一休み
僕は、何かに縛られるのが嫌いだ。
よってしばらくはのんびりしよう、そう心に誓った。
エルフと呼ばれる種族は、きれいな見た目をしていた。
それを見て思ったのだ。
僕はこの世界をよく知らない。
だから街中でもう少し人と話そうってね。
「やぁこんにちは。」
道にいる本を持った青年に言った。
「ああどうも。」
青年はそう答えた。
「しゃべれるんだね。」
青年は言った。
「よく言われる、何してるんだい? 」
僕は聞いた。
「ちょっと歩いて朝食でも。」
青年は言った。
「そうか、お元気で。」
僕は言った。
青年は歩いて行った。
早朝だからか閑散としているが街には希望が溢れていた。
「どうもこんにちは。」
また挨拶をした。
僕はそうやってゆるやかな人間観察を楽しんだのである。
そして僕はミカエルの元に戻った。
「やぁ、デンバー散歩かい? 」
ミカエルは言った。
「ああ、まぁね。」
僕は言った。
「どうしたんだ、デンバー? 」
ミカエルは尋ねた。
「なんだか、ゆるやかな日常を楽しもうって気持ちになってね。」
そういって僕は伸びをした。
「まぁたまには、のんびりした休日もいいかもね。」
ミカエルは言った。
「まぁ、常時休日みたいなもんだけど。」
僕は言った。
「だけど、自分で自分を磨こうとしていると存外好きなことでも大変なものだよ。」
ミカエルは言った。
「もう少しスキルを磨くといいかもな。」
僕は言った。
「僕の歌はどうおもう? 」
ミカエルは言った。
「まぁ悪くはないが、良いって言わせてくれよ。」
僕は言った。
そのあとミカエルはいくらか演奏を聞かせてくれた。
演奏の腕が少し上がっているようだった。
「旅の意味があったな。」
僕は言った。
「詩人は本気で取り組んでるけど、旅は旅自体が目的さ。」
彼はそういうと僕を朝食に誘った。
宿屋の簡素なドアを出るとみんなが食事をしていた。
一日は始まったばかりだった。
他の人の小説を読んでもっと知識を蓄えたいですね。
そんな僕の現状にマッチした話。