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オタクが転生したので異世界でもオタクになります  作者: 枝豆 糵
第一章:転生編
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3. 最強の必殺技

「さて、どうしたもんかな。」


 魔法を扱う上で最大の壁に当たってしまった。


 魔法の出し方がわからない。

 取り敢えず前世の知識で知ってることを一通りやってみることにした。


「炎魔法!」


 叫んでみても特に何も起こらない。

 ドラ◯エ方式ではないみたいだ。


(というか何も起こらなかったときちょっとこれ恥ずかしいな。)


 次の作戦に移る。


(炎出ろぉ…炎出ろぉ…炎出ろぉ…)


 思いの強さ作戦。

 これまた失敗だ。

 まぁはなから期待してなかったけどさ。



 次が本命。


 その名もイメージ具現化大作戦。


(魔法の世界で一番多いタイプがこれだ。)


 なので炎の形をイメージしてみたのだが、これまたやっぱり反応なし。


(イメージしたものが出てくる感じではないのか。それなら魔力が関係しそうなものだけど…)


 そもそも魔力ってなんだよって話である。


 他にも、適当な魔法陣を描いてみたり、適当に詠唱してみたりしたのだが、上手くいくことはなかった。


(だめだ、独学で魔法を使うのは無理だ…確かこの世界の母親は魔法使いだったよな。ダメ元で聞いてみるか…)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 今は3時頃、マーシュが暇になる時間帯だ。


「お母さん、魔法を教えて!」


 俺はなるべく子供っぽくねだるようにマーシュにお願いする。

 決しておぎゃりたいわけではない、断じて。


「魔法? エルがもう少し大きくなったらね。」


 まあ想像通りだな。

 だがそっちがその気ならこっちにも必殺技がある。


「なんで大きくならないとだめなの?」

「子どもが使うには危ないからよ。」

「なんで危ないの?」

「それはね、魔法は人を殺しちゃうほどの力があるからなの。」

「でもお母さんはその魔法を使えるんでしょ?」

「それは…そうだけど…」

「いいじゃん教えて教えて。」


 そう必殺、駄々をこねる。

 親というものはこの必殺技に弱いのだ。

 マーシュは腕を組み、悩む素振りを見せたあとに、


「わかったわ。でも教える以上、途中で投げたしたりしたら駄目だからね。」

「わかった!」


フッ、計画通り!

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