備忘録:二人の反省文
ソフィアの反省文
反省文
私は、焔月の中弦 第21日の朝、訓練場にて監督者の立ち会いがない状態で三紋の呪符を発導し、予期しない暴発を引き起こしてしまいました。
本来であれば、術の確認と安全のために、監督者と一緒に試す予定でした。けれど、誰もいない朝の静けさに気持ちが浮つき、自分の力を試してみたいという衝動に負けてしまいました。その結果、制御が不十分な術を発動し、自分自身が怪我をする可能性のある危険な行為となりました。
また、事前の報告を怠り、許可証の確認も不十分で、監督者に不安とご迷惑をかけたことを、深く反省しております。
今後は、訓練時の報告・確認・立ち会いを徹底し、独断での発導は絶対に行いません。そして、術式の構成理解をより深め、安全な運用ができるよう努力してまいります。
このたびはご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
焔月の中弦 第21日
ソフィア
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アルフレッドの反省文
反省文
今回、ソフィアの三紋術式の起導訓練に際し、私アルフレッドは立ち会い予定者でありながら、準備室での手続きに手間取り、結果として現場での安全管理を怠る形となってしまいました。
本来、術の安全性や構成の確認を細かく行うべき立場でありながら、現場到着が遅れたこと、そして彼女が一人で術を発導してしまう可能性を予見できなかった点において、自らの認識の甘さを痛感しております。
ソフィア本人には厳しく注意をしましたが、「一人でやらせない」ために私がいる以上、今回の件を未然に防げなかった責任は、私にもあると考えています。
今後は立ち会い時の時間管理を徹底し、後輩の術式運用においては、構成・発導の安全性を一つひとつ確認したうえで実施させるよう努めてまいります。
このたびはご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
焔月の中弦 第21日
アルフレッド
ソフィアの反省文・添え書き
(左上に太字の楷書、赤インク気味で)
――術の確認を怠るな。命に関わる。
……無事だったのは幸運だ。
今後は必ず立会いをつけろ。独断行動は厳禁。
――教官 エリーナ
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アルフレッドの反省文・添え書き
(右端、傍線のように添えて)
お前の対応は正しかった。
怒鳴らず、見極めて、結果を記録した。
次からは、一歩先の想定までしておけ。
――エリーナ




