『長』のつく人たち
僕の名前はエビエビ太。
以下略。
職業:広島県警備品
(これも古川氏ネタなんだよね……笑)
あまり気は進まないけど、仕方ないから今回はエビ太らしい(?)ことをしてみることにしたんだ。
「エビえも~ん!」
「どうしたの? エビ太君」
「さっき通りかかりの婦警さんが、僕を見て『ネタがすっかり乾いてて不味そう、って言ったんだよ?!』」
「仕方ないじゃない、本当のことだよ」
「……」
「そこはエビえもんがなんとかするのが、お約束でしょ?!」
「やだ、めんどう」
むかっ!
エビぱ~んちっ!!
「ちょっと、体当たりするのやめてよ! シミになったらどうしてくれるんだよ?! このスーツ、いくらしたと思ってるの?!」
「知らないエビ」
「エビ太のくせに生意気だよ!!」
ぎゃいぎゃい。
でも、乾燥してるのは確かなんだよね……。
「なんとかしてよ~」
「もう、仕方ないなぁ」
そう言ってエビえもんがポケットから取り出したのは。
「霧吹とサランラップ~!!」
なんか、やな予感。
これをね、身体全体にピッタリ巻き付けると……。
巻き付けすぎ、息が苦しい!! っていうか、窒息しちゃう!!
真空パックだとなおいいんだけどなぁ……。
死ぬ!!
助けて、隊長さん!!
「ふふふ……君の大好きな隊長さんは今日、警視庁に研修へ行ってるんだよ。わかる? 警視庁って言えば東京、ここから800キロ離れていてね~……このままSITに入隊しちゃえばいいのに」
なんていう悪代官の笑顔!!
助けて、隊長さ~ん!!
その時だった。
ぼかっ!!
「いたぁ~い! もう、何するんですか?!」
「備品は大切に扱え。支給品だぞ? いいな? 備品だからって、新入りをいじめるのはやめろ。大切な備ひ……仲間だと思って、親切にしてやれ」
班長さん……なんていい人!!
備品を連呼するのはいただけないけど、エビ的に。
「は~い……」
うわ、エビえもんが大人しくなった! 班長さんは偉大だぁ。
それから。
「ごめんね、エビ太君」
「ううん、僕の方こそ……」
こうしてエビ太とエビえもんは和解しました。
めでたしめでたし……。
んな訳あるか!!
以下次号!!