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潜入! 

ここで訂正とお詫び。スナイフはスカウトlevel3でした。戦闘特技を一つ覚えていて、【牽制攻撃】です。これは命中力を+1する代わりにクリティカル値を+1してしまいます。クリティカルしにくくなる代わりに絶対当てるぜ! という技ですね。あと、砦にいる蛮族で名前が割れている者がいます。蛮族のコボルトシューターです。これだけはわかっていましたが説明が抜けていました。申し訳ありませんでした。


GM:さて、じゃあ君たちは迷うことなく砦に着いた。時間的にはもう夜だよ。位置取り的に真後ろ辺りに行く?

ドン:そうだな。できれば向こうから見えない木立の間から様子をみたい。

GM:構わないよ。じゃあ砦までは30メートル離れた木々の間から見ているということで。

ドン:OK。行動開始と行きますか。

GM:砦正面門には二つの松明がある。正面から向かった場合、見張りが万全であれば確実に見つかるね。

スナイフ:それ以外に忍び込めそうなところは?

GM:探索しないことには答えられないね。

ドン:ま、そうだろうな。

スナイフ:ヴォー、お前どれくらいの重さならもって飛べる?

ヴォー:ん? そうだな。ゴンの体重はどれくらいだ?

ドン:突っ込んでやるもんか……もろもろ含めて(鉄の鎧等)75~85kg以上だと思うぞ。

ヴォー:ストラップはどうだ?

スナイフ:人を携帯電話のアクセサリーみたいに言うな! 俺は鉄装備はしていないから、65~75kgだろう。

GM:(律儀に突っ込むなぁ)まぁ200kgまでなら掴んで運べるらしいよ。ただし、この位置からの砦への侵入には【風の翼】の最大所要時間一分を消費してもらう。

ヴォー:そうか。それは困ったな。

スナイフ:なんで? 

ヴォー:【風の翼】は飛行できるとともに、戦闘時、命中回避を+1にするんだ。いざという時のためにとっておきたい。

ドン:とは言えこれから行く場所は砦だぞ? 中で飛べるわけないだろう?

スナイフ:相変わらず馬鹿発言だなぁ。

GM:(それはどうかな? それにしてもヴォーさん、戦闘についての発言が超真面目だな。先見の目もあるように見えるが、天然なのだろうか)

ヴォー:そうか。GM、飛んで攻撃したらジャンプ切り的な感じにしてもらえないだろうか?

GM:……そのための全力攻撃じゃないの?

ヴォー:お、そうか。

スナイフ:やっぱり馬鹿だ。

GM:(若干ね)

ドン:まあでもいざという時のために、という点ではヴォーに賛成だな。さっきGMが言っていたけど、この位置からなら一分消費だろ? 壁際まで近寄って、底から砦に侵入したならどうだ?

GM:(ナイス作戦)そうだね、それなら10秒で侵入したことにしよう。

ドン:ふ、知性あふれる私の作戦勝ちだな。

ヴォー:自分のことを私と呼ぶのはかっこいいな。

スナイフ:そこなの!? てか待てよ、それじゃみんなで近づいて壁を越えるのか? 狙い撃ちされたらたまったもんじゃないぞ?

ドン:お前、何のためのスカウト職だよ、万難排してパーティを先導する役目をちゃんと果たせよ!

スナイフ:いやいや、それってレンジャーの仕事でしょ?

GM&ドン&ヴォー:スカウトだろ。

スナイフ:あれ(笑)

ドン:というわけで、行ってこい!

スナイフ:仕方なし。行ってくる。

ヴォー:気をつけてな。足元に注意するんだぞ!

スナイフ:これから斥候するってのに大声出すやつがあるか! てか子供か! わかってるよそんなこと! 

GM:ではスカウトLv+知力ボーナス&2ダイスの合計値で危険感知判定をどうぞ。目標値は11。

スナイフ:じゃあスカウトは3で知力ボーナスが2だから5+(サイコロころころ……)5。

ヴォー:10だ。

ドン:失敗しやがった。

GM:(軽めなはずだったのに)

スナイフ:そらしょうがねえよ。

ドン:自分で言うなよ!

GM:じゃあ君は危険かどうかよく分からず壁まで近づくね。本人的には危険なんて感じないぜ! みたいな感じだけど、わかってないだけ。

スナイフ:危険か? 危険じゃないか? ふ。わからないが、気にしないぜ。

ヴォー:スカイプー! どうだー! なにかわかったかー!

ドン:お前は静かにしろ!

ヴォー:うむむ……。

スナイフ:砦の周りを調べていよう。

ドン:……あ。ところで、これはスナイフには聞こえないところでこっそりと言うんだが。

ヴォー:なんだ?

スナイフ:(探索中)嫌な予感がする。

ドン:コボルトシューターがいるといったよな? セージ知識で知っていたのだが、あいつらはスナイフと同じく【暗視】を持っている。

ヴォー:ほう。ということは、夜でも昼のように見えるということか。

ドン:いくらあいつ(スナイフ)が忍んで歩いたところで丸見えなんじゃないか?

スナイフ:(探索中)そういうこと早く言おうよ!

ヴォー:……スカイフィッシュ、大丈夫なのか?

ドン:まあ今のところ、攻撃は受けていないようだし、大丈夫なのだろうが。見張りが正面にいる可能性があるからな。あと、スナイフな? ほとんど合ってないからな? 

GM:(的確なツッコミだ)さて、スナイフ。

スナイフ:うん?

GM:砦の周りを調べてみたが、少なくとも一人で壁は越えられないことが分かるね。出入り口はやはり正面しかないようだ。松明があるからあまり近づきすぎると見つかる可能性があるが。

スナイフ:そこまで近づかないね。

GM:OK。では戻るかい?

スナイフ:そうだな。戻るか。

ヴォー:それにしても時間がかかるな。

ドン:スカウトだからな、色々調べているんだろ。

ヴォー:若干抜けているイメージが強いが、あれで奴は用心深い性格らしいな。

GM:そんなこんな言っているとスナイフが何事もなく帰って来れるよ。

スナイフ:抜けてるとかお前だけには言われたくねえよ!

ドン:おう、お帰り。どうだった?

スナイフ:危険はなかった。

GM:(なんて大雑把な報告)

ドン:敵いなかったのかよ。

スナイフ:少なくとも、偵察の間、狙われた、もしくは見られていた、ということはなかったぞ。

ヴォー:本当に寝ているのではないか?

ドン:ここまで簡単だと逆に気にはなるが、巧遅より拙速か。行こう。

GM:そこまで切羽詰った状況ではないがね。では壁のそばまで行くかい?

スナイフ:おう。

GM:では何事もなく近寄れたよ。ヴォーの【風の翼】一R分(10秒)消費して登って構わないよ。

ヴォー:わかった。では近寄れ皆。行くぞ! うおらー!! ドンッ!(着地音)

ドン:頼むから静かに行動しようよ!

スナイフ:ねえ斥候した意味ある!?

GM:(相変わらず自由だなぁ)砦の二階層外周部に到着したよ。

ドン:変化は?

GM:ないね。

スナイフ:見張りの姿は見えない?

GM:近くに壁を背にして、座り込んでいる犬っぽいのがいるね。

ドン:……マジで寝てるよ。

スナイフ:むしろマジ寝だよ。魔物判定していい?

GM:OK。セージLv+知力ボーナス+2ダイス合計だよ。見た目でコボルトシューターだと解るので、弱点を抜けるかどうかだね。一応知名度は7、弱点は13ですよ。

ドン:(サイコロころころ……)セージ1の知力が2。サイコロが5.4合計12。うわ弱点知らなかった。ち。

ヴォー:ちゃんと仕事せねば怒られるぞ。

GM:(どっちの味方なのか)残念だね。さて、そのコボルトの様子だけど、一見してわかるように寝てるね、熟睡だね。仕事していないね。

ヴォー:忠誠心の欠片もないな。

ドン:全くだ。さて、どうする?

スナイフ:今なら簡単に倒せるだろ、やっちまおう。

GM:(意外と殺る気満々だな)どうする? 戦闘するなら構わないよ。先制判定せずに君達から行動していいよ。

ヴォー:ならば私から行こうか?

スナイフ:いや、こんな時こそ射手の出番ではないのか?

ドン:近づくためのペナルティないのに、なんで射手から出るんだよ。

GM:(ここまで来てもめるのか)

ドン:戦闘で矢面に立つのはヴォーとスナイフだろ、そっちで決めろよ。

スナイフ:じゃあヴォー行けよ!

ドン:それ相談じゃねえよ!

スナイフ:俺が先行ったら死ぬだろう!

ドン:だからってその決め方どうなのよ!?

ヴォー:まあ待て二人共。最初に言ったが私がまず行くから、それから考えろ。いいな。

ドン:うわ、普通に突っ込まれた。

スナイフ:とても真面目なこと言われて閉口。

GM:(戦闘に関しては真面目だなぁ)では、ヴォーからね。命中判定どうぞ。


 この時GMはアホなことをしました。寝ているんだから命中判定しなくてもって話。


ヴォー:命中判定は……命中力(4)+2ダイスだな? (サイコロころころ……)5.5で10だから合計14だ。

GM:完璧に命中だね。威力判定どうぞ。

ヴォー:(サイコロころころ……)2.3合計で5の追加ダメージが6なので11だ。

GM:うわぁ! 防護点があればその分減るけどコボルトシューターは防護点ないので全被弾だ。残りHP1だ!

ドン:すげえ強さだな。追加ダメージ6ってなんだよ、アホだろ。

スナイフ:改めてダメージ見ると恐ろしいな。

GM:(これで全力攻撃したら合計15点!? 初めての冒険者のダメージじゃねえよ)

ヴォー:あ。

スナイフ:? どうした?

ヴォー:今更思いついたのだが、こいつを捕まえて中の様子を聞くのはどうだろう?

GM:(あ、なるほど)コボルトA「ぐふ、ごっは……えっふ」コボルトは死にかけだね。

ドン:そりゃヴォーの武器は槍だろ? そんなのぶっ刺されて生きている方が不思議だろ。

スナイフ:おい、コボルト。お前中の様子を教えろ。

GM/コボルトA:「げっふ、げふげふ……」だからもう喋れる感じじゃないって!

ヴォー:やりすぎた。草でも嵌せよう。

スナイフ:そういう使い方なの!?

GM:多分救命草はすり潰して傷口に当てるものではないかな(笑)

ドン:それより俺が魔法かけた方が早くね?

スナイフ:それはMPもったいないだろ!

ヴォー:そのあと猿轡をさせよう。

ドン:それじゃしゃべれねえだろう! おい犬! 逆らわなかったら殺しはしないから、中の様子を教えろ!

GM:はいはい、まずは救命草のダイス振っておくれ。

ヴォー:レンジャーを持っているから私が振ろう。

GM:レンジャーは薬草や薬の取り扱いに長けているから、回復量が少し増えるんだもんね。救命草は威力10だからその表を参考にしてね。

ヴォー:うむ(サイコロころころ……)サイコロの目が7で威力は10だから3だ。レンジャースキルが1で器用度ボーナスが1なので、合計5点分HP回復だな。

GM:OK。コボルトA「救ってくれて感謝する。しかしてあんたら、一体何者だ?」警戒心丸出しで、聞いてくるね、言葉は普通に通じるよ。

ドン:ここの連中に盗まれたものを取り返しに来た。知っているか?

GM/コボルトA:「しらぬ。でも親分の仕業ではなかろうか」

スナイフ:親分? お前仲間は全部で何人いるか教えてくれ。

ヴォー:でなければ殺す。

GM/コボルトA:「ひいぅっ!」

スナイフ:怯えちゃうだろ! お前は黙ってろ!

ヴォー:むぅ。

ドン:……で、どうなんだ?

GM/コボルトA:「自分を含めて全部で……6人」

スナイフ:その中でお前より強いのは何人いる?

ドン:まてまて、コボルトシューターなんて蛮族でも最下層だ、みんな強いに決まってる。

GM/コボルトA:「間違っていない。同じコボルトシューターが今は下の休憩室で寝ているぞ」

スナイフ:……なぁさっきから思っていたんだけどこのコボルト微妙に尊大じゃね?

ドン:GMこのコボルトの犬種決めている?

GM:犬種って(笑)んーそうだな、土佐犬っぽいということで。

スナイフ:(笑)やたらごつい!

ドン(笑)尊大な態度も納得!

GM:話を戻すよ(笑)コボルトA「自分はどうなるんだ?」

ヴォー:戦って死ぬか、親分たちにイビリ殺されるがいいか選べ。

GM/コボルトA:「ひいぅっ!!」

スナイフ:死ぬしか選択肢ないじゃん! 黙とっけって!

ドン:いいかコボルト。お前には二つ選ぶことができる。俺らについて、自由を獲得するか、親分たちに付き従い一生隷属するかの、どちらかだ。

GM:神妙な面持ちで聞いているよ。

スナイフ:土佐犬が、ね。

ドン:それを言うな(笑)で、だ。親分たちにつくというなら、お前は俺たちの敵だ。やはり殺さねばなるまい。だが俺たちに付けば、俺たちに殺される心配はなくなり自由を得ることができる。そこで選択だ、お前はどっちにつく?

GM/コボルトA:「あんたら駆け出しっぽいし、どうしてそのセリフを信用できようか?」

スナイフ:言っとくがお前。さっきお前を刺したこのリルドラケンだがな?

ヴォー:ヴォー・グウェンドリンだ。

スナイフ:そのヴォーだが。まだ実力の半分……いやほとんど出していないんだぜ?

GM:驚愕するよ。

ドン:土佐犬が、な(笑)

スナイフ:もうそれいいから! いつまでも下っ端で働くより、自由に自分のしたいことしてみたいと、思わないか? 人様に迷惑のかからない程度、って前提はあるが。

GM/コボルトA:(そこまで言われたらまぁ)「……わかった。協力する。でも少しでもお前たちが危ういと感じたら向こうにつくから、そのつもりでいるのだぞ」

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