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とあるVRゲームの万物遣い  作者: キャスト
2/6

2話

白い部屋にニ人だけで立っている。

 ログインをするとキャラメイクフィールドに降り立ち一番最初に身体アバターが決まる。

 次に名前を入力して種族を決める。


『まず、脳波パターンから性別を認識いたします。しばらくお待ちください』



 脳波から性別を認識するなんて、凄い科学力だなーと考えつつ、1分待つこと。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇



「……凄いな脳波だけで性別識別出来るのか。

…ネカマとかやってる人はどうなるんだろうな」



 VRMMOでは普通はプレイヤーと身体アバターの性別が変えることは出来ない。

 しかし、性別判定を脳波パターンで行うため、ごく稀に異性と判断されることがあるらしい。




『では、次は名前の入力をお願い致します』



 女性が言ったと同時に目の前に【入力してください】とキーボードが出てきた。

 そうだな…いつも通りシゲでいいかな



『【シゲ】で間違いはありませんか?Yes/No』



 次は【Yes/No】が出てきたから【Yes】を押して……



『次に種族を決めます』



 ふむ、次は種族か。何があるんだろ?ウィンドウが目の前に出てきて見るとこんな種族が紹介された。



 ◆人族◆


 言葉通りに人間だ。ステータスの全てが平均的で弱点は無いが、長所もない。初心者向けとも言えるし、やりようによっては上級者向けともいえる。



 ◆亜人族◆


 いわゆる獣人だ。種類も多く人気がありそうだ。獣要素を何段階かで調節できるようで、最少なら尻尾と耳だけ、最大ならほとんど立った獣だ。


種族名



ワーウルフ(狼獣人)



ワーキャット(猫獣人)



ワーフォックス(狐獣人)



ワーラビット(兎獣人)



 の四つから選べるようだ。

ワーウルフはSTRとVITが高め。

ワーキャットはAGIとMDFが高め。

ワーフォックスはINTとMDFが高め。

ワーラビットはAGIとDEXが高め。

 というようになっている。



 ◆エルフ族◆





エルフ族は耳が長い種族で、森の守り人となっており、精霊魔法が使える種族である。INTとMDFが高め。




 ◆ドワーフ族◆


 ドワーフ族は力強く、鍛治が得意と言われている種族である。ドワーフはAGIが低めだが、STRとDEFが高め。ドワーフなので、普通の人間より身長が少し低い。



 ◆龍人族◆


 ドラゴンハーフとも呼ばれます。身体中に鱗があり、龍人族はDEFとMDFが高め。防御に優れた種族です。スキルレベルを上げてMPが増えればブレスも使えるようになる。




 ふーん、この四種類から選ぶのか……あ、最後にランダムがあるぞ?



 ◆ランダム◆


 どの種族に当たるかはわかりません。基本種族以外にも様々な種族がいる。そして低確率ですが、極稀にユニーク種族に当たる可能性があります。だが、種族を選んだ後に作り直しをしてもこの『ランダム』は出てきません。一回だけのチャンスとなる。




 以上だったが気になることがあったので女性にきいてみた。


 「質問なんですけど、種族によって覚えられないスキルやなれない職業ってありますか?」


 「覚えられないスキルや職業はありませんが向き不向きというのは種族によって異なります。

また例外ではありますが、ユニークスキルやユニーク職業というある条件を満たしたユーザーのみが習得出来るこの世界に一つしかないスキルや職業もあります。

例えば先程説明した中なら精霊魔法はエルフが使えるといいましたが他の種族でもそれ相応の努力次第で習得することが出来ます。

VROはやろうと思えばやれないことなんて何もないないので」


おぉっ、そうなのか

精霊魔法はエルフだけが使えるものではなく初期から使える種族特典みたいなかんじか…

ユニーク種族か……、まぁユニークじゃなくてもレアな種族とかもありそうだし、やってみるか……?



 シゲは少しだけ悩んで、ウィンドウの【ランダム】を押すことにした。





 『続いて職業の選択に移らせていただきます』


 VROは、最初にメイン職業からの選択で戦闘・生産職から一つ選ぶ事が出来る。

 詳細はこんな感じだった。





戦闘職


戦士:STRとVITが高いが、魔法を使えない。前線で戦い敵の攻撃を防ごう

STR・VIT+5


魔法使い:INTがとても高く攻撃魔法の適正が高いが、回復魔法の適正が低い。攻撃魔法をバンバン唱えよう

INT+10


召喚士:魔石を使いモンスターを使役することが出来る。召喚されてくるモンスターはLUCに依存しランダム

INT+5LUC+5


僧侶:INTがとても高く回復魔法の適正が高いが、攻撃魔法の適正が低い。みんなをシャンシャン支援しよう

INT+10


武闘家:AGIがとても高いが、魔法を使えない。 前線で敵を蹴散らそう

AGI+10


盗賊:AGIとDEXが高く魔法も使えるが、魔法職には及ばない。前線で敵を翻弄しよう

AGI・DEX+5



生産職


鍛冶士:金属加工に高い適性を持つ

DEX+10


木工士:木材加工に高い適性を持つ

DEX+10


裁縫士:動植物加工に高い適性を持つ

DEX+10


耕作士:植物生産に高い適性を持つ

DEX+10


薬士:薬剤に高い適性を持つ

DEX+10


錬金術士:錬金加工に高い適性を持つ

DEX+10





 戦闘職と生産職から一つだけってのは予想外だったけど、スキルをとったり転職すれば他の職業にもなれるって説明されて、なんとか吟味して俺は悩んだ末、選択した。



ピコン



 『メイン職業:『召喚士』が選択されました』



 これでよしっと。



 『…はい、こちらも完了しましたね

では、続いてサブ職業の選択に移ります。』



 サブ職業も色々あって旅人とか道化師、中には無職とか大道芸人とか色々あったのだが俺は一つ一つみていき、ついに選択した。



 『サブ職業:『魔物遣い』が選択されました』




 そう魔物遣いにしたのだ。

召喚士で魔物遣いって言うとどちらか片方ならいるだろうが職業が両方テイマーとサモナーってのは俺以外いないんじゃないかと思ったからだった。



 『それでは最後にスキルですが、それぞれ武術・魔法・身体・技能・その他で分かれています。

初期設定では種族とメイン職業及びサブ職業に応じて習得となります。

VROではメインスキルとサブスキル(メインスキルに移さなければ使えないスキル)があります。

スキル枠はメインスキルが10枠サブスキルには制限はありません。

 尚、メインスキルは、今後のイベントやクエストなどの条件を満たすと増えますのでご安心下さい。』



 スキルは自分で選べないのは残念だがやろうと思えば種族や職業に関わらず習得出来るらしいし早く色々試してみたいな

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