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まん丸のモフモフ

 少女は真っ白のモフモフに出会いました。

 まん丸で毛がフサフサしています。

 気になって近づいてみると、小さな鳴き声をあげてモソモソと逃げようとしました。


 ゆっくりした動きでは逃げられません。

 すぐに少女の手にすっぽりと包まれてしまいます。

 モゾモゾと動いていましたが、頭を優しく撫でると大人しくなって、そっぽを向いていた顔を少女に近づけました。


 まん丸の大きくて可愛い目をしています。

 少女もじーっと見つめ返して、いつまでも続きそうでしたが、ぐーっとお腹の鳴る音が聞こえてきました。

 まん丸のモフモフから、聞こえた音みたいです。

 

「お腹ぺこぺこなのー?」


 少女が訪ねると小さく「きゅぅ」と鳴いて返事をしてくれます。

 お腹がペコペコなのは大変だと思い、少女は自分の家にまん丸のモフモフを連れて帰りました。


 

 家に帰った少女は小さな声で、「ただいま」と言いました。

 けれども、何も返っては来ないのです。

 いつものは寂しい気持ちになりますが、今日はそんなことはありません。


 まん丸のモフモフが一緒にいてくれるからです。

 またぐぅぐぅと音が聞こえてきました。


「ちょっと待っててね。すぐにご飯持ってくるから」

「きゅぅ…わふぅ…」


 まん丸のモコモコを撫でて、ご飯を取りにいきました。

 何を食べるのかは少女にはわかりませ。なので、隣の家の人が動物に食べさせていたモノをあげてみることにしてみました。


「これ、食べられるかな」


 少女がお皿に盛った食べ物を見せると、はじめはスンスンとしてから……パクリと一口食べました。

 気に入ったのかそのままスゴい勢いで全部食べてしまいます。


「えへへ。沢山食べてくれたね。おいしかった?」

「きゅい!きゅぅ」


 美味しかったみたいで満足気な声で鳴いています。

 けれども、まだまだお腹が好いているみたいで、お皿を前足で押して、少女にもっと食べたいと伝えてくるのでした。


「もっと食べたいんだね。 えへへ…元気になってくれてよかった」


 まん丸のモフモフはご飯を沢山食べて、お腹がぽっこりなりました。

 そして、スゥスゥと気持ちよさそうに眠るのです。


「まん丸さんおやすみなさい。私も今日はゆっくり……まん丸さんと一緒に寝よ」


 まん丸のモコモコを優しく抱いて、ベッドの中で一人と一匹は丸くなるのでした―――。


 

 明るい日の光で目を覚まします。

 

「ふわぁ~…。んっ…おはよう」


 大きくあくびをしているとまん丸のモフモフが少女のお腹の上に乗っていました。

 そっと頭を撫でると、嬉しそうにしています。


「えへへ。朝から元気いっぱいだね。ホント可愛いなぁ」

「きゅぅっ!わふぅ~!」


 昨日会ったばかりなのに、二人はすっかり仲良しさんです。

 少女とまん丸のモフモフはお家の中でおいかけっこをしたり、ボールで遊んだりしました。


 お腹が鳴ったら、ご飯を食べて、また遊びます。


 一人と一匹はそれからもずっと一緒にいて、一人ぼっちの少女はもう寂しくありません。

 だって、まん丸のモフモフがそばにいてくれるから。


 少女はまん丸のモフモフに名前をつけました。

 白いモフモフと冬に出会ったので「ゆき」と。


 少女とゆきはそれからもずっと一緒。

 どこに行くにも何をするのもです。

 

 いつまでも一人と一匹はいつまでも幸せに暮らすのでした。


 おしまい。 

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