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オタクが転生したので異世界でもオタクになります  作者: 枝豆 糵
第一章:転生編
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8. エル、怒られる

「どういうこと?」


 俺は隠さずに事実を伝える。



「実は今日の朝、水生成魔法(アクアジェネレート)を使って、その魔力切れを回復魔法(ヒール)を使って直そうと適当に詠唱してみたら、なんか発動しちゃったんだよね。」


「…」


 怒られるだろうか…怒られるだろうな…昨日の今日で親のいない間に危険なことをしたのだから。

 と思ってたのだが、マーシュは何も言わず俺のことをジッと見つめていた。


「…怒らないの?」


「怒る前に教えなきゃいけないことと聞きたいことがあるわ。」


「…はい。」


「まず、魔力切れは回復魔法(ヒール)では治らないわ。回復魔法(ヒール)はあくまでも体の傷を治すためだけの魔法だから。」


「…でも昨日お母さん僕に回復魔法(ヒール)使ってたよね?」

「あのときはあなたが倒れて慌ててたからそのことを忘れてたのよ。まあ頭の怪我を治せたから良かったけど。」

「そうだったんだ…」


「でもあなたは適当に詠唱した回復魔法(ヒール)を唱えたあと魔力が戻った感じがしたのよね?」

「うん…それは間違いないよ」


「魔素を使って魔力を回復した?それとも新魔法?いやエルの勘違いって可能性も__」


 とブツブツと独り言を繰り返すマーシュ。


 マーシュの言い方的には、恐らく普通の回復魔法(ヒール)では魔力を回復させることはできないらしい。


「ねえ、もう一回今朝唱えた魔法を詠唱してみて?」

「う、うん。」


「神よ、我を癒やしたまえ、回復魔法(ヒール)。こんな感じだったよ。」


「新魔法ではないわね…それに詠唱もちょっと違う……

 エル、あなた魔素がわかるの?」


「うん…昨日倒れた時に魔素っぽいのを感じたから…」


 もう隠すことはできないだろうから俺は正直に答えることにした。


「ありえない…こんな子供が魔素を理解するなんて…

 それに間違った詠唱で発動したなら無詠唱で魔法を

 使ったことになる…」


 あれ?俺なんかやっちゃいましたか?


「取り敢えずこの話は明日にしましょう。」


 と言われたあと、俺はマーシュから勝手に魔法を使ったことをビッチリと説教された。


 いやはや1時間も説教されるとは…マーシュって意外と厳しいんだな…

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