エビ太とエビ美の初デート♪
こんばんは。
僕の名前はエビエビ太。
(以下略)
前回の割烹以来、僕にも新しい彼女ができました。
名前はエビ美ちゃん。
※相変わらず、エビ太にはこう見えるらしい。
エビ美ちゃんはホントに素敵なレディなんだよ?
おしとやかで、やさしくて、まさに【ヤマトナデシコ】って言うのは彼女のためにある言葉だよね!!
でね。
今日は隊長さんが、僕達をデートに連れて行ってくれたんだ。
行き先は宮島。
ずっと見てみたかったんだ、世界遺産の厳島神社。
なんだけど……。
どうしたんだろう、エビ美ちゃん。なんだか元気がない。
※エビえび書くのが面倒なので、通常モードでお送りします。
『エビ美ちゃん、見て。あれが弥山だよ』
『わぁ……(ひどい落書きだわ)』
『隊長さん、頂上に登りたいエビ』
すると。
ロープウェイで一気に山頂へ……って言うのは普通の人がやること。
我らが隊長さんは期待を裏切らず、ウサギ飛びで獣道を走り(?)あっという間に山頂へ到着。
展望台からの見晴らしが素晴らしい!!
今日はお天気もいいから、写真に撮っておきたいほど素敵な景色♪
そうだ、ツイッターにアップしよう。
充分景色を楽しんだ後、
「そろそろ降りるわよ?」
『あと、ちょっとだけ……』
『あ、あの。エビ太さん……』
『エビ美ちゃん、どうしたの?』
『実は……』
その時だった。
『エビ美!!』
え、誰……?
エビ……?
僕達の仲間なのか?!
『エビ美、こんなところにいたのか!! ずいぶん探したんだぞ?!』
『エビ助様……!!』
誰?
超絶イケメン、めっちゃ男前なエビなんだけど……!!
(どんなだよ)
もう、ごめんしか言えない……(T_T)
『一緒に戻ろう、エビ美』
『嫌です。もう、帰りません!!』
『エビ美!!』
なになに何?
何が起きてるの……?
『私、他に好きな人ができました。ごめんなさい!!』
『なんだエビーっ?!!』
「た、た、隊長さん……?!」
「えーと……ああ、あったあった。ネタ元は友理 潤さんね。この人オチをばらすわ、いつもムチャなネタをぶっこんでくるわ……ふーん、安芸の黒虎『エビ助』ですって。地元じゃ知らない人はいない、有名な殿様エビらしいわね」
なにそれ……。
『そ、そんなエビの何がいいんだ? いったい、何が不満で俺の元を飛び出して行ったというのだ!!』
『……』
『お前の望むものはすべて与えてやった!! これ以上、何を求めると言うのだ?!』
『そんなのじゃないんです!! 私は、ごく普通に、静かな生活がしたかっただけ……!!』
なにこれ……。
『エビ助様、ごめんなさい!! 私、これからはエビ太さんと一緒に生きて行きます!!』
『おのれ……許さん、許さんぞ!! 武器を、武器を持てぇ!!』
えーっ?!
『曲者じゃ~、であえ、であえ―――っ』
どうしよう……。
これは、いつにないパターン!!
いつも通りなら『助けて、隊長さ~ん』で済んだのに。
僕にあるのは【エビパンチ】と、エビ美ちゃんへの愛だけ(笑)
わらわらわら。
あっという間に囲まれた!!
「た、隊長さん!!」
にっこり。
※隊長さんは最近、両肩にエビを乗せなければならないので、髪を結ぶ位置を変えました。
「……闘え、エビ太!!」
ガーン!!
どうなるエビ太?!
……以下次号!!




