第五十三話「レッドの物語」
第五十三話 「レッドの物語」
(主人公 レッド最終話)
バラレンジャーが解散してから1年半以上が経ちました。僕は消防士になりました!
これほどまでに僕の能力が活かせる仕事があったのに気づかなかったなんて…!てかこれヒーロー時代より輝いてない?ヒーローより天職だった説ない?ま、まあ良い仕事が見つかって良かったです。
あれから色々あって僕らバラレンジャーは能力と正体を隠して生活しています。ですが、一人だけ僕の本当の姿を知っている人がいます。
それがこの人、奥さんです!僕は結婚し、臼來家に婿入りしました。
彼女はバラレンジャーのお花見で出会い、雨の日に偶然再会したことをきっかけに関係が進展しました。僕が彼女を好きになったのは初めて一緒に食事に行った時のことでした…
雨の日に傘を貸し、家まで送ったお礼として食事に誘われた僕はウキウキで待ち合わせ場所のファミレスで待っていた。しかし、いくら経っても来ない…。
「あまり乗り気じゃなかったのかな…」と落胆し帰ろうかと思った時、電話が鳴った。
臼來「すみませ~んっ!!寝坊してしまいました~!」 金一「あははは…気にしなくていいよ。気を付けて来てね」
集合時間から30分後。 金一(ま、まぁとにかく嫌われてはいないみたいで良かったなぁ…いや…もしかして嫌われてる?どうでもいい予定だったから忘れてただけなんじゃ…うぅ…ネガティブな方に考えちゃう…!)臼來「お、おまたせしましたぁ!!」
臼來「すっ、すみません…!昨日の夜あれこれと考えていたら目覚ましも忘れちゃってて、寝坊しましたぁ!!」 と謝り、頭を下げた万来さんの首元には…(値札がついちゃってる!!)
携帯しているソーイングセットのハサミで値札を切ってあげた。 臼來「は…恥ずかしい…!」
金一「かわいい服だね!最近買ったの?」 臼來「はい!今日のために友達と選んで…って…あっ!…」 金一「…!?…どうしたの!?」
臼來「あっ…いえ…その…気合入れ過ぎですよね…?うぅ~言わないようにねって言われてたのに~…」
金一(今日のことを寝坊するほど楽しみにして、僕のために新しい服まで買って着て来てくれるなんてなんてイイ子なんだ…!) 僕はもう恋に落ちていた。
金一「わざわざオシャレしてきてくれるなんて、嬉しいよ!」 臼來「っ!!」 ぐぅ~~~ 良いムードの中でも腹は減る…!
二人「……………」 お互いに照れる。
金一「お腹空いたね…そろそろ入ろうか。」 臼來「そうですねっ…!」 顔を赤くした二人はファミレスに入った。
少し緊張しながら席につき、お冷を飲む金一とメニューを開く臼來。 臼來「……あっ!グラタン!」 金一「グラタン好きなの?」
臼來「はいっ…でも猫舌で食べるのに時間がかかっちゃうので…」 金一「! 気にしなくていいよ!好きなら頼みなよ!」
臼來「で、でも…」 金一「いいから!僕に任せてよ!」
注文した料理が届く。
臼來「み、見るからにアツアツですけど…」 金一「大丈夫、大丈夫…それっ!」
臼來「!!」 金一「もう冷めたよ。食べてみて!」
臼來「パクッ……」
臼來「っ!!!…すごいっ!!」 金一「良かった~」
臼來「これってもしかしてあの時と同じ…もの…ですか?」 あの時とは雨を雪に変えた時のことだ。
金一「そう!何かを冷たくする力。それが僕の力。」
臼來「すごいです!やっぱり、世界中の怪獣を倒してるって噂は本当だったんですね!」 金一「そうなんだよ~ま、疑われるのも仕方ないけどね。」
臼來「あっ、ごめんなさい…その…疑っていたわけじゃないんですけど…」 金一「大丈夫。分かってるよ。世間では信じていない人も多いからね。その方が僕らにとっても都合がいいし。」
臼來「どうしてですか?」 金一「本物だってバレちゃうといろんな人が寄ってきちゃうからね~ただでさえ、ありがたいことにファンの対応でいっぱいいっぱいなのにこれ以上誰か来たらもうもたないよ…」
金一「だから、これまでのことは見なかったこと、聞かなかったことにしてくれない?ご飯代は僕が出すからさ!」
臼來「そ、そうだったんですね…。わかりました!秘密にしておきます!」
臼來「でも、それはそれです!今日は傘を貸してくださったお礼でわたしが誘ったんですから、ここはわたしが出します!」バッ!っと鞄を広げる臼來さん。しかし…
臼來「さ…財布…忘れてしまいました……」 金一(護らねば…)これが彼女を好きになったきっかけです。
彼女はちょっと抜けている所があって目が離せない人だ。
天然でドジなところもあるけど、とても真っ直ぐで明るい人だ。
そんな彼女に、やっぱり目を離せない。僕たちは燃えるような恋心に背中を押され、出会ってから約1年で結婚にまで至った。
そして現在……「おぎゃあ!おぎゃあ!」 僕らの間に子どもが生まれた。
金一「か、かわいいなぁ~~!!」 妻「かわいい~ね~!!」 とびきりの笑顔で赤ちゃんの顔を覗き込む二人。
僕は新たな家族と一緒に幸せに生きています。
これまで以上の愛情を家族に注ぎ、仕事にも精が出るようになりました。
バラレンジャーだった頃も楽しかったけど、今はそれ以上に楽しいかも! 文句なしのハッピーエンド!ってことで僕の物語はこれでおしまい!
これまでのご視聴ありがとうございました!!




