堕天使復活ノ時
Die・1st・始マリノ時
「ソナタはひどく醜い過ちを犯した。」
目が覚めると見たことのない景色が目に入ってきた。
全体的な雰囲気は酷く、目がチカチカするほどの紅く染まった何かの中にいることが分かる。
(あー。あれか。地獄に落とされたのか。)
横目に自分の体の一部を確かめる。
黒く染まり片方は折れた醜い羽根が目に入る。
「ちっ…。」
それはある路地裏での話だ。
職業・天使、身長179㌢、黒髪に赤眼、白い衣装に包まれた男はそこに居た。
彼の名は、ジブリール・マステマ。
彼は絶賛お仕事中だった。
天使のお仕事とゆうものは、ある一定の条件を満たすことによって達成される。
いわば、ミッションクリアを目指すような感覚である。
ミッションにはいくつか階級が決まっており、星の数でランク分けされる。
1番難易度の高いものが、☆10。
一番難易度の低いものが、☆1となる。
マステマが行っていたミッションの難易度は☆8である。
天使のミッションにはいくつか決まりがある。
まず、ミッションは自分のくらいにあったものしか選べない。
自分の天使ランク(天使につく星の数がそれに値する。)よりも上のミッションを選ぶには、進級試験を受けなければならないのだ。
また、☆9以上のミッションを選ぶには、階級・大天使にならなければならないのである。
大天使になるには☆8ミッションの進級ミッションを受けなければならないのだ。
しかし、このミッションには大きなデメリットが生じるのだ。
それが、『ミッションを失敗した場合、天使降格並びに地上人への転生』である。
そんなデメリットを伴うミッションでマステマは大きすぎるミスをしてしまった。
天使はいかなる時も地上の者に姿を見られてはいけないとゆう掟がある。
これは、世界の秩序を保つためのものだ。
よって罪は重い。
その掟のことについては当たり前だかマステマも良く分かっていた。
しかし、マステマはエクソシストに見つかってしまった。
エクソシスト側は見たらどうなるかなんてことは特にないのだが、マステマ側は大惨事である。
もちろんこのことは全ての天使の長であるキリストにも伝わり、マステマは、ミッション失敗。掟破り。として、地獄送りになってしまったのである。