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異世界で魔法を極めたい  作者: 井上
4.少年期、二年目・春〜夏「ジン」
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71.スマホのホ

57話の収穫祭の下りですが、今更ながら「初夏に収穫祭ってしなくね?」となったのでこの世界オリジナルの祭りに変えました。

 受付に戻ってきた。


 あの流動だかなんだか以降のはすでに知っていたことだったのコメント特に無し。いやもちろんちゃんと見たけど。


 さて、ではこのコインを使おう。おそらくロデルさんから貸してもらったやつだ。検査はほぼ毎日やってるとの話だったので、ダメですとは言われんだろう。


 にしても、ホント模様細かいな〜、思わず惚れ惚れしてしまう。どうやってこんなん刻んでるんだろう。なんの術式も感じられないし、この模様も魔道具のそれではないから、視覚を騙しているわけではない。これ自体は魔力含有率のそこそこ高い金属っぽい。オリハルコン真鍮ブラスかな? 金色だし。こっちの金属は地球とおそらく同じだが、金などは呼び方が違う。もう慣れたけど。


 俺は受付の人に声をかけ、このコインを見せる。加えて一応説明も行おうと思っていたのだが、「仰せつかっております」的なことを言われて速攻裏に案内された。すげえな……ワンチャン、魔法館内じゃ俺は結構有名だったりするのかな。


 通路をしばらく歩いていると、とあるドアの前で「こちらになります」といい、ぺこりと礼をすると受付の方へ戻っていった。ふむ、確かにこんなドアだったような記憶がある。サイドのドアが何も無いだだっ広い壁は多分あの実験室があるところだな。


 ドアはそもそも鍵がついていないのですんなり開く。中には誰もいない。実験室の方にいるんだろう。音は何も聞こえないけど。ドアの隙間から聞くってのも無理だ。前入った時、あのドアの上からなんか「遮断ニノイズ」らしき術式が刻まれたカバー的なものをかけていたのを見たからな。


 ……あれ、これ中に入れなくない? ノックの音も聞こえないし、外からじゃなんも……あ、そうだ! 電話! 電話っぽいのがあったじゃないか!


 俺が期待を込めてドアの脇を見ると……あったぁ〜! 電話的なアレが壁についている! 一昔前のだけどな、あの顔っぽい感じの。こっちは四角い箱が飛び出しているような感じだ。材質は、これはアダマントか? アダマントは、金属にしては珍しく魔力の含有率が低い、ついでに魔力も通しにくい。


 この箱、よく見りゃスイッチ的なのが付いているな、レバー型とボタン型の。レバー型の方は上下にのみ動かせるやつだ。上方には「ON」、下方には「OFF」と、ボタンの方は「CALL」と枠のすぐ上に刻まれている。仕組みはよく分からんが、ONにすると声が聞こえるように、OFFにすると聞こえなくなるってところだろう。ボタン型の方はたぶんこれ押したら向こうのベルが鳴るんだろ。


 ……ベルって言うと、上に「アンダー」とつくやつの顔が脳裏に浮かぶぜ。


 電話には電話番号などを入力するようなボタンはないし、ただ実験室の内側と連絡を取るためのものなのだろう。俺は受話器を取って、早速ボタンを押してみた。


ポチー


 この壁自体が巨大な「遮断ニノイズ」の魔道具となっているから、向こうでベルがなってるのかわからない。


「はい、こちら、ロデル・スーナ・ペルセルネです。どちら様でしょうか?」


 十数秒待つと、ロデルさんが電話に出た。もしもし、とかは言わないのか。ちょっと新鮮。


「こんにちは、ディート・オウンダーで」

「ディート! よく来てくれました! そちらで少し待っていてください。今、ドアを開けますので……」


 声色が明らかに興奮してやがるぜ。


 椅子に座ってしばし待機していると、実験室内の音が少し聞こえるようになって、その直後ロデルさんがドアを開けてきた。


「さあ、中に、どうぞ」

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