やっと出発!
7/24水曜日辺りに今まで省いた説明などをあげます。今しばらくお待ちくださいませ。
GM:依頼主は近くの村の村長から。自宅から宝物が奪われた。どうやら近くの打ち捨てられた砦に住み着いた蛮族のしわざらしいということがわかったのだが、如何せん自分たちに戦う手段がない。蛮族の脅威を排し、尚且つ宝物を取り返して欲しい。というものです。
ドン:報酬は?
GM:暗黙のルールで、依頼中に手に入るものは全て冒険者のもので、それも報酬に含まれます。達成報酬は一人700G、行き帰りの保存食支給。以上かな?
スナイフ:これが適正の報酬かどうかわからない(笑)
ドン:ぼられていても、最初だからな。勉強代と思うことにしよう。
GM:(へえ、なかなか潔いね)
ヴォー:儂は金がないから何も準備できぬ。
スナイフ:威張って言うことじゃねえよ!
ドン:文句の一つも言いたいところだか、俺も同じくお金がない!
スナイフ:いやだからあのね!? 威張って言うことじゃないの!
ヴォー:だからヒーリングポーションをくれ。
スナイフ:それが人に物を頼む態度か!
ヴォー:儂が死んだら次にダメージを喰らうことになるのはスナッフだぞ?
スナイフ:スナイフ! まぁ、それは一理あるが。回復薬は別の相手にはつかえないんだっけ? 持っている本人にしか使えない?
GM:ザッツライト。
スナイフ:そうか。ならば仕方ない。貴様にこれをくれてやろう。(Hポーションをひとつ手渡す)
ヴォー:一個か。
スナイフ:贅沢言うな。
ドン:スナイフ、魔香草をくれ。
スナイフ:なにちゃっかりたかってんのあんた!?
ドン:俺のMPが尽きたらHPの低いお前は確実に死ぬであろう。
スナイフ:そ、それはマズイな。仕方ない、2個だけだからね?
ドン:(ガッツポーズ)
GM:(おぉ。言ってみるもんだなぁ)
ヴォー:これで準備は万端か? 行くぞ!
ドン:まてまて! まだ情報を全部聞いてないだろが。
スナイフ:全部? ほかに何が?
ドン:いいか? GMは打ち捨てられた、と言っていた。ということは、以前は人族が使っていたと見てまず間違いない。ということはだ。内部の構造やらなんやら、聞くことができるだろうってことさ。どうなんだいGM?
スナイフ&ヴォー:おおー。(拍手)
GM:(言われなかったら言わなかったけどね)マスター「うんうん、及第点ね。情報は命綱よ、あんたたちも見習いなさい、特にスナイフ。あんたは斥候なんだから得られる情報は確実に入手するよう肝に銘じなさい。あんたが得てくる情報や斥候作業次第でパーティの動きがだいぶ違ってくるんだからね?」
スナイフ:はーい。
GM/マスター:「本当にわかっているのかしら全く」じゃ、簡単に説明するよ。
ホワイトボードを使って簡単に説明。中の詳しい構造までは伝えられないが、中で行動するには申し分のない情報を与えます。その上で……。
GM:ただ、打ち捨てられ、いつの間にか蛮族が住み込み始めて、中の構造はどうなっているかわからない、とだけは口添えしとくよ。
ドン:ふむ。だからと言って中の構造を変えられるほど組織だった行動とも思えないから、まぁその辺りは大丈夫だろう。
スナイフ:逆にそうなったら俺らでは手に負えないだろうし。
ヴォー:では出掛けるか。
ドン:(真剣な顔をして)の、前に。
スナイフ:?
ヴォー:まだなにかあるのか?
ドン:マスター、酒だ。
GM/マスター:(何言い出すんだこいつ)「なに? どういうこと? 酒は用意するけど」
スナイフ:意図がわからんぞ?
ドン:まぁまぁまずは酒でも飲んで話を聞け。
ヴォー:よし、飲もう。
スナイフ:お前……。(ドンに)なんか大事な話でもあるのか?
ドン:おう。クエストを受けるのも、このメンツで行くのも問題ない。若干不安はあるが(ちらっとヴォーを見る)
スナイフ:(ちらっとヴォーを見る)
ヴォー:なるほど(ちらっと後ろにいたマスターを見る)
GM/マスター:「なによ?」
ヴォー:酒のつまみを頼む。
スナイフ:(溜息)本当に大丈夫か?
ドン:若干、どころではなくなったが、この際それは置いておこう。だがだ、だが。俺たちは互いのことを何も知らない。これじゃ戦闘やら隠密行動もうまくいくはずない。まずは人物関係をしっかり築こうじゃないか!
スナイフ:言わんとすることはわかるがどうにも酒を飲みたい口実にしか聞こえな
ヴォー:マスター酒を! 浴びるほど!
スナイフ:お前も! この野郎!!
GM/マスター:(プレイヤー同士は知り合いでも、ゲーム内では知り合いじゃない。その通りではあるからまぁ、止める理由はないかな)「そういうことなら、じゃんじゃん出していくわよ、急ぐ依頼でもないからね。ではでは新しいチームの門出を祝して! あんたたちも運ぶの手伝いなさいな!」
スナイフ:まじかよ、カオスだ。
ヴォー:一杯飲んですぐに酔うぞ。この瞬間から記憶を失う。
スナイフ:ノリノリだったくせに弱すぎだろ!
ドン:これで女の子でもいればなぁ。いや、俺男娼してたんだけどよあはははは!
スナイフ:やめとけやめとけ! 軽いノリでそんな重い話すんな!
ヴォー:男娼ってなんだ?
GM/マスター:「興味あるの? あたしが教えてあ・げ・る」
スナイフ:やめろー!!!!
そんなこんなで朝まで大騒ぎをする乙女亭の面々。そして朝、ドンのビックリ発言で始まる。
ドン:よし、これで俺のお金がない理由ができた。
スナイフ:は?
GM:は?
ドン:ほら。俺お金ないってさっき言ったじゃん? だけど実はちょっと残っててさ? 使い切りたかったんだわ。
スナイフ:ごめん、俺ちょっと何言ってるかわからない。
GM:てかそんな理由で!?
ヴォー:では儂もそれに乗ろう。
スナイフ:いやいやいやいや!!
GM:(こいつら問題児ばっかりだ……)
ドン:というわけで、俺はこのクエストは絶対にこなさなければならないことになった。殺る気十分、行くぞ者共!
スナイフ:不安だ、不安すぎる。
GM:(不安、というか……不運、というか)
ヴォー:ところで、この砦には何時行くんだ?
スナイフ:(疲れた様子で)何言ってんだ、今日行くんだろ、なんで話を聞いていない……。
ヴォー:うむ、それはそうなのだが、昼間行くのか、夜行くのか、ということだ。夜に行けばもしかすると相手は寝静まっているかもしれないぞ?
ドン&スナイフ:(唖然とした表情でヴォーを見ている)
ヴォー:なんだ? 儂の顔になにか付いているか?
ドン:いや、珍しくまともな事言っていると思って。
スナイフ:言葉が出ないほど驚いている。
ヴォー:そんなに褒めるな、照れるだろう。
GM:(むしろ貶していなかったか?)
ドン:だが、ヴォーの言うことは一理ある。夜に行こう。
スナイフ:だが視界が悪い状態で斥候も戦闘も何もないだろう?
ドン:お前は……何のための暗視持ちなんだよ。
GM:暗視とは、夜でも昼のように見える種族特徴だね。人族ではシャドウの他に、エルフ、ドワーフ、ルーンフォークなどが持っている便利能力だよ。
スナイフ:そういえばそうだった。夜も昼と同じ。白夜ひゃっほい。
GM:(あれ? コイツももしかしてポンコツ?)
ドン:よし、じゃあ準備して出発するか。
ヴォー:必要な道具はマスターが貸出してくれるそうだぞ。
GM/マスター:(いつ言ったよそんなこと)「まぁ、それぐらいなら構わないわよ。でもしっかり稼いで帰ってきなさい、逃げようなんて考えないことね。もしそんなことになったら地の果てまでも追い詰めて八つ裂きにしてやるから」にこっと笑って手を振って送り出すよ。
スナイフ:振り返らない。怖いから。
ドン:同じく振り返らない。逃げたくなるから。
ヴォー:振り返って大きく手を振る、行ってくるぞー!
GM:天真爛漫だなぁ。
彼らは遂に冒険に出かけます。普通のゲームと違い、プレイヤー同士が話ながら進めるスタイルなので、なかなか進まないのです。それが面白いところなんですけどね。さて、それでは次はいよいよ砦への侵入&戦闘です。三人の運命や如何に!? そして明かされる、それぞれの実力とは!? こう、ご期待!!