表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/40

熱湯風呂の危機

「助けて、隊長さ~んっ!!」


 はははっ!! と、エビえもんの邪悪な高笑いが響く。


「無駄よ、ムダむだぁ!! 君の大好きな隊長さんは昨日カープが負けたショックで、引きこもってるんだよ!!」


 #優勝したのにね……。


「大人しくこの熱湯風呂に浸かるんだね。動画を撮影して、YOUtubeにアップするんだ~♪」


 この、クズ野郎!!


 どうしよう?

 このままじゃ……。


 その時。

 僕の頭に浮かんだのは、


【ぷちミントさま】が以前くださったコメント。


『エビ君は班長や隊長など、長のつく人から優しくされる法則がw

 そして我々コメントをする人から愛されるのであったw』


 そこで僕は思いつく限り、長のつく人を呼んだ。


『班長さん』

『課長さん』

『係長さん』

『いかりや長さん』


「県警本部長さん!!」



 すると。


「はーい?♪」


 え……?


 髪の薄い、丸々と太ったオジさんがやってきた。


「エビ太きゅん?、ワシを呼んでくれた?」


 誰だっけ……?


 えーと、一応……高い階級にある人には違いないかな?


「……エビえもん、じゃったかのぅ?」

「いえ、和泉です……」

 そう言えばエビえもんの本名って確か……。


「エビ太きゅんを粗末に扱う奴は、今すぐ離島の駐在所勤務じゃけんな。ええな?!」


 この人、誰だっけ?


 なんかどこかで見たことあるんだけどな……。


「のぅ、エビ太きゅん? ワシの肩に乗ってくれんかの……?」

 不思議なオジさんが僕に言った。


「はぁ……」ぴょい。


「エビ太きゅん?♪ ぶち可愛い~!!」


 えーと、どちら様でしたっけ?


「ワシはのぅ……北条君が君を肩に乗せてるのを初めて見た時から、いつか自分の肩に乗せてみたいって思っとったんよ!!」


 一目惚れじゃ、と撫でてくれる。

 それはどうも。


 っていうか、誰……?


 オジさんはギロっ、とエビえもんを睨むと

「おい、貴様! エビ太きゅんをいじめたら、大久野島行きじゃ思うとれ。ええな?!」


 大久野島っていうのは確か……ウサギだらけの島。

 人間はほとんどいない。

 最近、外国人観光客に大人気だっていう。


 ……エビえもん、英語話せるのかな?


 結局、このオジさんが誰だかわからないのは、エビえもんも一緒みたい。


「あ、あなたはいったい……?」


 すると。


「余の(デカい)顔を見忘れたか!?」



「う、上様ならぬ……県警本部長様?! ははーっ!!」


 うそ……。

 県警本部長って、一番偉い人じゃん。


「ええか?! 今後、エビ太きゅんをイジメたら即効、大久野島行きじゃけんな?! 無礼は許さんぞ!!」


 ……以下次号!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつもエビネタをありがとう!! な、古川アモロさんの他の代表作はこちら 【チャッカマン・オフロード】 と、友理 潤(じゅー)様の代表作 (書籍化決定おめでとう!!) 【太閤を継ぐ者 逆境からはじまる豊臣秀頼への転生ライフ】
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ