言いながら目を開け上半身を起こす。
しっかりと情報が入り込む。少し薄暗い室内。普通のままでは俺たちの周りしか見えない。
瞬間硬直する大柄な男達と白髪を生やした白衣の男。
驚愕からか担架が二人の手から離れ落ちた。体が共に落ちる前に担架から降りる。
「お前、何で!」
驚愕した表情をして白衣の男が問うてくる。
上着の内側にあるホルスターから銃を抜くと白衣の男の眉間に突きつける。
「何でって、俺が呑気じゃないからかな。この辺りで行方不明者が続出している。知らないとは言わせない。既に外も我々の組織の人間に包囲させている。逃げ出せるとは思わないことだ。」
ハッタリだ。そんなものいない。
「おらぁ!」
右後ろにいた男が殴りかかってきたのが、周囲に垂れ流している己の幻から伝わる。それを右足の後ろ回し蹴りで仕留める。きっちりと頭を捉えたその一撃で大の男が沈む。その間も白衣の男から目を離さない。
「舐めるなよ小僧!これを見ろ!」
薄暗かった空間に明かりが灯る。そこには奥行が確かにあり3名ほどの人間がガラス製のカプセルのようなものに捕えられていた。全員一糸まとわぬ姿で。そのカプセルの中からはガラスをバンバンと叩く音と共に救助を求める声が聴こえてくる。
「お前が動けばこいつらは死ぬぞ」
手に何か持っているリモコンのようなものだろう。勝ち誇ったように言う白衣の男。
「で?」
それにこう返す。何を言っているのだこいつは。
「へっ?」
間の抜けたような声を発する白衣の男。
「殺すなら殺せよ。別にお前達の捕まえたものだ好きにすればいい。俺はあいつらの生死にはさして興味が無い。生きているなら助けるし死んだのならそれはそれでいい。」
嘲笑うように声をかける。何を勘違いしているのだこいつは。
「人質にでもなると思ったか?俺が頼まれたのはこの事件の調査だけ。自分の命を張ってまでするヒーローのような人命救助までは依頼内容に含まれていないぞ?さぁ知ってることを吐け。」
次は歩きながらナイフを取り出し、呆然とする男の頬の皮を少し剥ぐ。ついでにリモコンも奪う。
「生剥。生きたまま剥がれるのは痛いよね?俺は残虐性は持ち合わせてないから早めに話してくれることを祈っているよ。じゃないとこれでも心が痛むからな。」
「ひっ、ひぃ!わ、分かった話す!話すから辞めてくれ」
俺はこの時この男が俺から目を逸らしたのを見逃さなかった。
「てめぇ!」
漸く硬直から立ち直ったのたか左後ろにいる男がタックルを仕掛けてきたのが尻目に確認できる。銃口だけをそちらに向け引き金を引く。
あっけなく頭に穴が穿たれ脳漿が後ろから俺に降りかかる。
「あ、悪魔が…」
白衣の男の呟き。
「悪魔?そりゃお前達のことだろう。罪のない人間を何人ここに連れてきた?」
また頬の皮を剥ぐ。血が滴り落ちている。
「お前の方が悪魔だろうが!我々は殺しまでしていない!殺しという行為を手段として何の躊躇もなく取れるお前ほど精神はおかしくなっていない!」
「…」
銃を持ち替えグリップの底で男の頭を殴り気絶させる。情報を引き出すのにもう少し時間がかかるかもしれない。巣穴に帰ってからやらせよう。
頭を振り、かかっていた液体を落とす
全ては落ちきらず視界の端は朱に滲んでいたりする
男の襟首を掴み引きずり歩いてカプセルの方へ向かう。中身は女が一人に男が二人。何はともあれ生きている。救助しようか。
近くにパネルがあった。
操作方法は分からぬが適当に操作するとカプセルがプシューという音を立て開いた。別に救う気はなかったが。情報の一つでも吐くのなら御の字だ。
「あ、そのありがとうございます。」
そのうちの一人が口を開いた。二人とも栄養失調のせいか。かなり痩せ細っている
「礼などいらんよ」
「あの、貴方は?」
もう一人の声
「超極秘特殊部隊みたいなものかな。俺のことは他言するなよ」
マスクと伊達メガネを付けていて顔のイメージは大分変わっているだろうが俺とここまで関わってしまったのだ念の為記憶は消す。
言いながら端末を操作し山城を侵入させる。組織の人間には囲ませていないが山城とその部隊には包囲させていた。次に女のカプセルを開く。
数分後。山城が到着する
「何ですかこれ東條さん」
「俺が聴きたいですね」
男の身柄と捕まっていた子供たちを山城に引き渡す。その時に時間制の術式を撃ち込んでおく。忘却の術式。ここから出る頃くらいには俺のことをぼんやりとしか覚えていないはずだ。
「これで3人。まだまだですね。ったく、でも新たな目処は立ちましたし。ま、ひとまずはいいでしょ。残りも話が広まり逃げられないよう今日のうちに潰します。協力してくれますよね山城さん」
「えぇ、はい。にしても店の地下でこんな事が行われているとは盲点でした。店側の人間にも事情を聴取しています。」
「そちらは任せます。じゃ、俺は早めに次行きますんで一旦これで。」
2件目。焼肉店だ。
以前から変わった肉が提供されていたという噂があった。他では食べたことがないがとても美味という。
「…あった。」
その裏手側。かなり隠されていたがよく探すとエレベーターがあった。そこから地下に降りる。鉄でできた通路を足跡を鳴らさず進む。ここは2階らしい。やがて前には進めなくなり左右に道は広がるがその眼下、想像していた通りの光景が広がっている。広がる悪臭。動物のもの。牛 馬 羊 更にそれの奥で加工されているのは、人間。
誰も俺には気付いていないらしい。加工は機会がやっておりそれを見守るのは4.5人の人間。手すりに乗りいちばん近くにいる人間にめがけ一気に降下しながらその首を黒虚で音も声もなく刈取る。
更に2人3人4人。と狩る。最後の一人人間を加工する機械を見守る者。
銃でそいつの右足を射抜く
「人肉か、いい趣味とは言えないな」
そいつが叫びを上げているが声をかける。
「だ、誰だ貴様は!」
「誰でもいいでしょ。お前の知ることじゃない。ところでどうやって止めるの?これ」
まだ機械は動いている。何も加工されていないが念のためだ。
刀の切っ先で男の指と爪のあいだを抉る
「つぅ!!…そのレバーを下ろせ」
もう一度えぐる
「何でだよ!教えただろ!」
涙声で叫ぶ男。もう一度えぐる
「なんとなくだよ。お前みたいなやつは傷付けても心が痛まなくていい。」
言われた通りにレバーを下ろす
すると言った通り止まった。機械は止まったが
加工されたものは戻らない。もう肉片に成り果てたものはそのまま。
奥で吊るされている肉塊に目をやる。この肉付きは恐らく男子生徒。最初にギロチンで首を切られるらしい。首溜めを見ると一番上にあるのは見覚えのある顔。一ノ瀬だった。風俗街に消えたはずの彼がここにいるということはやはり組織ぐるみでの犯行だったのだろう。
もう少し早く来れば助けられたかもしれない。
「誰か…た、たすけて…」
弱々しい声が聞こえた。通路の更に億。そちらへ向かうと樽の中に入れられた顔だけ出した少女。記憶を漁る行方不明者の一人だ。この辺りで消えたという少女。漂う香り。酒か。ということは酒樽かこれは。肉を酒に漬けるとは聞いたことがあるが人間でやるとは。発想の違いというやつか。
「待っていろ」
下から上に刀を振り上げ樽を一閃。
真ん中で二つに綺麗に分かれ少女が倒れ落ちる途中で受け止める
「大丈夫か?」
「あ…、はい」
かなり弱っているのだろう。答える声も弱々しい。
「ヒック…ヒック…」
「…」
胸に顔を埋めてきた
「…怖かった…殺されるか…と思った…」
「よく頑張ったな。」
名も何も知らぬ少女の頭を抱きしめ撫でる。
何故そうしたのかは分からない。でもそうしたかった。
「死ね!クソがきぃ!!」
後ろから迫る鉄パイプ
「黙れよお前」
それを先ほどと同じように銃口だけ向け撃ち抜く。
後で情報を引き出そうと思ったが末端の末端の下っ端だろう。別に得られるものも無さそうだ。
15分くらいそうしていた。少女は厄介なことにも眠りについた。
「…上着が鼻水でべちゃべちゃだよ」
悪態の一つでも付きたくなったがまぁ仕方ないか。あんなに感謝されて気が悪くなるはずもなく安物だ。それであの感謝が買えたのなら安いものだそう思う事にする。恨まれこそすれど感謝されることなんて久しぶりだった。
「さてと」
眠り続ける少女を抱きかかえて歩き回る。まだ人がいるかもしれない。
「…」
ふとキョロキョロして下に目を向けた時目のやり場にこまる。上着を貸してやる。が、下の方が隠れない
「仕方ない…極力目をやらないようにしよう」
それくらいしか出来ることがないのも事実。そのあとに丸見えの銃とホルスターは持ってきていたリュックに放り込む。
さっきの場所の話とここの話のことが仮に今漏れたとしても、他の場所は山城の部隊や山城の組織の人間が一斉に摘発しているはずだ。そうするように連絡を入れている。こんな事件だ、店舗に踏み入っての強制捜査の許可も降りたらしい。
逃げられるわけもないだろう。本来令状が必要なはずだがどうにか話をつけたらしい。一刻を争うのだ。ちんたらしている暇でもないのは確かだ
「ん。これか」
とある扉を見つけた。蹴破る
「ちっ」
中には人だらけだ。
目に生気がない。頭の中の資料と照らし合わせる全員行方不明者だ。5人ほどか。
「肉屋なら相応の数がいるってか」
呟くがスグに思考を切り替える。
「出ろ。」
中に声をかける
が誰も出てこない。
「おい、誰が出るよ」
「お前が出ろよ」
「誰か出たいやついないのか?」
そんな声が次々に聞こえる
「出たくはないのか?」
中に入り近くにいるやつの腕をつかむ。
「やめろよ!」
鬼のような形相で手を弾かれた。
様子がおかしい。
「出ろだって!嫌に決まってんだろ」
そう叫ぶのは目が虚ろな少年。
「家に帰りたくないのか」
「そう言って出たところをばっさり斬るつもりだろうが!その手にはのらねぇよ!いつもみたいに強引に引っ張っていきゃいいだろうが!ド外道が!」
なるほどな
「違う俺はこの施設の関係者じゃない。お前達を解放しにきたんだ。」
「あほらしい。帰れよ!」
何かが飛んできた。それが俺の頬に当たり床に落ちる。人の腕だった
「あぁ、好きにしろ」
踵を返す付き合っていられない。
背後からヘラヘラと笑い声が聞こえる。精神が壊れているな。ここまできてはもう手遅れな場合が多い。手の施しようがない。何があったかなどおおよそ予想はついた。
少女が目を覚ましたのは深夜
とりあえず巣穴に持ち帰ってきた。マトモに話を聞けそうなのはこの子くらいだ。何か吐いてくれればいいのだが。今は俺のベッドに寝かせている。地下は山城達に任せた
捜査が長引くようなら学校のサボりも考える必要があるか。
「あ、あの、私…」
陽菜に身体をふかせ服を着替えさせたのだがなかなか様になっている
「目覚めたか。腹減らないか?簡単に出来るものしかないが」
「い、いえ」
口では否定するものの腹の虫が鳴っていた
「とりあえずなにか食え。体が持たないぞ」
「は、はい…」
少し恥ずかしそうにしてそう頷く。久しぶりに女を見ている気がする
「そこの椅子に座っておけ。」
テーブルとセットになっている椅子を指さす。
俺はというと立ち上がり戸棚を開ける。
「…」
何も無かった。
見なかったことにしよう
「悪い。少し待っててくれ。」




