表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
懲役千年  作者: とおる
2/4

食料確保?

平原をさまよい、

閻魔様にどこに行けばいいですかと聞こうと思ったが、

まだ早すぎな気がして、歩き回った。


俺の記憶が曖昧なところがある。

閻魔様が死因のせいだと言っていた。


記憶が無いのは、

①前世の記憶はどんな事をして懲役1050年になったのか。

②誰にどうやって殺されたのか。

③何の記憶が無いのかも記憶が無い


日本人な事、日本語や、小中の計算などはしっかり記憶にある。

服は刑務所の作業着、死んだ時着ていたんだろう。

作業中に殺されたのか…


さてここは、季節は春先の様子、肌寒い。

運が良く、川があった、水である。

冷えてキンキンだった。


水があって少しホッとする。

まだ、食料や火が調達してないので悠長にしていられないが。


いや待てよ?

俺は死んだんだから、もう死ななくね?


餓死とか凍死等々、困らないのでは?

閻魔様に聞きたい!


よし!

一回死んでみよう。


川の中に飛び込んだ。

苦しい!呼吸ができないのが辛いのは分かるが、

何秒?何分?この苦しみを続ければ死ねるのか?

……

死に方を間違えた。

高い所からの飛び込みにすれば良かった。


がばっ!っと水面から顔を出し、息をするも川の水を吐く。

それでも川の水がたっぷり胃の中に残り、苦しい。


川から上がるも、すごい寒い。

作業着が川の水でビショビショ。

川の水の中の方が暖かかった気がするが、また入る気はない。

崖を探そう!

そう思うも…意識が…凍死か…



再び閻魔様。


おう、お前か、さっきぶりだな。

残り1000年。


あの!

言いかけた途端に、


行け!



また平原に戻された。

閻魔め、無視か。


死んでいても、死ぬようだ。

死んだらスタート地点なのか。


胃の中の川の水はなくなった様子だし、

何より作業着が乾いている。

良かった。


水の次は、火と食料だ。


この世界は動物いるのか?

いまだ自分以外の生物を見ていない。


川の魚を探してみる。

虫がいた。

名前分からないけど、テレビで見たことあるやつだ。


はぁー生き物いたー。

でも食料にするには小さく触りたくない。


この分には魚がいるな。

日本に居そうな生物はいるな。

ふふふ、希望が見えたぜ。


餓死はまだ大丈夫だけど、夜は火が無いと死ぬなぁ。

火を焚こう。


閻魔の後ろの火、貰えねぇかな…?

あんなに燃やしてるんだからちょっとぐらいパクれないかな?

なんて考えながら、サバイバル番組で見た火起こしをやってみる。


まっすぐな木の棒を見つけ、乾いた木の板にそこらで乾いた雑草を集め、

棒をぐりぐり回して…

ギュルギュル回して…


手が血だらけになった。


他にどうやって火をおこしてたかな…?

懐中電灯の反射板を使って太陽光で…懐中電灯がねえ!

プラスチックの底を使って太陽光で…プラスチックがねえ。

電池とアルミホイル…


あー文明がねえよ!!


1000年無理だわぁー


閻魔の野郎にアドバイスもらいてぇー





あ!

木の棒と木の板をこすって火おこしできたはず!


こすってこすり倒したよ。手の痛みなんか気にせずに。

一度死んだら、ちょっとの痛みは屁でもないな。


そして。

火だ!火だー!


もう怖い物は餓死しかない!


食料だけだぜ!

勝った!


木の棒を折って、お粗末だが槍の様な物を作り。

俺は歩いた、

川で魚を。

空の鳥を。

薄暗い森の中で動くものを。

お腹の膨れそうな生き物を探して。


そして…




人?に出会った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ