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傷心の果てに16

「だか結果としてお前は先約を選びあの客を切ったではないか。それは厳然たる事実であり、それが軽んじている証拠ではないか?」とホスト亭主は自問自答を繰り返す。

「お前は心の隅であの客を軽んじたのだ。だからどうでもよい先客を選び肝心要のあの客の申し出を断ったのだ。違うのか?」





「俺は軽んじてなどけしていなかった、言わば断腸の思いで選択したに過ぎない!」





「そうかな、俺にはそうは思えないが?」





「うるさい、俺はあの客を断じて軽んじてなどいないぞ。ふざけるな!」





「だか結果としてお前は先約を選びあの客を切ったではないか。それは厳然たる事実であり、それが軽んじている証拠ではないか?」




「あの客は死んだ旦那に命懸けで謝罪しようとしている客なのだぞ、その客を俺は断じて軽んじたりはしないぞ!」





「いや、軽んじたのだ、認めろ?」





「認めない。俺は断じて軽んじてなどいないぞ!」





「認めろ?」





「認めない、認めて堪るものか!」


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