小説執筆に当たって注意すべきこと。推敲。
【推敲】
読んで貰えるためには、文章を整えよう。
魂のこもって いない文章では、物語の魂は見えない。
推敲によって、文章に魂がこもる。
小説作法
改行した後に一文字あける。
2つ以上の空白 ×
句読点の後でいきなり改行しない。
?等の記号のあと で空白を入れる
と読みやすい。というか、読める。
歯科医が当てる「電動工具 」
歯科医が用いるのは【医療器具】
電動工具⬅大工用インパクトドライバー
「卑猥な表現がとても似合いそうな頸部に筋を張らせるのと裏腹に」 ⬅首が太いと、なぜ卑猥な表現が似合うのか一般的には通じにくい
「がっしりと
した首に太い血管が浮かびあがる」
通じにくい表現は避ける。
クラッチとハンドルを切る。
これで対向車の前方に出ると表現されています。ブレーキをかけずにクラッチを切って
ハンドルを回した場合、加速はしませんが慣性で車は大きく弧を描くように旋回する。
その挙動で対向車の前に出る場合、道路の幅はどれくらい必要か。
ちなみに対向 2車線以上の道路幅の場合、大抵は中央分離帯が設けられていて、任意の地点以外では Uターンが出来ない。
「旋回半径を小さくさせるアクセルターンである 場合、まずブレーキをかけて車を停車させる。サイドブレーキを引いてハンドルを切り、 クラッチを踏み込んだままアクセルで高回転域にエンジンを吹かす。この状態でクラッチ をつなぐとホイールが回りながらテールが流れてその場で急速に方向を変えられる」byネット
環境条件と違和感
ハンドル操作とか分からない事はググろう。
クラッチを切り替えて一度前方に進み ⬅切り替えるのは【ギア】
「愛娘の貞操を確認」し終えた父親をほうふつとさせる ×
「着衣の 乱れを調べて愛娘の無事を確かめる」○
あまり性的になりすぎない &書く前に具体的な事を考える
ただ今朝方口にした×
ただ今朝、口にした○
時制の連続と読み間違えそうな表現は除く
小学×
【小学生】【小学校】○
灼熱の黒色の「コンクリート」製の路上に、
…日本においては国道の約90パーセントがアスファルト舗装。
で、黒い色が 目立つのであれば、これは【アスファルト】道路
用語の正しい表記を。
正しい表記
【夜逃げた者】×
【夜逃げをした者】○
【拘束薬】×
【睡眠薬】【弛緩剤】○
実際に使われる物を調べて書こう。
依頼拉致業者
【誘拐犯】
関連名詞の違い。
実際的な氷原
「天の川のように緩慢と動くカラフルな菓子の流れを見つめている」
天の川は動かない。
キラキラと流れる「ように」瞬いている夜空のミルキーウェイ
なら成り立つ。
適切な表現
「頭蓋に浮かぶ」×
【脳裏】に浮かぶ○
頭蓋は骸骨。
脳裏は頭の中
同一単語の回避
「鳥が「眺めるように眺める事ができる。」
同じ単語を文中に並べるない。
【鳥のように俯瞰する】
【景色を鳥観する事ができる】などの表現を探す、
描写の混合。
【黒目がちだが細い一重のまぶた】が常より大きく開く。
瞳:黒目がち
細い一重の瞼
「細い一重のまぶたを常より大きく開く。黒目がちの瞳が中から見えた」
描写は動きを キチンと追いかけないと、読んでいる側には混乱が生じる。
混乱を生じさせないためには、動きを追いかける、事。
助詞「の」
バッグ口×を開いたので
バッグ「の」口
動作の原因と結果の詳述
「の声に我に帰る」×
の声を聞いて、我に帰る」○
動作の表記。
「プリクラコーナーを、交互に見て、岬を見上げ、人差し指で自らの小さな顎をさして」⬅動作が連続しすぎていて、読むほうは映像が追い付けない。
(倍速で人が動いている感じを出すには、一文に動作を連続して入れる。映像が付いていけない位で。戦闘シーンとか良いかも知れない)
「プリクラコーナーを交互に見る。岬を見上げる。続いて人差し指で自らの小さな顎をさして」⬅映像が付いていく。緩急の緩には、文章を分ける。
日本語として正しい表現を。
適切な、なてにをは、を。
例
×「入口ではすらりとした白の制服に身を包んだ店員が、柔らかい微笑みで迎える店内は 古典的な管弦楽が穏やかに流れ、照明も空気も柔らかい 」
○「すらりとした白の制服に身を包んだ店員が、入り口で迎えてくれる。彼女は柔らかい微笑みを常に浮かべる。店内には古典的な管弦楽が穏やかに流れ、照明も空気も、非常に落ち着いている」
駄目な例は、日本語としておかしい。さらに【柔らかい】という表現が、この後にも一度出てくる。
推敲の本質
柔らかい、硬い、軽くてetc.
表現の重複を別の言葉に置き換える。
当たり前の事は書かない。
例
夜なら岐阜の夜景が一望できる。⬅夜に夜景が見えるのは当たり前。
岐阜の夜景が一望できる。で良い。
適切な言語表現
例
【隔てる】…間仕切りがある。
【向かい合う 】…間仕切りがない。
国語辞典的な知識が要求される。
表記のぶれ。
物を指すとき、
携帯、トヨタ、etc.…なら、メーカー名
エクスペリア、ノア、etc. なら商品名
表記を統一させると、読者がすんなり読める。
メーカー名、商品名を混合すると、読者をいたずらに混乱させる➡没入感の阻害。
【文】は推敲して整えて初めて【文章】になる
。
0を1にするのが創作。
推敲を経ない文章は創作物とは言えない。
【文章】を 紡いでいくのが【物語】。
もし、5000行の物語があるなら、5000行文の推敲がある。
思いついて書き綴って並べただけのものは、
いくら重ねても【小説】ではない。
ストーリーを思い付く。文章を思い付く。
書き綴る。これを小説にするには、推敲が必要。推敲さえ出来れば、それは小説になる。
粘土をこねて整えても、釜に入れて焼かないと煉瓦はできないし、家は建たない。
ある作品について「分からない」という感想が多くなるのは「まだ読めない文章」が並んでいるから。
裏を返すと、読める文章が並んでいれば、理解され、共感があり、感情が動く。
~7/21
背に背負う
背に負うか、背にするか、背負う 背負うは、背に負う→背に背に負う(ラップか?)
長髪を後ろ髪でまとめた女性バーテンダー
長髪を後ろでまとめた女性バーテンダ 長髪は長い髪 後ろ髪は後ろの髪
髪を髪でまとめた←日本語が変
一挙一足
一挙手一投足 語彙の問題
彼女は当たり前にベッドに向かい、あどけない腰を下ろした。
彼女は当たり前のようにベッドに向かい、あどけなく腰を下ろした。 ←動作を形容した方が映える