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火はチョット大黄金ぽかった。
生き物が蠢くなか、困惑をどこかに置き、害虫の駆除に勤める目つきになった女は、同情を大分含ませていた。よく見ると融けた世界は云うほどの被害、ある一定の範囲には包みでもあるのか広がらず、炎々は触覚でもついてるのか、半径10メートルを持って円に沿って弧を描くに描く、私は恐慌に顔を強張らせて、余りの浮遊感は現実心理ともにしていた。
彼女の回りから激しい空気のガスの抜ける音に、腰に掛けた金属製の筒から、長く白かった噴出煙は透明に。
炎の隙間がまだあったころ、みたものがひとつある。10メートルを越えた辺りに宙飛び出し静止した人たちだ。ーー炎が眼前に展開され、剥がれ落ちたときに女はいた。何か確かめるように見詰め。私は、醜いと思った火傷の痕が、どうも相まってか、魅入っていた。
手が青く湿っていて、少し全身が痙攣を怯えてる。頭は妙に明晰で、これ以上ないと断言できるほど人間を、壊したい。弱弱しい、運命に抗うカレラに、脳髄が搾られ体液が溢れる。変わりのものは栄光だ。栄光だ。栄光だ。
『黒』そう彼女は、なにか黒いものを哀しそうに仕舞った。私には気づいたら胸に穴が空いていた。心臓の上半分を中心に、抜けていた。そういう状況だった。火はまだ主人たる私を守護しようと円づたいに、廻りるぐるぐると濃い、色した。やはり円から先には入れないようだ。健気なように、みえた。
❬ーー死ぬのですか?また、死ぬのですか?❭
脳が いやいや、 愛している。まさか~。死なんさ。ほら、勝利の女神 これ抜けたろ? 遣ろうかオレが 彼女の瞳は なあでも。パスな、水系統はいいんだが、こいつのボスがな そによ。 可哀想だ。
『白』彼女はびっくりしたように固まり、慌てて、手を降っていた。何か消したのだろうか?私は何かーーあと少しで間違いじゃすまされなそうな?まあいいやと異な世界な彼女の魅入り様は完全に、よく見れば少女、然とした彼女の瞳から話せなかった。暖かい。
「えーと、すみません、氷系列番号を教えくださいません?」
動かせない体で完全に拘束されている。紐だとかそういうのじゃなく、とても、硬い、よく見れば、空気の抜け続ける音、が、思い出したように、消えた。
「ハイハー。」次に語尾が震えどうしようもなく、叫びたい衝動がくるが抑える。ビルを取り囲むように、立つ人々、数人。だが、そこではなく、半径10メートルきっかり3つに別れた円いものがあった。私が入るのは三角形かど15度の、細い辺りにいる。火は残滓と軽く走っているので円と私のところは分かる。直径20メートル円に捉えたビル!まるごと立体パズルみたいに、当て嵌めるピースがまた直径20メートル円に、これまた近くを浮いていた、きっかり。女は怖がらないでください。あのピースが消え円は数えるまでもなくなり、最後を私に、知らないソファーに腰を下ろしていた。
「あのー?」
女が訊く。私は答えた。女は眼鏡を掛けていた。
「リングはないんですか?」
「そうなんですよ」
「嘘をついてないんですね」
「はい」
「神に感謝を。しれと、系統は氷、あとは闇の複合者でしょう。手間を掛けると思いますが失くしたリングの調達は、記録が残っていると思いますので、庁の方へ直接、」
被害者を見る眼だった。そして、
極めて神妙で、安易に触れてはいけないものだと感じさせた。すぐに見繕える。
「登録していないことについては大災害後の紛失でしょう。始まりの会が絡んでますね、そこへ私と。2回路突破者?あれ、そういえば能力値の段階に対する正式な名前がありましたよね、何でしたっけ?」
「何でしょう、レベル4段階みたいなのあった気がしますよね!」
「えー、まあ、暴走事態は良くありますけど、大きくって勘違いしまたよ。本当に、勘違いでよかったです。私もここにいて良かったですね!リング作製されるまで、教会にいてもらいますね」
「おお」
着替えた彼女は、純白のように生地はいきていて、縫い目ひとつとっても相当な代物だと分かる。牡丹は銀、あしらったものは、瞳だそうだ。太陽のもとで、『リーズ』は眼を眇た。