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異世界で魔法を極めたい  作者: 井上
4.少年期、二年目・春〜夏「ジン」
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76.かなしいなあ

「取ってきたぞ!」


 その後ロデルさんはジンの相手に戻り俺が水と氷で氷の城の模型を造形してたところ、ネックスが手元に丸型の的を持って帰ってきた。


「よし、じゃあ早速打ってみてくれ」


 あいわかった。えいっ、「斬撃スラッシュ」!


 俺が「斬撃スラッシュ」を飛ばすと、一拍遅れてから的に切り傷がついた。頑丈だな。切り落とすつもりで打ったのに。


「耐えるな、これ。結構新しめのやつじゃないか? この防魔法は最近発表されたものの気が……あ、このマークは館長謹製のやつか。どうりで」


 ……そういやあの人魔道具専門なんだったか。結構すごいんだな……。


「パッと見た感じは複合っぽいが……剣って変質だよな? 今のって実体あったかな……」


 そういえばそうだな。試しに剣属性だけで剣を出してみる。屈折率が若干違うのか像は浮き上がって見えるが、色はなく透明なようだ。ガラスとかと似てるね。言われてみればどうかわからんな。


「剣は屈折して形が見えるから、後ろに縞々模様の布とか置いたらわかりやすいかもな」

「それなら闇属性で作れますよ」


 たぶんね。闇属性で白い壁に黒い縦線をひくとあらびっくり、あっという間に縞々になっちゃった。シマウマを想起させる模様だ。結構細かく引いてる。


「おお、便利だな~」


 人を十徳ナイフみたいに呼びやがって。デリカシーがないですよ。……俺も人のこと言えない気がする!


 この状態でもういっちょ「斬撃スラッシュ」! せいやっ!


「かなり薄いが、あるな。板を飛ばしてる感じだな」


 あの良く想像する湾曲したのじゃないのか。よく考えればそうだ、ああやって湾曲してるのは剣を振って出るからで、今俺が飛ばしたのは剣そのものだもんな。


「剣属性で剣を作り出したあとに、無属性で飛ばしてみてくれないか?」


 うーんなんか複合属性じゃない気がするぞ〜。


 嫌な予感を抱きつつトライしてみると、うん、同じ結果が得られたね。ネックスのほうを見ると手でバツを作りやがった。はい、複合属性じゃないです!


「でも一つ、しかも新しい属性の複合属性なんて素晴らしいじゃないか! 証明は魔道具でも許可されるからあとはこっちでそれらしくやっておくよ。ちょうど責任者もここにいるし」


 ロデルさんのことだね。たしかに今後の予定のすり合わせは大事だ。


 にしても剣属性がジンと同時に生まれたんならすでに13年くらいは……。


「そういえばジンの誕生日っていつだ?」

「ずいぶん唐突だな? 四月二十三日だが」


 ……もう過ぎとるやんけ……。誕生日が早いと新学年になったとき仲良くなったころにはすでに過ぎててちょっと悲しそうだよな。


 ふむ、つまり14年とちょっとくらいか、この世界に剣属性が出てきて。ならもうちょっと研究が進んでそうなもんだが……いや、誕生と発見が同時とは限らないか。じゃあ案外見つかってから経ってないのかな? 術式もまだそんな一般に公開されてないみたいだし。

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