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オタクが転生したので異世界でもオタクになります  作者: 枝豆 糵
第一章:転生編
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7. 座学

「エルはまだ魔力が少ないから今日からは魔法の勉強をするわよ。」

「はい!」


「まずは基本魔法ね、基本魔法は炎、水、風、地、の4つの属性があるわね。」


(なるほど、定番の地水火風ってとこか)

「基本魔法ってことは他にもあるの?」


「この4つの基本魔法以外には、治療魔法、混合魔法、特殊魔法があるわ。治癒魔法は傷を癒したり、毒を治したりする魔法。混合魔法は基本魔法を複合させて放つ魔法。特殊魔法はこれら以外の魔法ね。」

「以外って?」


「身体強化魔法、探知魔法、隠密魔法、蝕毒魔法、浮遊魔法、とたくさんある上に魔法ごとに詠唱が違うから特殊魔法ってまとめてるのよ。」

「なるほど…」


(かなり適当に分けられてるんだな。)


 特殊って…もっとやりようがなかったのか?


「まあ最初は基本魔法しか教えないけどね。」

「わかりました。」


 ただ特殊魔法はかなり面白そうだ。

 これはオタクの血が騒いできたぞ。


「次は詠唱についてよ。基本魔法の詠唱は属性が変わってもほとんど変わらないから、頑張って覚えるのよ。」

「頑張ります!」


「最初は属性を、次に対象を、最後に効果を唱えるの。例えば水属性だったら、『水よ、』になるの。炎属性だったら『炎よ、』と変わるわ。」

「なるほど。」


「次に対象だけど、『我』、『我ら』、『かの者』、『かの者ら』と誰に魔法を使うかによって変わるの。自分以外に魔法をかけたければ対象を強く意識するの。少しでも詠唱を間違えたりすると発動しないから、この辺もちゃんと覚えるのよ?」

「え?」


(詠唱を間違えると発動しない?でも今朝適当に詠唱した回復魔法(ヒール)はちゃんと発動してたぞ?)


「どうかした?」

「お母さん、自分に回復魔法(ヒール)を使うときはなんて詠唱するの?」

「…まずは基本魔法から覚えよ?ね?」

「とっても大事なことなの、教えてください。」


 俺は深々と頭を下げる。

 身のこなしでもしかしたら転生者だと気づかれるかもしれないが、知的探究心には勝てなかった。


「え?!ちょ、わ、わかったから頭を上げて。」

「ありがとう。」


「じゃ、じゃあいくわよ?神よ、我に癒しを回復魔法(ヒール)!これでいい?」


「これも少しでも間違えたら発動しないの?」

「え、ええ。」


「じゃあなんでさっき回復魔法(ヒール)が使えたんだろう。」

「え?」

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