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死が怖いなら、そこまで歪めるほど恐いなら? 死の対義を考えればいいよ。決して生にならずに、誕生になるはずだから。死生の対義語は誕生、恐怖はこれでいくらか薄れてくれたかい?
入り組んだ街の暗渠を息を潜めて歩いてきたといったような、蒼白い皮膚に頬は窪んだ。そら大層な顔立ちを持った青年が「リーズ」を見ていた。頚筋に火傷を持った茶髪を、腰まで伸ばした赤目の鼻梁を整わせた女性のことだ。都会の雑沓は豊潤なまで満たされる、
「こいつが回路者か。ああ、馬鹿そうだもんな。分からんか。第いちに関係なく、成長してからは金が掛かるんだよ。これもわからないのか?」
「あきな先輩ーー。」
私は煙草を、その紫しょくの煙を彼の顔に吹きかける。もう一度。
「にこちんが足りないみたいだな。ほ」
リーズが着ていた今は、仕事中の彼が変わりに聖騎士の第二席たる正装「飽南 透過」が変わりに「街」を護衛してくれるらしい。
「殺すぞ青二才が。」」」」
「この人が魔黒でしょ。」
「あっ、すみません知ってますよね」
「ああ、すいません忘れていんですよ。だから、たまたまなんです。」
「ええ」
私たちがあまりにも神妙な空気をつくったものだから、単細胞でも多細胞関係なくこめかみに血色がいいことをこれでもかと浮かせている、触ったら怒りそうな人だ。誰でも怒るか。
藍色の青空の有限とした輝きのもと。1人の少年が見えた。どこかの学校の制服だ。人びとは見えてないかに静か、適当に運命の順応者のひとりふたり雁字搦めに歩いている。
「どうしてあなたは、ここに」
ビル短い日影の軒並み同じ位の、影に隙間を埋もれる。冬ならここは、冬だったらならここは、銀河でもっとも冷たいところだ。
「反応が見えてな、ただすぐにあったかどうか消えてな。君が悪い、そこに誰かいたかとか思いお前を思い出して、全力で飛んできたんだ」
「妙ですね?」
「まあな。災難だったよ。しかし、挑んだらしいな、黒かも知れないのに、中には化け物がいる。よく聞け、逃げろ。PPEの制限下で使うな。お前の能力は、殺すのにに向かないんだ。性格も含めてな」
リーズは新しいことを披露できる、玩具を持った子供みたいに愉しそうに、
「必殺技は二千あるんです」
そうか。私も彼もそう思った。対面する形の特殊な自動車。彼女は建物の中に消えていった。笑顔が素敵で、それだけだった。枠の中で街は走る。
「どこまでやれた?」
「かなり、あと一歩まで追いつめましたよ」
「手も足も出なかっただろう」
「最高でしたね」
「俺も10年も経たずに越えられるなあ」
「ええ」
「なあ、煙草くれ。」
彼女より3倍強い男を見て思う。『白と黒』能力持ちか、悪魔かを分ける石。彼の場合どちらの色でもなく透明となった。名前がなかった彼は、名前を持つために誰かに所属し、肯定とも否定ともつかず敵対者を殺す。
彼レベルがつくこと事態が異常だ。多分本当はつかなくていい、真偽はともかくまえの発言から思うに、私を『黒』と決めている。悪魔だと、だとしたら殺さないのは何故?『白』と判断されているから、なのに彼は『黒』と、表せる手段があると考えられる。恐ろしいな。決めつけだけで、頭逝ってるわ。