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傷心の果てに17
「認めない。俺は断じて認めないぞ!」とホスト亭主は叫んだ!
「あの客はお前にアフターを申し込み、最後の救いを求めたのだ。違うのか?」
「あの客は既に死ぬ覚悟でいたのだぞ。だから俺に救いなど断じて求めてはいない!」
「いや、あの客はお前に死んだ旦那の面影を見たからこそ、お前に謝罪して許しを請うたのだ。それがお前にどん詰まりと言うか最後の生存を懸けた救いを求める証ではないのか。違うのか?」
「違う、断じて救いなど求めてはいない!」
「認めろ?」
「認めない。俺は断じて認めないぞ!」
「認めろ?」
「認めない。認めて堪るものか!」




