エビえもん登場!!
僕の名前はエビエビ太。
以下略。
また、だよ。
また人事異動があって……今度は捜査1課強行犯係だって。
刑事ドラマで必ずと言っていいほど登場する部署だよ。
もう、詳しい説明はいらないよね。
で、今日からお世話になる僕の上司、班長さんにご挨拶。
なんか顔色悪いなぁ。
あ、机の引出しから頭痛薬を取り出した。
気持ちはわかるよ。
だって新人がエビってさ……そりゃ頭痛もするよね。
「はい、お水どうぞ」
そう言って班長さんに水を差し出したのは、背の高い年齢不詳の男性。
「君、名前なんていうの?」
彼はにっこり笑って僕に話しかけてくれた。
「エビエビ太です。よろしくお願いします!!」
「しゃ、しゃべった!?」
遠巻きに見てる刑事の一人が言った。
へぇ、女の子だぁ。めずらしい……。
って、エビの僕に言われたくないよね。
「ふーん、エビ太君っていうんだ。僕、エビえもん。よろしくね」
……。
……。
……。
「エビィィィィィィィィィ~~~~~???!!!」
ちょっと!! スベったからって八つ当たりはやめて!!
尻尾をつままないで!!
窓を開けて逆さ宙づりとか、あり得ないから!!
ここ3階!!
落ちたらマジ、粉々になっちゃうよ!!!
助けて、班長さん、隊長さ~んっ!!
ごっ!!
今、何かが砕ける音がしたような……。
……以下次号!!
↓オマケ
ネタ元(Kan様より)
エビえもんということで。
「何か事件ですか?」
……お父さん、もうどこからツッコんでいいのかわからない。
何それ。
机の引出しから出てくるとか、もう意味わかんない。
いっそのことさぁ、家を出てそこで生活したら?
そしたらいつ何が起きてもすぐ臨場できるじゃん?
胃が痛い。
頭が痛い。
ついでに言うと、心が痛い……。




