キャラ達!
次回くらいに諸説明を挟みます、
GM:さて、君たちが今回旅する舞台は、リーゼン地方、デュボールという国です。
スナイフ:ほう?
ドン:ふむふむ。
GM:ルールブック3に載っているように、竜騎士が幾人か存在し、世界最強の戦力として名高い武力国家です。
スナイフ:物騒だなぁ。
GM:(どの口が言う)スナイフは父と母の行方を追ってここまで来たでいいかい?
スナイフ:構わないよ。
ヴォー:ではおれ……儂はスナイフについていこう。小さきものは守らねばならん。
ドン:お前から見たら皆ちいせえよ! じゃ、俺はこの街で身体売ってたってことで。
GM:助かります。で、だ。冒険者になるためには、まずは冒険者の酒場に登録を済まさねばならない。しなくてもいいけどしなくてはならない。いいね? いいね!?
スナイフ:すごまれましても(笑)
ドン:一般常識だろうから問題ない。
GM:街に入るととても活気のあふれる街だということがわかる。えっとスナイフはルキスラ(別地方の最大都市)の方からきたんだよね?
スナイフ:そだよ。
ドン:なぜわざわざこんな遠くまで……。
スナイフ:あっちじゃオヤジ達の情報がろくに入らなくてな。
GM:じゃ、ルキスラに勝るとも劣らない活気だなと感じる。人は住みやすく、蛮族に対しても万全の軍備があることが窺えるね。
スナイフ:なるほど。人の往来も盛んなら、情報も集まりやすいだろう。ここに来て正解かな?
ヴォー:何の話だ?
スナイフ:だから! 道道話しただろ! 俺のオヤジとオフクロの消息を探しているって! これで何度目の説明だよ!
ヴォー:初耳だ。
スナイフ:この……! くそーなんで俺はこいつを助けちまったんだ。
GM:大変そうだね(笑)
ドン:この街で有名な冒険者の酒場は?
GM:いくつかあるけど、名声、依頼の質を考えたら二箇所、ドンには思い当たるよ。
ドン:この街で高級男娼をしていたんだ、情報通でも問題ないだろう。
GM:だね。一つはティダン神殿目の前にある、【炎の鉄拳亭】
ドン:そのネーミングだと、明らかにティダンに喧嘩売っているだろ(笑)
GM:気にしないでください(笑)もう一件は商業区画にある、【麗しの乙女亭】
ドン:麗しの乙女亭に向かう。
スナイフ:はや!
ヴォー:迷いがないな。
ドン:当たり前だろう! 前者はどう考えてもむさいドワーフが店主やってるに違いないんだから!
GM:偏見だ(笑) スナイフ達はどうする?
スナイフ:当分ここを拠点に情報を集めたいし、そうなったらお金も必要だから冒険者の酒場に登録しなければ、とうい流れになるだろうから、街の人に身入りのいい酒場のことを聴く。
ヴォー:儂はスナップの後ろでぬーんっと立っている。
スナイフ:スナイフだって言ってるだろ! そしてその表現やめろ! 街の人が怖がって逃げていくじゃないか!
GM:リルドラケンは人族として認められているから逃げ出さないけど(笑)じゃあ街の人からはやはり、【炎の鉄拳亭】か【麗しの乙女亭】の話が聞けるよ。
スナイフ:よし、麗しの乙女亭へ行こう。
ドン:お前も決断早いじゃねえか!
スナイフ:当たり前だ! 誰が好き好んでむさくるしいドワーフじじいんとこなんかいくか!
GM:だから偏見だってば(笑)
ヴォー:スナイフについていくぞ。
GM:ok。少し歩くと、街の中には似つかわしくない、やけに派手な色彩の酒場が見えてくるよ。
ドン:うわ、嫌な予感しかしない。
スナイフ:右に同じ。立ち止まろう。
ヴォー:立ち止まったのを見ていないからそのまま背後から押す。
スナイフ:やめろやめろ! 何考えてんだお前!
ヴォー:腹が減ったなぁって。
スナイフ:…………。
ドン:じゃあそんな二人を近くで見て、踵を返す。
GM:ドンが乙女亭に背を向け振り返ると、そこには確実に似合っていない女性物の衣服に身を包んだ、ムキムキのおっさんがドンを見下ろしていた。
ドン:(顔が引き攣る)
GM/マスター:「あら坊や、うちになにか用じゃなかったの?」 どうやら乙女亭のマスターのようだね。
ドン:イエ、ナンデモアリマセンヨ? サヨウナラ。
GM:去ろうとするその肩を掴むよ。マスター「ちょっと、人の顔見て帰ろうとするなんて失礼じゃない? いいからよって行きなさいよ」満面の笑みで、万力のような力で、君を引き止めるね。
スナイフ:その光景は俺たち見れているの?
GM:どうなの?(ちらっとヴォーを見る)
ヴォー:そんなわけ無いだろう、お店に勝手に入って頼もう! って怒号を上げているもの。
スナイフ:何やっちゃってるわけお前!? やめろやめろ!
ヴォー:しかし、ここに用事があるのだろう?
スナイフ:だからってもっとこう……なんかあるだろ!
ヴォー:む? 注文の多いやつめ。
スナイフ:お前のせいだ!
GM/マスター:「あら? あの子達もうちに用事みたいね。ほら、早く来なさい」
ドン:逆らったらまずいと直感して、何も言わず連れられてゆく。
GM/マスター:「はいはい、何の用? そんな大声上げなくても聞こえているわよ」スナイフとヴォーの後ろから声を掛けるよ。
スナイフ:振り返って絶句。直感は当たっていた。
ヴォー:ちなみにGM、マスターの種族と顔立ちを教えてくれ。
GM:人族で、明らかに男性の顔つきだけど、黒髪は長く、メイクもバッチリしている。一見綺麗は綺麗だけど、ムキムキの肉体と相まってアンバランスすぎる感じ。
スナイフ&ドン:…………(やっぱり。みたいな顔している)
ヴォー:ふむなら――なんだあの化物は?
GM:ぶ!?
スナイフ:(爆笑)
ドン:あいつ! 言いやがった!
一同爆笑。まぁ、まだ始まって間もないけど、彼の性格なら、そう言いそうだわね。
GM:(ひとしきり笑って)やってくれるなぁ全く。さてじゃあ真面目に。マスター「どこに、化物だって?」ドンの肩に置かれている手にどんどん力がこもって行くよ(笑)
ドン:痛い、とは言えず、脂汗を流しまくって耐えている(笑)
スナイフ:ちょっと距離を取って見守る。この場に居たくない(笑)
ヴォー:あんたのことだが?
ドン:もうほんとやめて(涙)
スナイフ:他人のフリをしよう。
GM/マスター:「ああそう、わたしのこと? そうなんだ、ふーん」みたいなことを言いながらゆっくりヴォーに近づくよ。もちろん、ドンを抱えてね。
ドン:ああもう。冒険者になんてなろうと思わなければよかったと、激しく後悔している。
スナイフ:他人のフリ他人のフリ……。
ヴォー:なにか、空気が悪いな?
スナイフ&ドン:お前のせいだよ!
GM/マスター:満面の笑みで「あなた、見込みあるわねえ? ちょっとこっちにいらっしゃい」といってドンを捨ててヴォーを引き摺って奥へ引っ込みます。
ヴォー:まさか!? こんな小さきものにこの儂が引き摺られるとは!?
スナイフ:その間、ガタガタ震えていよう。
ドン:肩にキュアウーンズかけていよう(笑)
GM:(笑)しばらくして、晴れやかな笑顔のマスターと、赤い鱗なのに顔面蒼白のヴォーが出てくるよ。マスター「はーすっきりした! で、あんたたちうちに何か用なの?」
スナイフ:用がないと言いたい。
ドン:右に同じ。
GM/マスター:「この子に聞いたけど、そっちのシャドウ君は冒険者になりたいんだって? あんたもそうなの、ナイトメア君?」
ヴォー:隣で魂が抜けている。
スナイフ:あの野郎、なんでそんなことばっかり覚えてやがる!
ドン:逆らってもいい目を見ないので、開き直って頷く。そうだ、あんたんところが一番質のいい依頼が来るってもっぱらの噂だったからな。
GM/マスター「嬉しいこと言ってくれるじゃない。ま、その質のいい依頼を回せるかどうかはあなた次第だけどね」
ドン:そうだろうな。
スナイフ:俺も開き直る。マスター、ここには色々な情報も集まりやすいか?
GM:肯定の意味で、怪しげな表情を浮かべつつ、頷くよ。
スナイフ:こええ……。なら、ここで冒険者として登録したい。どうすればいい?
ドン:鉄拳亭に行くのもめんどくさいし、一緒になって話を聞くかな。
GM/マスター:「そう? なら簡単な依頼をあんたたちに渡すから、それをこなしてきて頂戴。そうしたら実力を認めてうちで登録してあげる。もちろん、これは正式に依頼を渡すから、報酬も入るわよ。悪い話じゃないと思うけどどうかしら?」
スナイフ:あんたたちってことはこのナイトメアとってこと? 俺人見知りだからなぁ。
ドン:どこの世界に人見知りの傭兵がいるんじゃ(笑) よくそれで情報集めとか言えたもんだよ。
スナイフ:あんた、名前は?
ドン:人に名を尋ねるときはまず自分から、と親に習わなかったのか?
スナイフ:ああすまない、俺の名は――
ヴォー:ヴォー・グウェンドリンだ。こっちがスリップ・トリップだ。
スナイフ:ス・ナ・イ・フ! 誰がスリップじゃ! なんで名前を覚えない! 横からしゃしゃり出てくんな!
ドン:なんていうかその……がんばれ?
スナイフ:その言葉、身に沁みるわぁ(涙)
ドン:俺はドン・B・スプーン。ま、よろしく頼む。
スナイフ:こちらこそ。
などといいつつ順調にパーティを組む三人。若干ネタに走ってしまったが、まあいいかな?
GM:さて、依頼に内容について話すよ。
ドン:どんとこい。
ヴォー:デン、だけに?
ドン:それを言うならドン、だけにだろ! なんでこいつは人の名前を覚えないんだ!?
スナイフ:かれこれ一ヶ月以上一緒にいる俺でさえ名前を覚えてくれてないんだ、そんな最初からニアミスしてるんだからいいじゃないか!
ドン:なんでお前こんなのと一緒に旅してんの?
スナイフ:俺が一番疑問ですよ(笑)
ヴォー:命の恩人を守ると言って勝手について行ってる感じだろうね。
スナイフ:そりゃ無下にもできないがよ? じゃあ名前覚えろよ!
GM:あのー依頼の説明していい?
ドン:どうぞ(笑)
初めてのTRPG、初めての依頼ということで、比較的簡単なことをしてもらう予定です。さてはてどうなることやら。