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555字の掌編

どうして、気付いてよ。

作者:
掲載日:2026/03/09

あなたの大切なものを大切にしたいから。

 私を大切にしてくれる人じゃなきゃ、イヤなんだよね。その言葉に瑠衣は、「そんなの当たり前じゃん」と笑った。

 これは、私に彼氏ができない原因について話していたときのこと。最低条件は何かと聞かれたので、冒頭のセリフを伝えた。そしたら話にならないというような返事をされてしまった。

 とても大切なことなのに。むしろ最優先事項なのに。付き合っていても相手のことを思いやれていない人は多い。目の前の相談相手である瑠衣は、そんなこと微塵も思っていないみたいだけど。

「私を大切にしてくれるっていうのは、私が大切にしているものも大切にしてくれるっていうことだよ?」

「うん、だからそもそも付き合うってそういうことでしょ? 大切にしたいから一緒にいるんじゃないの? 結婚を意識するんじゃないの?」

 矢継ぎ早に言われ、私は黙ってしまう。やっぱり、気付いていない。

 瑠衣の彼氏に会ったことが、一度だけある。カフェで待ち合わせて、「私の親友」と紹介されたときはすごく嬉しかった。でも、瑠衣がトイレに行っている間、彼氏から連絡先を聞かれて、私は今すぐ瑠衣と別れて欲しいと告げた。

「あれ、凛ちゃんそういうの気にするタイプ?」

 唖然とした。あの男はダメだ。私はなんとかして瑠衣を救いたい。お願いだから、自分のこと、大切にしてよ。

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